・Zeiss Batis用アクセサリーを揃える
SONY α7Cの最初の単焦点レンズに選んだZeiss Batis 85mm F1.8もフードが思いのほか大きくプロテクトフィルターも取り付けていなかたので、まとめてアクセサリー類を揃える事にしました。UVフィルター、前後レンズキャップ、ボディキャップにメタルレンズフードを取り付けて、より持ち運びしやすいようにストラップを縦吊りにしました。それぞれアクセサリーの特徴や使い勝手などを含めて書いていきます。
・UVフィルターにメタルフードにキャップ類
今回揃えたのはZeiss Batis(ツァイスバティス) 85mm F1.8用のUNレンズキャップとEマウントキャップセット、MARUMI(マルミ)MC-UVフィルター、HAKUBA(ハクバ)メタルレンズフードです。Eマウントキャップセットはカメラボディ側のキャップとレンズのリアキャップのセットになり、サイズがあるのは全てフィルター径67mm用になります。
・UN紛失防止紐付きレンズキャップ
Zeiss Batisはフィルター取り付け径が67mmなのでかなり大きめのレンズキャップが必要になります。Zeiss純正のは高価でなくすとなかなか安い中古なども見つからないので、UNなどの安価なスナップキャップにしておくとなくしても安心です。UNのキャップは落下と紛失防止に紐が取り付けられるようになっていますが、まず使用しないと思います。
・UNレンズフロントキャップ
UNのレンズにはよく見ると穴が開いていてそこに紐を通しストラップなどをくぐらせる事で落下防止にしています。ただキャップをぶら下げた状態ですと撮影しやすいとはいい難いのでおすすめの使用法ではありません。レンズキャップをなくさないコツはポケットなりカバンなり入れる場所を固定して出かけたら付けたり外したりしない事です。
・Zeissのレンズキャップと比べてみる
UNのレンズキャップとBatis 85mmに付いてきたZeiss純正を比べてみるとUNのレンズキャップの方が若干大きいです。Zeissのキャップはフードを使用する事を考えて作られているので小さくなっています。
・UNレンズキャップを取り付ける
UNのレンズキャップをBatis 85mmに取り付けました。スナップ式なので取り付けは簡単でフードを取り付けないのであれば使用に問題はありません。
・Zeiss純正フードを使用する場合
Zeiss付属の純正フードを持ち運びの時などに逆付けしようとすると、UNのレンズキャップを取り付けた状態だとフードを取り付ける事が出来ません。これが先程の若干大きめと言う部分で、キャップを取り付けた状態でフードの取り付けや取り外しを行う場合はZeiss純正レンズキャップを使用する事をおすすめします。
Zeiss BatisにZeissのレンズキャップを取り付けました
・MARUMI MC-UVフィルター
Zeiss Batis 85mmにはマルミのUVフィルターをプロテクターとして取り付ける事にしました。フィルターはサイズがあって価格とのバランスがよければマルミ製を選ぶ事にしています。UVフィルターはほぼ透明なので露出係数は1.0になり撮影時に露出を変える必要はありません。MCはマルチコーティングの略ですが現在出ている商品はほぼ全てマルチコーティングなので気にしなくてよいと思います。
・プロテクターとして使用する
UVフィルターは厳密に言うと若干黄色がかっているので、気になる方はプロテクターを選ぶとよいでしょう。フィルムカメラでもデジタルカメラでもフィルターは基本取り付けない派なのですが、フィルムカメラと違ってデジタルカメラは知人等が使用する場合が無いとは言えないのでプロテクター系のフィルターは取り付けておく事にしています。
・サイズ違いのフィルターと比べてみる
ソニーa7CのキットレンズSEL2860に同じマルミのUVフィルターの40.5mmのものを取り付けていていたのでサイズ違いとして比べてみました。さすがにレンズが大型なだけにかなり大きさが違います。
・UVフィルターを取り付ける
Batis 85mmのレンズ前面の67mmのフィルター取付枠にマルミのUVフィルターを取り付けます。フィルター自体が立派なのもありフードなしだと前への出っ張りが少し目立ちますが、レンズの前玉を触られるよりはましでしょう。
・レンズキャップを取り付ける
マルミのUVフィルターを取り付けた状態でUNのレンズキャップを取り付けてみました。気軽に持ち出すにはこの形態がよさそうですが、レンズの形状が純正フードに合わせてあるためレンズ前側の縁が出っ張ったままになります。
・HAKUBAメタルレンズフード
Zeiss純正のフードがかなり大きめなのもあり外す事にしましたが、そのままなのもどうかと思い小さめのフードとしてハクバのメタルフードの67mm枠用を取り付ける事にしました。よくあるメタルフードなのでどこの大型店舗でも売っていると思います。
・フード本体を見てみる
フード自体は焦点距離50mm以上用なのもあり短めになっています。画角が35mmのレンズだとケラレそう(写真にフードの影が写る)ですが、もしかしたらフィルターを取り付けなければBatis 40mmにも使えそうです。フィルム時代と違ってデジタルであればケラれるかすぐ確認出来るのがよいです。フォーカスブリージング(フォーカス位置によって若干画角が変わる)があるので、無限でケラれないからこのフードは平気と思って撮影に出かけて後で写真を見たら近距離だとケラれてたと言う事があるので気をつけましょう。今回は取り付けるレンズが85mmなのでケラれに関しては全く問題ありませんでした。
白文字が目立ちます
・Zeiss純正フードと比べてみる
焦点距離50mm用のメタルレンズフードなのでBatis 85mm付属のレンズフードと比べるとかなり小さいです。Batis 85mm付属のフードは形状もお椀状に膨らんでいてケラれづらいので全長がより長くなっています。ハレーション切りを重要視している方は純正フードの使用をおすすめします。
・計量する
ハクバのメタルフード単体で計測すると27.3gです。メタルレンズフードはもちろん金属製ですがZeiss Batis純正のプラスチック製フードが約38gなのでメタルフードの方が軽量だったりします。
・メタルフードを取り付ける
ソニーa7CにBatis 85mmを組み合わせた状態でメタルレンズフードを取り付けました。純正フードとは違いかなりコンパクトにまとまりましたが、レンズの縁は出っ張ったままです。日本製商品の何が好きじゃないかと言うとこのフードに限らず無駄にロゴなどの表記が大きいところです。しかも黒い商品に白ででかでかと入れるとか理解に苦しみます。
・フィルターとフードを取り付ける
UVフィルターに限らずフィルター類のほとんどは前面に同じ径のネジ穴が掘ってあるので、UVフィルターの上から67mmのサイズのフードやもしくは再度NDフィルターなどを取り付ける事が出来ます。フードによってはフードの内側にフィルター枠がありフィルターを目立つ事なく取り付けられるフードもあります。このハクバのメタルレンズフードはフード先端に77mmのフィルター枠が切ってあるので、77mmのレンズキャップやフィルターなどを取り付ける事が出来ます。
・墨を入れる
ハクバのメタルレンズフードの白い文字があまりに目立つので黒く塗りつぶす事にしました。これはサインペンでもよいですが、今回はプラモデル用の墨入れペンを使用しました。メーカー側も商品に文字を入れるにしてもグレーか艶のあるブラックにしたら消す必要がなく見た目もよいのにと思います。
・クッションを取り付ける
Batis 85mmはフードと一体型にするためのデザインのためレンズの先端側の縁が広がっています。ハクバのメタルレンズフードを取り付けてもレンズ側の縁がテーブルに置いた時などにぶつかるので、気軽にレンズを置いた時に角をぶつけないようにクッションを取り付ける事にしました。フードをねじ込んで取り付ける角度に合わせてクッションを貼り付けて完成です。
・Eマウントキャップセット
UNのEマウントキャップセットはEマウント用のレンズリアキャップとボディキャップが1つずつ入ったセットになり別々に購入するより安くなっています。Eマウントキャップセットはこの2つのキャップを張り合わせた状態で入っているので1つのパーツに見えます。
・Eマウントキャップを取り付ける
Batis 85mmにUNのEマウントレンズリアキャップを取り付けました。純正レンズリアキャップをまずなくす事はないと思いますが、この状態で保管する事にしました。ソニー純正のボディキャップはグレーですがボディに合わせてキャップもブラックでよい感じです。
・縦吊りストラップにする
軽量なソニーa7CですがZeiss Batis 85mmを取り付けると約1kgになるので通常のストラップで肩に食い込まずギリギリ使用できますが、さすがにレンズが大きいのでストラップでぶら下げた状態だとレンズ側が下がってしまいます。そこで最近人気のpeak design(ピークデザイン)のストラップのように三脚穴にストラップの片側を取り付けて縦吊りにしてレンズを下に下げた状態で持ち運ぶ事にしました。
・ストラップリングを取り付ける
ハンドストラップが取り付けられない機種にストラップを取り付けるために三脚穴用のストラップリングがあります。このパーツを三脚穴に取り付けて縦吊り対応にします。回転するとパーツが脱落してしまうので三脚穴にきちんと取り付けましょう。
・ストラップを取り付ける
ストラップは本体左側(シャッターボタンの無い方)と三脚穴に取り付けたリングに取り付けます。そのまま縦吊り状態でストラップを斜めがけすると重た目で大きめのレンズでも取り回しがよくなります。
・カメララップで持ち運ぶ
大切なカメラとレンズを持ち運ぶ際にはカメラバッグやリュックにそのまま入れるのもよいですが、カメララップに巻くと傷や衝撃に強くなりかつ出先でのレンズ交換など機材を置くためのマットにもなるのでおすすめです。使用したのはコールマンのネオプレーンラップクロスでa7CとBatis 85mmとの組み合わせをそのまま包むのにちょうどの大きさです。
・Batis 85mm用のアクセサリー類を使用してみて
カメラや写真の楽しみの1つが自分のスタイルに合わせて機材をカスタマイズしてより使いやすくするところでしょう。Zeiss Batis 85mmに短めのフードとフィルターを取り付けそれを縦吊りストラップにしてかなり取り回しがよくなりました。純正品はたしかに非常によく考えられて作られてはいますが、ここは機材を見直して自分用にセットアップしてみてはどうでしょうか。