【レビュー】Zeiss Batis 85mm F1.8をSONY α7Cの1本目の単焦点レンズに選びました

このサイトでは広告が表示されます

・SONY Eマウント用単焦点レンズ

SONY α7Cのレンズキットとマウントアダプターでクラシックレンズで撮影をして、そろそろオートフォーカスのEマウント用単焦点レンズが欲しくなりZeiss Batis 85mm F1.8を選ぶことにしました。実際に撮影で使用したレンズの写りやa7Cと組み合わせた場合の使用感どを含めて書いていきます。

・Zeiss Batis 85mm

今回選んだレンズはソニーEマウント用のZeiss Batis(ツァイスバティス) 85mm F1.8で正式な表記はBatis 1.8/85 E-mountになります。ソニーEマウント用のレンズで焦点距離は85mmの中望遠でAF(オートフォーカス)でレンズ内手ブレ補正機能付きになります。防塵防滴仕様なのである程度の雨などの時でも使用が可能になります。


Zeiss Batisのパッケージ


正式にはBatis 1.8/85 E-mountです

・Zeiss正規品

国内流通の本物の証として日本国内専用の保証シールなどが貼ってありますが、レンズなど高額な商品は価格で飛びつかずオンラインであっても大手販売店で購入する事をおすすめします。Zeiss BatisはソニーのEマウント専用レンズでこの85mm F1.8以外には18mm F2.8, 25mm F2, 40mm F2, 135mm F2.8が発売されています。


本物の証のステッカー


光学手ブレ補正機能付き表示の黄色いステッカー


Zeissロゴ

・Zeiss Batis 85mm F1.8を選んだ理由

フィルムカメラでいろいろなレンズを使用した中でRolleiflex Carl Zeiss Tessar 75mm F3.5とRollei 35 Carl Zeiss Tessar 40mm F3.5が気に入って長く使用しているレンズで、せっかくソニーのデジタルカメラにしたならZeissがよいかとレンズを探しはじめました。a7CのキットレンズSEL2860は旅行用としては良さそうなので残すとして、1本で何でも取れそうなBatis 40mmが良さそうだったものの思ったより価格も下がらず、ちょうどタイミングよく価格が下がっていたBatis 85mmにしました。焦点距離を85mmにしたのはフィルム一眼レフカメラレンズで一番好きなオリンパスOM用85mm F2と同じ中望遠ポートレイト向けのレンズだったからです。Batis 40mmにも興味はありましたが、この後にSony Zeiss 35mm F2.8のSEL35F28Zを追加しました。

【レビュー】SONY ZEISS 35mm F2.8 SEL35F28Zはレンズらしいレンズでα7Cに合わせて純正最軽量システムにしました


内側の箱も凝っています


我々はこの瞬間のためにとドイツ語で

・開封する

パッケージを開けると内部のスポンジもZeissブルーだけにブルーで統一されています。光学製品だけに耐クッション性が高く立派過ぎるくらいの箱です。レンズ本体とフードに加えて説明書と補償に関する事とクオリティテストの結果が付属しています。


クッションもZeissブルーです


フードとレンズ本体


レンズとフードとインスペクションシートなど

・レンズ本体をみてみる

レンズ本体にはZeiss純正のレンズキャップが付いた状態で有機ELディスプレイ部には保護フィルムが貼られています。最初にレンズ本体をもってみて思ったのは見た目より軽いと言う事です。レンズ自体はMade in Japanの表記がありタムロン製と言われていますが真偽は不明です。


レンズ前側から


Eマウント側から


レンズ下側にレンズ名などの表記があります


Zeissロゴがレンズ側面にあります

【レビュー】SONY α7Cにマウントアダプターを取り付けてオリンパスOMレンズで撮影をする

・Zeissの純正キャップ

Zeissの純正キャップは別で購入すると非常に高価なのでなくさないようにするか、サードパーティ製の安価なキャップと入れ替えるのもよいでしょう。ただ、純正フードを使用する場合は純正フロントレンズキャップでないとフードを使用している状態でのキャップの取り外しがしづらくなります。


Zeissマーク付きのレンズキャップ


Zeiss純正Eマウントレンズリアキャップ

・レンズキャップを外す

レンズフロントキャップをはずすと大きな前玉が現れ、レンズ名のSonnar(ゾナー)とZeissと言えばコーティングの会社と言ってもよくレンズの飾り枠にはT*(ディースター)コーティングの表記があります。Batis 85mmに取り付け可能なフィルター径は67mmになり、絞りは電源オフの状態では最小絞りの状態になっています。


レンズフロントキャップを外しました


大きいレンズはやる気を出させます


SonnarとT*の表記があります


絞りは通常絞られた状態です

・レンズリアキャップを外す

リアのEマウント側のレンズキャップを取り外すとAFレンズなので接点付きのEマウントが現れます。作りはとてもよく防塵防滴用シールパッキンもZeissブルーになっています。ゴムかシリコン系のパッキンなのでカメラにつけっぱなしにするよりは帰宅したらレンズ単体で保管した方がよさそうです。


防塵防滴パッキンもZeissブルーです


端子付きのEマウント側

・フードを取り付ける

レンズ本体が同じZeiss OtusやMILVUSなどと同様に純正フードに合わせてカーブ形状になっているので、フードを付けると一体感がでます。立派なフードでかなりレンズの全長が長く巨大化するのとフードの上部のBatis 1.8/85は若干目立ち過ぎなので好みが分かれる部分だと思います。

Zeiss Batis 85mmにはCONTAXのZeiss Planar用のフードがベストマッチでした


フード側から


Eマウント側から

・計量する

レンズ単体を計量すると452.5gと85mmの割にはかなり軽量に作られています。フードは約38g(0.5gモードなので誤差あり)でレンズと合わせると491gと500gを切るので、a7系のカメラであればバランスのよい重量ではないでしょうか。


レンズ単体で452.5g


フードは38g(0.5gモードなので多少ズレあり)


レンズとフードを合わせて491g



・キットレンズSEL2860と比べてみる

ソニーa7CのキットレンズSEL2860と28mm – 60mmのズームでコンパクトにまとまったよいレンズです。SEL2860は使用時や使い終わったらレンズを手動で沈胴しないといけないので、使用時は全長がかなり長くなります。Zeiss Batis 85mmとSEL2860を比べてみるとさすがにZeiss Batis 85mmの方は全長、直径ともにかなりサイズが大きいですが、質量的にはそれほど重く感じないです。

SONY α7cのキットレンズSEL2860に使える40.5mmのフィルターを揃えてみました


a7CとキットレンズのSEL2860の組み合わせ


右はa7CのキットレンズのSEL2860


上からみるとかなりサイズが違います

・カメラに取り付ける

ソニーa7CにZeiss Batis 85mmを取り付けるにはZeiss Batis側にEマウント用のこれまたZeissブルーのドットをa7Cのボディ側のマウントの白いドットの指標に合わせます。ここで力を入れずにマウントにレンズがはまったら回転させてロックすればレンズの装着が完了です。レンズ取り付けは慣れるまではゆっくりと確実に特に無理に力を入れずにやりましょう。a7CにBatis 85mmを取り付けるとa7Cがコンパクトなだけにレンズの大きさが目立ちます。


Eマウントボディ側とレンズ側のマークを合わせます


a7Cに取り付けました


レンズ側から



・撮影準備をする

フロントのレンズキャップを取り外して有機ELディスプレイの保護フィルムをはがして撮影準備が完了です。a7Cもボディがブラックなので組み合わせたカラーのバランスはとてもよいです。


レンズキャップを取り外しました


レンズの表示は保護フィルムのプリントです


保護フィルムをはがしました


レンズ側から


ファインダー側から



・計測する

ソニーa7CとZeiss Batis 85mmを組み合わせた状態で計量してみると959gになります。キットレンズSEL2860とa7Cの組み合わせだと687.5gになりますが、a7Cはストラップリングをはずして、液晶画面に保護フィルムを貼り付けた状態なので計量結果は多少前後します。

SONY α7C 用の超高級液晶保護フィルムや自作ストラップなどのアクセサリーを揃える


キットレンズと比べるとサイズがかなり違います


a7CとBatis 85mm本体のみで959g


a7Cとキットレンズだと687.5g

・Zeiss純正フードを取り付ける

付属してきたZeiss純正のフードを取り付けるにはフードのレンズ側にある白いドット(やっと青くなくなりました)をレンズ側にある白い指標に合わせて取り付けます。そこで力を入れずにフードがはまったらレンズ側から見て右に回転するとフードが固定されます。フードを取り付けるとかなり豪快ないかにもフォトグラファー的な見た目になります。ハレーションを切るのを重要視される方はこの純正フードを使用した方がよいでしょう。

Zeiss Batis 85mmに フィルターと短いメタルフードを取り付けてストラップを縦吊りにして取り回しをよくしました


レンズの先端に白いマークがあります


フードの白のマークを確認します


白のマークを合わせてフードをはめ込みます


レンズ側から見て右に回してフードをロックします


ファインダー側から

・フード付きで計量する

a7CにBatis 85mmと純正フードを取り付けて997.5gになるので、撮影出来る状態でギリギリ1kgを切ります。通常のストラップなどがだいたい1kg前後まで対応なので、細身のストラップを使用していない限りはストラップの交換の必要はなくそのままレンズを使用できそうです。


a7Cに取り付けた総重量977.5g

【レビュー】ピークデザインのスライドライトストラップにストラップリングガードを自作してSONY α7Cに取り付ける【レザークラフト】

・フードは逆付け可能

とにかく大きめのZeiss純正フードですが、純正だけにフードのレンズへの逆付けが可能になっています。ボディにBatis 85mmを取り付けた状態で持ち運ぶ時でもカメラバッグに入れている時でもフードが邪魔にならないのは助かります。このフードを逆付けした状態でサードパーティ製のレンズキャップを取り付けると、フードを取り外す時にレンズキャップを外してからでないとフードの取り外しが出来なくなります。純正フード前提でBatis 85mmを使用される方はZeiss純正のレンズキャップを使用するとよいでしょう。一時期カメラ女子がよくこのフードを仕舞った状態で撮影していて馬鹿にされていましたが、最近はすっかり見かけなくなりました。


フードを逆付けしました


フードをコンパクトに収納が出来ます


Zeiss純正キャップを取り付けました


純正レンズキャップだとそのままフード取り外しが可能です

・スイッチを入れる

カメラにBatis 85mmを取り付けた状態でスイッチを入れると有機ELディスプレイにZeissと表示されて電源が入り撮影準備が完了します。有機EL画面にフォーカスの合った距離や最短などが表示されますが、撮影中にこれを見る方はほとんどいないと思うのでファインダーや液晶画面内のオプションだけでよかったのではと思います。フードをロックしていないのでBatisのロゴがズレてます。


表示が消えてる状態


Zeissと有機ELディスプレイに表示されます


フォーカス距離と被写界深度の表示


最短距離です

・Zeiss 85mm F1.8を使用してみて

ソニーa7CにZeiss Batis 85mm F1.8を取り付けて撮影してみた感想はとにかく色が綺麗と言う事につきます。最初はRawで現像前提で撮っていましたが、ソニーの現像エンジンとの相性もよく特に空の青さなどがとても綺麗で、Jpegで撮ってそのままで十分なくらいよく映るレンズです。レンズの周辺光量落ちや湾曲などはあった方がよい派なのでレンズ補正関連は切っていますが、現像ソフトでレンズ補正をかけるとプリセットでも問題ないレベルまでに補正されるので幅広く使えるレンズではないかと思います。85mmと言う画角はポートレイト向けと言われますが、それだけではなく気軽な街撮りやストリートフォトグラフィーでもとてもよい感じで風景を切り抜いてくれるので、最初の単焦点に35~50mmの標準レンズを考えてる方も含めてBatis 85mmを選んでみてはどうでしょうか。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です