・防湿とカビ対策をする
大切なレンズやカメラをカビさせないためにも、湿度の高い梅雨の時期だけでなくカメラの防湿とカビ防止対策は怠らないようにしたいものです。使用している乾燥剤やカビ防止剤が古くなってきたので入れ替える事にしました。
・乾燥剤を揃える
今回揃えたのはケンコー強力乾燥剤、ハクバのエースドライ50とジャンボカビストッパーです。シリカゲル系の乾燥剤とカビ防止剤の組み合わせにして、この後にハクバの防カビ剤レンズフレンズを追加しました。
・ケンコー強力乾燥剤
ケンコーの強力乾燥剤ドライフレッシュ(DW-BW203)は天日干しをして乾燥させると再利用が可能になるシリカゲルを使用したシート式の乾燥剤です。以前から防湿ボックスだけでなくフィルムの保管などにも長期間使用していたのが古くなったのと、より天日干しに適した進化をしたようなので入れ替える事にしました。
・シート式乾燥剤
ケンコー強力乾燥剤はシート式で薄いので防湿ボックスの底に置いたり現像済のフィルムの束の間に挟んだりと幅広い用途に使用出来ます。何気なく置いているビタミン剤や常備薬などの引き出しに入れておくのもおすすめです。
・繰り返し使える
再生シグナルマークの色がブルーからピンクに変わったら天日干しをして乾燥させてるとまた使えるようになるので、よくあるカメラ乾燥剤やカビ防止剤と違い捨てる必要がなく繰り返し使えます。ケンコー強力乾燥剤は裏面のカラーもブラックになりより天日干しで乾燥しやすく進化しています。
右はKenkoの以前の乾燥剤(再生シグナルがピンクになっています)
・ハクバエースドライ50
もう1つの乾燥剤はハクバのエースドライ50(KMC-70A50)です。エースドライはシリカゲル系乾燥剤ではシンプルで単なる大きなシリカゲルの袋です。サイズが大きいだけに除湿高価は高く防湿ボックス内の湿度が安定します。
・こちらも繰り返し使える
エースドライもシンプルにシリカゲルの乾燥剤なので再生サインがピンクになったら天日干しをしると再利用が可能になります。実際に密閉の高い防湿ボックスに使用するとほとんどピンクになる事はなくそのままで長く使用出来ます。(ハクバジャンボカビストッパーも一緒に入れています)
・大きいサイズもあり
ハクバエースドライには50とは別に100のより大きいサイズもあり大きめの防湿ボックスなどの使用に向いています。今回は小さめの5.5Lのドライボックスに使用するため50の小さいサイズを選びました。
・ハクバジャンボカビストッパー
かならず1年に一度は入れ替えているのが、ハクバジャンボカビストッパー(P-825)です。石灰が主成分で活性炭も入っているので、吸湿と防臭効果があります。より小さいサイズのカビストッパーがありますが、カメラやレンズのカビ防止用途であればこちらのジャンボカビストッパーがおすすめです。
・日付を記入する
カメラやレンズの防カビ用途だと入れ替える時期を管理するためにジャンボカビストッパーに日付を入れておくと管理がしやすくなります。日付があると取り替えから1年以上経っても使えそうで入れ替えるべき分を簡単に見つけ出す事が出来ます。
・取り替え時期
使用可能な期間は4〜12ヶ月とありますが、これは交換する時期によります。5〜6月に交換すると8月にはパンパンになってしまう事もありますし、乾燥した時期や防湿ボックスを開ける回数が少ないと長持ちして1年使えたりします。おすすめな使用方法としては新品をレンズやカメラの防カビ用途に使って、1つ前のものはビタミン剤や引き出しなど他の用途に下ろしていくと無駄なく使い切れます。
右は使用済みで膨らんでいます(時期と使う場所によってはパンパンになります)
・ハクバドライボックスAG+
乾燥剤を主に使用するのはデジタルカメラ機材を入れているハクバドライボックスAG+です。5.5Lサイズなのでそれほど大きくないですが、APS-Cミラーレスカメラとレンズ数本であれば余裕で保管が出来ます。ハクバのドライボックスは蓋の作りがよく密閉度も高く同じシリーズであればサイズ違いでも上に重ねる事が出来ます。
・湿度計
乾燥剤はパッケージなどを読むと湿度調整用と書いてあるので、決まった湿度で安定するわけではないので量などを調整する必要があります。その湿度を調整するには当たり前ですが湿度計が必要になります。湿度計を見てみると60%前後になっていたため、この湿度をレンズなどに最適な40〜60%の間になるように調整します。
・使用済みの乾燥剤
ハクバのドライボックスには最初から乾燥剤のキングドライが付属していますが、数ヶ月後に見てみるとケースを飛び出てパンパンに膨らんでいました。ジャンボカビストッパーなども入れていたとは言え湿度の凄さがわかります。
・ドライボックスを綺麗にする
ドライボックス内の機材を全て外に出して中を綺麗にします。少し風通しのよいところで乾燥させてから使用するとより安心です。
・乾燥剤を入れる
シート式のケンコー強力乾燥剤を底にひいて、ジャンボカビストッパーとエースドライ50を1つずつ入れます。ドライボックスの容量が5.5Lなので十分過ぎる乾燥剤です。シート状の乾燥剤はハクバのドライボックスであれば蓋にあるケースにも入れて取り替え時期を見やすくする事も出来ます。
・機材を入れる
ドライボックスに機材を戻して湿度計を入れます。本来の使い方としては乾燥剤だけをドライボックスに入れた空の状態で1日置いて湿度を下げてから機材類をドライボックスに入れます。
・数日後の湿度を確認する
防湿ボックスに防湿剤を入れて2〜3日経ってから湿度を調べると無事40%に落ちていました。30%以下などになっているようであれば、乾燥剤を1つ抜くなどして調整しましょう。
・防カビ剤を追加する
湿度を下げて乾燥状態はよくなりましたが、レンズに生えるカビには乾燥系のカビもあります。そこで乾燥系カビに対応するハクバのレンズフレンズ(KMC-62)を追加する事にしました。
・ハクバレンズフレンズ
ハクバのレンズフレンズは湿度によるカビにも乾燥に強いカビにも効く防カビ剤です。まだ売っている同じハクバのレンズがカビない君と同じ商品だと思います。 レンズフレンズは防湿ボックスなど20Lにつき1つ使用します。
・日付を記入する
取替サインがないので使用開始日を記入出来るようになっています。気化ガスが出るので匂いなどを嗅いでまだ使えるかなどを確かめたりしないようにしましょう。
・防カビ剤は上に設置する
レンズフレンズは常温で気化して気化ガスを発生させてカビを防止しますが、この気化ガスが空気より重いため必ずカメラやレンズより上に設置する必要があります。ハクバのドライボックスはさすがに同じメーカーだけに蓋にケースがあります。蓋にケースがないタッパーや米びつタイプの場合はマスキングテープなどで蓋の裏に貼り付けるとよいでしょう。
・防カビ剤をセットする
蓋のケースに防カビ剤レンズフレンズを設置するとさすがに同じメーカーだけにサイズもちょうどです。ケースはメッシュになっているので気化ガスにも最適な形状になっています。
・乾燥剤とカビを防止剤を入れ替えて
乾燥剤を入れ替えて湿度も適切になり、カビを防止剤で乾燥系カビも対応させました。大事なカメラやレンズがカビてしまう前に今一度湿度や防カビ剤の状態を調べて新しいものに入れ替えてしまいましょう。