・防湿ボックスを追加する
カメラの機材が増えてきて困るのが保管方法です。特にフィルムのクラシックカメラなどにカビは大敵ですのできちんと保管したいところです。以前から使用している防湿ボックスとは別のメーカーで機能などを比べてみたので、乾燥剤やカビ防止剤の事も含めて書いていきます。
・HAKUBA ドライボックスNEO
今回購入したのはハクバドライボックスNEO 9.5Lでカラーはクリアです。このドライボックスは大手カメラ専門店などではどこでも売ってる品です。これまではナカバヤシのドライボックスを使用していましたが、違いがあるかどうか確かめるためにハクバ製にしてみました。
・容量は9.5L
フィルムカメラや機材は増えてるものの超巨大な望遠レンズなどは所有していないので、9.5Lはかなり大きめになります。一眼レフが1台でレンズが2〜3本なのであれば、5.5Lの方で十分かと思います。
・ナカバヤシのドライボックスと比べてみる
こちらもどこでも売っているであろうナカバヤシDRY BOX CAPATYです。容量は8Lで今回のハクバの物より若干小さめですが、ナカバヤシ製の良いところは湿度計が付属している事です。ハクバ(ナカバヤシも)の防湿ボックスは同じシリーズであれば重ねる事が可能な形状になっていますが、さすがに他のメーカーの物だとただ載っているだけです。
・防湿庫はよくないのか
クラシックカメラ専門店などでは防湿庫でのカメラやレンズの長期保管はグリスが乾き過ぎるのでおすすめしていない事があり、確かに店頭での展示も防湿庫に入っていない事が多いです。専門店の方などに保管方法を聞くと(必ず)食品用のタッパーに防湿剤を入れて保管するのがよく、各レンズには防カビ剤(これは好みがあるようですが)を使用すれば1年はカビないとの事でした。
・乾燥剤が付属
ハクバのドライボックスは蓋の部分にケースがあり乾燥剤などを入れる事が出来ます。ハクバはカメラアクセサリーの大手だけに乾燥剤も販売しているので、サイズもちょうどよい自社の乾燥剤が付属しています。以前から使用していた同じ乾燥剤は膨らんでいました。
・乾燥剤を入れる
蓋の内側にスリットになっているケースがありここに防湿剤が入ります。蓋の上に取り外し方が書いてあり、そこを押すと簡単にケースを取りはずす事が出来ます。キングドライは使い捨てタイプなので膨らんできたら交換しましょう。
・シート式の乾燥剤
ちょうど手持ちでシート式の乾燥剤があったので防湿ボックスの底面に敷く事にしました。これは使用したあとに天日干しすると再利用可能な乾燥剤になり、撮影したフィルムなどの保管に使用しています。
・デジタルカメラとは分けて保管する
クラシックカメラは目に見えてなくてもカビが付いている場合がよくあります。カビはすぐ伝染りますので、フィルムカメラと同じ防湿ボックス内に新品のデジタルカメラを入れるのはやめておきましょう。デジタルカメラはカビと無縁と思っている方も多いようですが、CCDやCMOSセンサー部分にカビが付く事があるので気をつけましょう。
・いつでもジャンボカビストッパー
とにかく防湿ボックスでもタッパーでも入れるべきは同じハクバのジャンボカビストッパーです。ジャンボカビストッパーは確実に湿度が安定して、使用後は膨らむので交換時期もわかりやすく半年に一度は入れ替えています。入れ替える時は日付を書いておくと前回いつ入れたのかがわかって便利です。たまに1つ多く入って販売されてる事があるので見かけたらまとめて買っておきましょう。
・レンズのカビ防止
レンズのカビ防止にはフジカラーのカビ防止剤をずっと使用しています。小さくレンズポーチにも入りますし、一年はもつので毎年梅雨の前の時期などに交換するとよいでしょう。こちらは膨らんできたりしないので使用開始の日付を書いておくと管理がしやすいです。このフジカラーのカビ防止剤は効果がある範囲が狭いので、防湿ボックスの乾燥剤ケースに入れずレンズやカメラに近い位置で使用しましょう。このカビ防止剤は安いのでまとめ買いをしたくなりますが、どう見ても密封されてそうにないパッケージなので交換する時に購入するのがよいと思います。
フジカラーカビ防止剤(現在は新しいパッケージになっています)
・レンズポーチに入れる
カメラ本体をカメラケースに入れて押入れに入れっぱなしにするのがカメラに一番良くないとされますが、レンズはフジカラーの防カビ剤と一緒にポーチに入れて防湿ボックス内で保管しています。この方法で今まで一度もカビた事もなく、もしカビたとしても他のレンズやカメラに伝染しづらくするために個別にポーチやカメララップに包んで保管しています。今回は100均のペットボトル用のクッションケースを使用する事にしました。
・防湿ボックスに機材を入れる
各カメラとレンズをカメララップなどに個別に入れてから防湿ボックスに乾燥剤と共に入れます。9.5Lだけに全部を入れてもかなり余裕がありました。
・湿度計を入れる
ハクバのドライボックスには残念ながら湿度計が付いていないので追加で入れる事にしました。湿度が完全に正確である必要はなく目安になればいい程度なので100均の湿度計にしましたが、湿度計専用ではなく温度計と一体型の物になります。
・実際に使ってみて
ハクバの防湿ボックスはロック部分がしっかりしていてボックス内も大きくとられているので機材がかなり入ります。PC関連のディスクなどの保管もハクバの15Lのドライボックスにしていて古くから形も一緒で、まさに変える必要が無い迷ったらまず選んでおけ的なスタンダードな防湿ボックスです。この後にハクバの最新の抗菌防湿ボックスを追加しました。
・どちらの防湿ボックスがよいか
容量はおいておいてハクバとナカバヤシだと機能的な部分が違います。ハクバは蓋の乾燥剤入れ以外は単なるケースですがロック部分がしっかりしていてより密閉度が高くなっています。ナカバヤシはドライボックス内に小物を入れておけるトレーが内蔵されているので細かいパーツなどを入れておくにはとても便利で、小さいですがトレーの底面に乾燥剤を入れられるようになっています。積み重ねる事を考えると同じメーカーで揃えた方がのちのち片付けやすいかと思います。
・まとめ
デジタルカメラなどはクラシックカメラとは違いかなりカビづらくなっているように思えますが、やはり梅雨があるだけに防湿には気を使いたいところです。防湿庫に比べて防湿ボックスはかなり安価なので高価な機材にカビが付く前に防湿ボックスを用意してみてはどうでしょか。