
・ステンレスベース弦
これまでのナイロンやコーティング弦に続いてよりブライトなステンレスベース弦を張る事にしました。
・D’Addario Flex Steel EFX220
今回使用するのはダダリオFlex Steel EFX220ステンレスベース弦、長さはロングスケールでゲージは40, 60, 75, 95のスーパーライトです。Felx Steelはステンレス弦のためダダリオの中でも最高にブライトな音質のベース弦になります。
・他のベース弦
これまで通常のニッケル(スチール)弦を張ったプレベ以外ではPicato(ピカート)ナイロン弦を張ったWarwickエレアコベースやFender OPBやフラットワウンド弦のジャズベースなどメローな音のセットアップを多く使用していました。Picatoのナイロン弦は太すぎず通常のナットでも張ることが出来て音質も素晴らしいのですが、なぜか日本で販売されていないので輸入する必要があります。手に入りやすいブラックナイロン弦だとダダリオが細めのテープワウンドを出しています。今回張り替えるダダリオFlex Steelはステンレス弦のため真逆のブライトな音になります。
・エリクサーベース弦
使用するベースはFender Japan Precision Bass(P-Bass、プレベ、プレシジョンベース)で、これまで張っていた弦はエリクサーNanowebでゲージは045-100のライトゲージです。エリクサーNanowebベース弦は巻弦全体をコーティングしている長持ちする弦の代表格です。エリクサーの弦は手触りもするするで弾きやすく、音質も同じギター用のNanowebよりよりブライトでいつ変えたらよいのかわからないくらい長持ちします。
・弦を比べてみる
これまでプレベに張っていたエリクサーNanowebと比べるとダダリオFlex Steelはステンレス弦だけに見た目でわかる色の濃さです。
・古い弦の処理
弦交換の時にいきなり古い弦を切ってしまうと新しい弦が不良品やすでに錆びていた場合に元に戻せなくなります。ベース弦自体頻繁に変えられるほど安価ではないので、これまで使用していた古い弦は新しい弦が安定するまでは保管しておきましょう。ベース弦は先端が曲がっていても張り直しやすいのですぐ捨てない方が賢明です。
・弦のねじれをとる
ベースもギター弦もパッケージには丸めて入っているので、弦を開封したら真っすぐにしてぶら下げたりしてねじれを取ります。ベース弦は特に太く長いので数時間真っすぐにして放置しておくとよいでしょう。弦交換の時はまず開封した弦を伸ばしている間に、元の弦をはずしてベースのボディと指板を全てクリーニングする時間にあてるとよいでしょう。
・弦の長さを調節する
プレベの場合はペグのポストに弦を挿し込んでから巻きつけるタイプのため4弦であればブリッジから伸ばした状態で2〜3弦用のポストの間で先端を曲げます。弦の曲げた先を少し残して(ペグの後ろから出ない程度)弦を切り取ります。ベース弦は太く100均のニッパーなどだと刃がすぐこぼれるので専用のストリングカッターを使用しましょう。切り取った弦の先端はペットボトルなどに入れておいてまとまったら自治体のルールに合わせて廃棄するとよいでしょう。
・弦を張る
曲げて切り取った弦の先端をペグのポストに挿し込んでテンションをかけながらペグに弦を巻きつけていきます。ダダリオのステンレス弦は飾り糸もないので見た目もシンプルで扱いやすいです。弦を張ったら何度か強く弦の中間あたりを引っ張りゆるみを取るのを繰り返しながらチューニングを合わせます。きちんと弦が巻けていればすぐにチューニングが安定します。もし何度もチューニングがずれるようであればヘッドとブリッジ側で弦のズレ等がないか今一度確認してみましょう。
・ステンレス弦を弾いてみて
ステンレス弦はこれまでのニッケル弦と比べると弾いた瞬間にブライトな音だとわかります。指当たりは弦がニッケルよりザラザラで慣れるまで時間がかかり、ステンレス素材自体の硬さからかフレットへの当たりもガキガキに削ってくるくらいの迫力です。最高にブライトな弦だけに通常の指弾きだけでなくスラップ好きにも最適な弦だと思います。
*現在ダダリオのステンレス弦は新しいPro Steelになっています