【レビュー】ダダリオのバランスドテンション弦は驚きの弾きやすさです

・バランスドテンション弦

これまでテレキャスターで使用していた09-42ゲージの弦からバランスドテンション弦へ変更してみました。弦交換に必要な工具や指板とボディのクリーニング方法を含めて書いていきます。

・D’Addario EXL120BT

今回購入したのはD’Addario EXL12BTでゲージは009-040のスーパーライトです。バランスドテンションとはこれまで基本とされていたゲージとは違い各弦のテンションがより統一されている弦になります。009-042の場合は009-040となり3弦から6弦までが従来より細くなっています。

メーカーによりバランスドテンションの詳細はこちらです(ダダリオのサイトです)


EXL120BT


ボールエンドの色を確認しておきます

・スクワイヤーテレキャスター

使用するギターはSquier Affinity Teleで、メーカー出荷時の弦のゲージは009-042になっています。このスクワイヤーテレキャスターは弦をボディ裏から通さない表通しになっているので、他のFenderなどのテレキャスターよりテンションがゆるく弾きやすくなっています。


Squier Affinity Tele

・現交換に必要な工具

弦交換に必要な工具は弦を切るストリングカッター、巻き取るストリングワインダーです。カッターは小型のニッパーではなく専用のものを用意しましょう。ストリングワインダーはなくても弦の交換は出来ますがあると便利です。弦高を測る場合はストリングアクションゲージ(ストリングハイトゲージ)を使用します。


ストリングカッター、ストリングワインダー、ストリングハイトゲージ

・調整に必要な工具

弦高やイントネーション(オクターブチューニング)も調整する場合は六角レンチが必要です。ネックの調整をする場合も含めてインチ、ミリサイズ両方対応のギター調整用マルチツールを1つ用意しておくとよいでしょう。


CruzToolsギター用マルチツール


マルチツールがあると便利です

・弦をはずす

弦の交換ではカッターで切ってしまうとヘッド側もブリッジ側も弦をはずしやすいですが、新しい弦が不良品(アメリカ産なので結構あります)の場合に元に戻す事も考えて弦を取り外す事にします。スクワイヤーテレキャスターはブリッジに弦を通す表通しのため使用済みの弦でも貼り直しやすいです。


ペグをゆるめます


ワインダーを使用してゆるめます


1本ずつ弦をはずします


全ての弦をはずしました


ブリッジ側もはずしました



・指板をクリーニング

弦交換の時はギター全体がクリーニングしやすくなる絶好の機会なので、弦を外した状態で指板を綺麗にしてしまいます。指板はローズウッド(初期のみ)なのでクリーニングにジムダンロップのレモンオイルを使用します。コットンパフと綿棒を使うと清掃しやすいですが、手持ちがない場合はキッチンペーパーでも可能です。


ジムダンロップレモンオイル65


キッチンペーパーにレモンオイルを染み込ませます


かなりの汚れが取れます


綿棒でフレットの横など細かい部分を清掃します


こちらもかなり汚れいます


乾拭きして乾かしてクリーニング終了です

・ボディもクリーニング

ボディはタートルワックスで磨くと滑りのよい状態が長持ちします。サテン塗装のネック裏はギブソンポンプポリッシュで磨くとさらさらがよりツルツルになり弾きやすくなるのでおすすめです。


タートルワックス


ギブソンポンプポリッシュ

・古い弦の処理

取り外した弦は新しい弦のパッケージに入れて管理すると邪魔になりません。パッケージに取り替え日を記入しておくと管理がしやすくなります。古い弦は新しい弦が不良ではない事が確認出来るまでは捨てずに取っておきましょう。


古いFender純正弦


古い弦は使用する弦のパッケージに入れます


日付を記入しておくと使用期間が管理出来て便利です

・ダダリオ弦

ダダリオの弦は個別包装ではなく1〜6弦が全て一緒に入っていますが、2弦ずつに分けられるようになっているので絡んだりする事はありません。ダダリオと言えばボールエンドが色違いになっています。見た目と手触りでどの弦かわかりますが、心配な方はボールエンドの色を確認しながら弦を張り替えましょう。


まとめて入っています


ボールエンドに色が付いています


2弦ずつに分かれています



・弦を張る

6弦から順番に張っていきますが、スクワイヤーテレキャスターは表通しでブリッジエンドから弦を通します。弦の先端を少し曲げてからブリッジを通すとサドルから弦が取り出しやすくなります。


弦を少し曲げておくと通しやすくなります


サドルに弦を通して引っ張ります


6弦を張りました


全ての弦を張りました

・チューニングする

全ての弦を張ったらチューニングをします。チューナーはTC Electronic PolyTuneがチューニング精度も高くクリップチューナーでは最高のクオリティです。弦を張りたての状態だとチューニングが安定しないので、指板の上の弦を何度が持ち上げてテンションをかけて緩みを取ると安定するまでの時間が短くなります。


TC Electronic PolyTune Clip



・余った弦を切る

弦を張ってチューニングをしたら少し演奏してみます。演奏しながら音がおかしくないか、弦の通し間違えやペグ側もブリッジ側もゆるみなどがない事を確認します。新しい弦が問題なく張られているのを確認が出来たら余った弦を切ります。残すのもロックですが古臭くお子さんの目などに刺さったら危ないので切っておくのが最善でしょう。


ストリングカッターを使用します


余った弦を切りました

・バランスドテンション弦で弾いてみて

弾き始めた瞬間にこれは違うと感動するほど凄い弦です。とにかく弦が押さえやすくなるのと、3弦〜6弦が細くなっているのもあり3弦のベンド(チョーキング)の楽さに驚きます。弦自体は通常のEXLと同じなので使用できる期間などは変わりませんが、これまでも素晴らしいスタンダードな弦だったのが更に進化したのを感じます。

・NYXL弦

EXL12BTを気に入ったのもあり新しいNYXL弦の同じゲージのバランスドテンション弦NYXL0940BTを使用してみました。コーティング弦ではないのにヌルっとした手触りでEXL12BTより長持ちします。ただ、NYXL弦はエリクサーと同等の価格なので張り替える頻度などでどの弦にするか決めるとよいでしょう。


NYXL0940BT







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