・USB-C接続のSDカードリーダー
MacBook Pro 16インチでは以前はあったSDカードスロットが廃止され別途SDカードリーダーを用意する必要が出ました。USBハブとの一体型のSDカードリーダーと共にコンパクトな単体のSDカードリーダーを比べてみたので、それぞれの使い勝手などを含めて書いていきます
・Mac対応のSDカードリーダー
今回新しく試したのはサンワサプライのUSB-C対応のSDカードリーダー型番ADR-3TCMS9BKとAnkerの2 in 1 カードリーダーです。結果を言っておくとサンワサプライの物はひどくどちらも価格はほぼ同じなのでAnker製を選びましょう。特にApple MacBook AirかProで使用する方はAnkerのSDカードリーダーにしておいて間違いないです。
・サンワサプライUSB-Cカードリーダー
MacBook Proの新型にSDカードスロットが付いていなかったために、SDカードリーダーが必要になりUSB-C対応ならどれも変わらないであろうとあまり調べず安価なサンワサプライのUSB-Cカードリーダーを選びました。シンプルなパッケージで安価なので取り敢えず使うかデスクトップPCにならよいでしょう。
・サンワサプライのSDカードリーダー本体
本体はUSBメモリーの様な形状で専用のキャップが付属しています。キャップはUSB-Cの端子側と使用時は本体リア側に取り付ける事が出来てキャップをなくしづらくなっています。
・USB-C対応
取り付け端子がUSB-CなのでiOS機器用に使用されるLightning端子と同様に裏表どちらでも使用可能です。USB-Cのよさはコンパクト過ぎず以前のmicro USB端子より頑丈なのがよいです。MacBook Proは接続可能なポートが電源用を含めてUSB-C(Thunderbold 3)のみになったた以前のSDカードリーダーはUSBハブ経由でないと使用出来なくなってしまいました。
・SDカードとマイクロSDカードに対応
この手のスティック型のSDカードではスタンダードなフルサイズのSDカードとマイクロSDカードを装着してデータ転送が可能になっています。スロットは合計2になりますが、同時に2枚刺しても1枚しか認識しないようになっています。
・SDカードを挿してみる
サンワサプライのSDカードリーダーは通常のSDカードとマイクロSDカードのスロットが1つずつあるので、マイクロSDカードをそのままとSDアダプターに入れた状態で装着してみました。この辺りは通常のSDカードリーダーと変わり有りません。
・SDカードを読み込んでみる
SONY a7Cのスチル撮影にGREEN HOUSEのSDカードを使用していたので、写真データを読み込んでみます。このSDカードは安定はしているもののClass 6で4K動画非対応でカメラ側から動画は録画出来ませんとアラートが出るので、この後にトランセンドのUHS-IIのSDカードに入れ替えました。
・2つのポートを潰すサンワサプライ
サンワサプライのSDカードリーダーはMacBook Proに2ポートあるUSB-Cの1つCが埋まっているとなんと本体の幅が太すぎて挿せません。メーカーのサイトを見るとこのSDカードリーダーと同じ形状でUSB-A端子になっているモデルがあって端子だけUSB-Cに取り替えたのでしょう。この辺が日本メーカーの品っぽいと言うかサンワサプライっぽいと言うか取り急ぎ作った感が否めません。あまりにもひどい商品なので捨てたくなりましたが、まず使用するのをやめてラップトップ用のバッグに入れて出かけた時用にしました。
USB-Cが1つ埋まっているとサンワサプライのSDカードリーダーはさせません
・これまで使用していたSDカードリーダー
以前使用していたMacBook Pro 2012 MidはUSB 3.0ポートが付いていたので、Transcend(トランセンド)のマルチカードリーダーを使用していました。これはUSB 3.0対応ではかなり初期の物ではかなり高速なカードリーダーでしたが、もうSDカードしか使用していないので取り外してしまいました。もう1つは新しいMacBook Pro 16インチ 2019用のAnker 7 in 2 USB-Cハブです。こちらはMacBook ProにHDMIポートやUSB 3.0のハブ機能など全部入りと言ってよい品で便利なのですが、USB-C接続の4Kモニターに入れ替えたのとサイズが大きくなってしまうので現在は取り外しています。そこでUSB-Cに直接挿すタイプで小型な物を探す事にしました。
Anker 7 in 2 USB-CハブにSDカードを挿した状態
・Anker SDカードリーダー
とにかくUSB-C対応でスティックタイプの小型か高速であれば短いケーブルのSDカードを探す事にしました。UHS-IIのSDカードにしたのでUHS-II対応も考えたのですが、まだ高価でUSB-Cに直接挿せてコンパクトなAnkerのカードリーダーを選ぶ事にしました。UHS-Iまでの対応ですが、とにかくコンパクトでMacBook Proにケーブルを挿していても使用できそうなのが決め手となりました。
・Anker SDカードリーダー本体
Anker 2 in 1カードリーダーはカードリーダー本体のみのシンプルな構成でキャップなどは付属していません。USB-Cのプラグと本体の幅の違いからもかなり細いのがわかります。
・2つのカードリーダーを比べてみる
先程のサンワサプライのSDカードリーダーとAnkerのものを比べてみると大きさがかなり違うのがわかります。AnkerのカードリーダーはカラーもスペースグレーなだけにMacBookを意識したのがわかります。
・Anker SDカードリーダーを取り付ける
USB-Cを搭載したMacBook Proの左側に充電用のUSB-Cケーブルを取り付けた状態でカードリーダーを取り付けられるか試してみます。サンワサプライのカードリーダーは2ポートあるうちの1つが埋まっていると取り付ける事すら出来ませんが、Ankerのカードリーダーは問題なく取り付ける事が出来ます。
Ankerのカードリーダーはケーブルがあっても問題ありません
・SDカードを読み込む
取り付けたAnkerのSDカードリーダーにSDカードとマイクロSDカードを挿してデータの読み書きを確認しました。SDカードのロゴははAnkerのロゴとは逆側にする必要があり、マイクロSDカードは同じ面を上にして使用する事が出来ます。
・右側にも取り付けてみる
MacBook Proの右側にもカードリーダーを取り付けられるかを試してみるとサンワサプライのものとは違いAnkerのものは問題なく装着可能です。どの状態でも気軽に使用するにはやはりAnkerのカードリーダーの方がすぐれています。実際キャップが必要になる事もなくAnker製の方がサンワサプライ製のかなり先を行っています。
ケーブルがあると差し込めないサンワサプライのSDカードリーダー
ケーブルがあっても取り付け可能ですがロゴが見える方向だとSDカードを挿せません
・両面対応のUSB-C
MacBook Proの右側にAnkerのカードリーダーをロゴを上にして取り付けるとSDカードスロット側がケーブル側になってしまうので、USB-Cの両面対応なところを利用してスロットが前を向くようにしてSDカードを読み込こめるようにしました。そしてこの方法だと2ポートあるUSB-Cの奥にあるイヤホンジャックも同時に使用する事が出来ます。
・Anker 7 in 2 USB-Cハブ
MacBook Pro様にUSB-C対応の4Kモニターに入れ替えるまではHDMIケーブルで外部モニター用にMacBook ProでHDMI出力が可能になる同じAnkerの7 in 2 USB-Cハブを使用していました。このハブはUSB-CとUSB 3.0のハブ、HDMIポートに加えてSDカードリーダーが搭載されている全部入りの便利なアクセサリーです。MacBook Proのスペースグレーとほぼ同色で今回のSDカードリーダーは若干濃いめのカラーになっています。
【レビュー】Anker USB-C ハブはApple純正かと思わせるほどにMacBook Proスペースグレーと同じ色です
Anker 7 in 2 USB-CハブをMacBook Proに取り付けました
HDMI、USB-C、USB3.0に加えてSDカードとマイクロSDカードスロットがあります
・Anker SDカードリーダーを使ってみて
Anker 2 in 1カードリーダーは非常にコンパクトでUHS-I対応で通常使用時の転送速度では問題なく低価格なのもあり、USB-Cを搭載したノートブック、特にMacBook ProやMacBook Airに使用するには最適ではないかと思います。MacBook Pro用にSDカードリーダーを考えている方はまずこのAnker SDカードリーダーを候補に入れるとよいでしょう。