【レビュー】Transcend UHS-II SDカードをSONY α7Cに使ったら書き込み待ちがなくなりました

・UHS-II対応のSDカード

ソニーa7Cに使用していたSDカードの速度が遅く動画に対応していなかったので、TranscendのUHS-II対応SDカードに入れ替える事にしました。速度測定などもしてみたので、デジタルカメラで使った際の使用感などを含めて書いていきます。

・Transcend SDカード

今回選んだのはTranscend(トランセンド)のSDカード 64GBで型番UHS-II SD 700Sです。型番からわかるようにデータ転送スピードはUHS-II対応のClass 10で最大書き込みは285MB/sになっています。おまけでSDケースが付属でした。

サムスンのSDカードの記事はこちらです

・信頼できるストアで

現在はSDカードの価格自体がかなり下がったのもあり、偽物のSDカードなどはかなり減ったと思います。有名なメーカー製で価格が高めの商品も出している例えばSanDisk(サンディスク)やソニーだとまだ偽物が流通している可能性はあるので、多少価格が高くても信頼のある大手ストアで買う事をおすすめします。


SDカードとSDカードケース

・偽物など本当にあるのか

以前海外で購入したセール品のKingston(キングストン)のUSBメモリーは完全に偽物で本当にひどい品だった事があります。これが理由でメモリー系はまず偽物が作られないであろう日本ローカルのHAGIWARA(ハギワラ)やGreen House(グリーンハウス)の物を選んでいた時期があります。ただ残念な事に商品クオリティはよかったのにこの2社の製品をあまり見かけなくなり、最近はトランセンドのSDカードを選ぶ事が多いです。

・開封する

海外の製品のパッケージは開けづらくSDカードなどはパッケージ自体をハサミで切るか壊さないと商品が取り出せないようになっているので、パッケージをよくみて商品自体を壊さないように丁寧に取り出しましょう。今回はSDカードなのでそれほど問題ないですが、micro SDカードなど小さいタイプは開けた時に飛ばしでなくさないようにしましょう。不器用で無くしそう言う方は間違っても布団やベッドの近くでは開封せず広い場所か紙袋(コンビニ袋は静電気が出るのでやめときましょう)の中とかで開封すると良いでしょう。


パッケージ


パッケージ後ろ側


丁寧に取り出しましょう

・スペックを確認する

SDカードの本体の表側にはそのSDカードの仕様(スペック)が記載されています。購入の際には必ず事前にお使いのデジタルカメラに対応しているか確認しましょう。C10とあるのはスピードクラスがClass 10で10MB/s、U3はUHSスピードクラスで30MB/s、V90はビデオスピードで90MB/sとなり、これは最高速度ではなく全て最低保証速度でこのスピードが必要な機材に対応していると言う意味です。ビデオスピードは比較的新しい規格でV60であれば4K、V90であれば8Kまでの動画記録に対応します。V90の下に記載されているIIはUHS-IIのSDカードと言う意味です、もちろんストレージ容量は表記されている64GBです。


SDカードにはスペックが記載されています

・UHS-II対応

UHS-II(Ultra High Speed II)対応のSDカードでこの世代から大きく違いがあり、接続の端子の数が増えています。現状発売されているSDカードどの中ではほぼ最高のスペックになるので、どのデジタルカメラでも書き込み速度が足りなくなる事はまずないと思われます。そして今回使用するa7CはUHS-II対応なので速い書き込み速度のまま使用が可能になります。

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UHS-Iから変わった接続端子


端子の数が増えています

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・古いSDカードと比べてみる

a7Cで使用していたグリーンハウスのSDカード 32GBと比べてみます。こちらは古く速度がClass 6のためa7Cでのスチル撮影でも書き込み終了まで長く待たされ、動画はエラーが表示されて撮ることすら出来ません。UHS-II対応のSDカードは端子が増えていますが、従来の端子もあるのでこれまでのSDカードリーダーやデジタルカメラとの互換性はたもたれます。


右はハギワラのSDカード


SDカードの裏側


端子が1列増えています



・速度を測定してみる

入れ替えるSDカードの速度を測定してみました。これまで使用していたGreen houseのClass 6 SDカード 32GBですと読み込みが23MB/s前後で、それに比べて今回のTranscend UHS-II SDカード 64GBは90MB/s前後と4倍近く高速になっています。おまけに同じTranscendのWiFi SDカードも測定してみましたが、Class 10なのにも関わらずGreen houseのClass 6と大差ありませんでした。


Green house Class 6 SDカード 32GB


Transcend UHS-II SDカード 64GB


Transcend Class 10 WiFi SDカード 16GB

・UHS-IIカードリーダー

詳しい方は今回のTranscendのSDカードはUHS-II対応で最大読込速度が285MB/sのはずなのに90MB/sしか出ないのかと思っているかもしれませんが、これは使用しているSDカードリーダー側がUHS-Iまでの対応だからです。SDカードと違ってUHS-II対応かつUSB-C(Thunderbolt 3)接続のSDカードリーダーはまだ価格のバランスがよくなくUHS-Iまで対応のリーダーを使用しています。大量に撮影したり動画が中心で少しでも転送速度を上げたい方はApple純正のSDカードリーダーがUHS-II対応になっています。

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・a7Cでの撮影枚数

a7Cで今まで使用していたGreen house SDカード32GBでは何枚撮影可能だったのかを確認します。写真撮影は圧縮Raw + Jpeg Fineの設定で919枚と表示されています。試しに同じソニーのRX100で使用していたTranscend WiFi SDカード 16GBはa7Cでは認識されず撮影自体が出来ませんでした。


32GB SDカードでの撮影枚数は919枚になります


TranscendのWiFi SDカードは使用出来ません



・a7CにSDカードを入れる

速度も測定し動作も問題なさそうなので、実際にデジタルカメラに入れて使用してみます。カメラ本体左側を開けるとSDカードスロット(1枚のみ)があるので、今回のSDカードを入れてロック音がして正しく入ったのを確認したらカバーを閉めます。SDカードは最初からフォーマットされている事がほとんどですぐ読み書き可能になりますが、最初にSDカードを入れた時はフォーマットするのをおすすめします。


本体左のカバーを開けます


SDカードを挿入しました


フタを閉めてフォーマットしたら準備完了です

・撮影枚数を確認する

32GBのSDカードでは919枚だった撮影枚数が1754枚とほぼ2倍になっています。32GBから64GBにしたのにちょうど2倍にならないのはストレージあるあるの天使の取り分的なところです。Class 6のSDカードでもスチル撮影は出来るのですが、こちらはa7C用のスペアにはせずRX100のスペア用に戻しました。


1754枚と撮影枚数が増えました

・撮影枚数を増やす

撮影の設定は圧縮Raw + Jpeg Fineの場合なので、Raw撮影が主体であればJpegのクオリティを落とすかRawのみもよいでしょうし、Raw現像をしない方はJpegのみにすれば撮影枚数を増やす事が出来ます。今はJpeg Fineはファイルサイズが大きすぎるのでJpeg Standardにしてデータバックアップと現像用に圧縮Rawに設定していて撮影枚数は1911枚に増えています。もちろん128GBなどのより容量の多いSDカードにすると一番楽に撮影枚数を増やせます。

・SDカードケース

Transcendの正規店でSDカードを購入したのでTranscendのSDカードケースが付属していました。SDカードを2枚収納できるケースで中にダミーカードが2枚入っているので、このダミーカードは再利用します。よく見るとTranscendのロゴがエンボスで入っています。


Transcend純正のSDカードケース


パッケージの後ろ側


ダミーカードが2枚入っています

・ダミーカードの再利用法

ダミーカードは製品などに付属しているくらいで買うほどの物でもないのもあり貴重です。このダミーカードはPCのSDカードスロットやSDカードリーダーの差込口に入れておくとホコリ等が入らず、カバンに本体だけでいれっぱなしにしたりする時の故障防止になるので捨てないようにしましょう。


ダミーカード2枚を取り出します


ダミーカードはリサイクルしましょう



・SDカードをケースに入れる

今回のUHS-II SDカードとWiFi SDカードと両方共にTranscendのSDカードをケースに入れてみる事にしました。専用なので当たり前ですがぴったりで、撮影時のスペアのSDカードを入れるにはちょうどよいです。ビデオ撮影などSDカードの枚数を多く必要な方は突然の雨や破損から守るためにもクッション付きの専用のポーチや大きめのケースがおすすめです。


SDカードを2枚用意します


Transcendのロゴが入っています


ホルダー部分にSDカードをはめ込みます


ケースにSDカードを入れました

・使用してみて

Transcend UHS-II SDカードは最速のUHS-II対応SDカードなだけにa7Cで使用すると今までのClass 6のSDカードとは違い書き込み速度が全く違います。これまでTranscendのSDカードを使用していて壊れた事はないので安定性も高く安心なブランドです。SONY a7CはUHS-IIの読み書きに対応したSDカードスロットなので、UHS-II SDカードの速度を余すこと無く使用が可能で4K動画撮影にも安心です。写真撮影でも連射など多用したり動画撮影がメインの方などはより速く安定している安心のブランドのSDカードを使用する事をおすすめします。そして撮影現場での機材トラブルを減らすためにも複数枚のSDカードを用意しておきましょう。





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