・フォローフォーカスで撮影する
マニュアルレンズをジンバルで操作出来るようにフォローフォーカスを取り付けましたが、ギアリングの見た目をよくするためにいろいろなギアリングを試してみる事にしまいた。
・SmallRigギアリング
デジタルカメラ用のケージなどで有名なSmallRigのギアリングでサイズはレンズ経62.5-64.5mm用です。高値で売っている場合がありますが、正規で購入すると激安なのでよく調べてから購入しましょう。
・SmallRigのギアリング
レンズの直径が62.5-64.5mm用のSmallRigでは最小サイズのギアリングで使用しようとしているSIRUIアナモルフィックレンズ(直径約約61.5mm)には少し大きめと思われます。ギアリング自体の作りはよく真ん中の線で切り取って細めのギアにする事も可能になっています。
・Zhiyunのギアリング
フォローフォーカス TransMount Focus/Zoom Control Motor 2.0(型番CMF-06)付属のギアリングです。純正だけに相性は完璧ですが、調整式のため見た目がいまいちです。ただ、ジンバルにカメラをセットした後でもギアリングを巻き付けられるので使い勝手自体はよいです。
・SIRUIアナモルフィックレンズ
取り付けるのはフジフィルムX-T30 IIとSIRUIアナモルフィックレンズ50mm F1.8との組わせです。SIRUIアナモルフィックレンズは映画的な横長画面が撮れるレンズですが、フルマニュアルのためジンバルに載せた状態でフォーカスを調整するにはフォローフォーカスが必要になります。FUJIFILM XT-30 IIは小型ながら4K Log撮影が出来る動画にも強い素晴らしいカメラです。
SIRUIアナモルフィックレンズとフジフィルムX-T30 II
【レビュー】Zhiyunのジンバル用フォーカスモーターをWeebill Sに取り付けてMFレンズを手元でコントロールしながら動画撮影を出来るようにしました
・Zhiyunのギアリングを取り付ける
Sirui Anamorphic 50mm F1.8にZhiyunのギアリングを取り付けます。フォローフォーカスとセットのギアリングだけに相性は問題ないですが、紐をぴっぱるのような取り付け方のため調整しにくさと見た目がいまいちです。
・SmallRigのギアリングを取り付ける
若干緩めですがSmallRigのギアリングをSIRUIアナモルフィックレンズに取り付けました。ジンバルに載せてフォローフォーカスを動かすとやはり若干緩いようでギアリングがスリップしてしまいます。
・ギアリングを調整する
SmallRigのギアリングは少し緩かったので、内側ビニールテープを貼り付けて直径を少し小さいしたらレンズにきっちりと装着出来るようになりました。ビニールテープも進化していて以前のもののようにベトつかないので新しいテープを使用しましょう。
・ギア抜けをする
SmallRigのギアリングとの組み合わせでジンバルに取り付けましたが、使用し続けるとギア抜けを起こす時がありZhiyun純正のギアリングと比べると安定しません。SIRUIアナモルフィックレンズの全長が長くフォローフォーカスを使用した時に三脚穴を中心に全体的に回転してレンズが横にずれてしまうのも理由のひとつです。これはアルカスイスのプレートを使っても同じなので、カメラを完全に固定するにはSmallRigが出しているような専用のケージを使用した方がよいかもしれません。
・FUJIFILM XF 18mm F2に取り付ける
フジフィルムのAFレンズXF 18mm F2も同じ様な直径だったのでSmallRigのギアリングを取り付けてみました。ギアリングの取り付けに問題はなく格好はよいですが、Zhiyunのフォローフォーカスとの相性はいまいちのままです。
・他のギアリングも試してみる
TILTAのギアリングはSIRUIアナモルフィックレンズにちょうどのサイズも用意されています。ブルーのレバー付きのギアリングはZhiyunの調整するタイプと近い形状で長さ調節をしたらレバーをねじ込んで固定します。
・TILTAのギアリング
TITTAギアリング59-61mm用です。SIRUIアナモルフィックレンズの直径61.5mmとほぼ同じか若干きつめのサイズなのでSmallRigよりはそのままで安定すると思われます。
・SmallRigのギアリングと比べてみる
取り付けられる直径が2.5-3.5mmの差ですが、比べてみると大きさがかなり違います。普通に使用するならTILTAのギアリングの方がよいでしょう。以前はSIRUI自身が専用のギアリングを販売していたようですが、現在は販売中止しているようです。
・TILTAのギアリングを取り付ける
取り付けた見た目はSmallRigと同様ですが、サイズがちょうどなので取り付けはギアリングを伸ばしながらゆっくりと装着する必要があります。装着後はギアリングが動くこともなく安定しています。ただ、こちらもZhiyunのフォーカスモーターとは相性がいまいちで連続使用をしているとギア抜けを起こしてしまいます。
・レバー付きギアリング
オンラインストアなどでよく見かける格安のギアリングです。青いレバーが目印になるためギアがどの角度にあるのか撮影中でも確認しやすい便利商品です。
・レバー式ギアリングを取り付けてみる
こちらも調整式のためジンバルに載せた状態からでもギアリングを取り付ける事ができます。こちらのギアリングも取り付けた状態でジンバルに載せてみたのですが、いまいちZhiyunのフォローフォーカスとでは安定しません。
・ピッチが違うようです
いろいろとアルカスイスのクランプやクイックリリースなど変更して調整をしたのですが、どれもZhiyunのフォローフォーカスと組み合わせるとギア抜けしてしまいます。Zhiyun純正のギアリングだけはどう取り付けても安定しているので、ギア同士を比べてみると少しピッチが違うようです。SmallRigやTILTAのギアのピッチは通常の0.8だと思われますが、Zhiyunのは少し感覚が狭くこれがギア抜けの原因のようです。撮影中の機材トラブルはなるべく避けたいので見た目は落ちますがWeebill Sとフォローフォーカスの組み合わせにはZhiyunのギアリングを使うことにしました。
左からレバー付き、TILTA、Zhiyun、SmallRigのギアリング