
目次
・コンパクトなミラーレスカメラ
フルサイズミラーレスを数台使用してみて、APS-Cサイズのミラーレスカメラもかなり進化していそうなのもあり追加して使用してみる事にしました。
・Canon EOS M6
今回購入したのはCanon EOS M6のブラックです。かなり前の型ですが新品で購入しました。シルバーも良いかなと思いましたが、結局ブラックを選びました。EOS M6 Mark IIは機能の割には割高で気軽に写真を撮るだけならEOS M6で十分かなと思い選びました。何より安かったのがあります。
・中身はシンプル
箱は大きく中身は少なくがモットーなのかキャノンのカメラを買う度に箱の中の物がグラグラで音がしていて心配になるほどです。
本体、バッテリー、バッテリーチャージャー、ストラップのみです
・もうやめたらどうでしょうか
付属の説明書が600ページもあって辞書かと言うほどの分厚さです。もう紙の無駄ですし輸送費も燃料費もあがりますし、そろそろPDFをダウンロードするQRコードだけ入れておくとか、紙のマニュアルは別売りにしてどうしても欲しい方だけに渡すとかでいいのではないでしょうか。
・本体カラーはガンメタ
色味はブラックと言うよりはガンメタリックでグレーとブラックの中間くらいのカラーです。
・APS-Cセンサー
APSサイズと言われますが明確な規格があるわけでもなく便宜上そう呼んでいるだけで、キャノンのAPSデジカメに使われているイメージセンサーは他のメーカーのAPSより小さくなっています。レンズの画角がソニーやフジフィルムの1.5倍と違って1.6倍になるのはこのセンサーサイズの違いからきています。実際にはかなりセンサーサイズの面積が違いますが、本体を小型に出来るのは有利です。
・RFマウントと比べてみる
同じキャノンのミラーレスでもフルサイズのRFマウント用のキャップと大きさを比べてみるとフルサイズはやはり大きいのがわかります。
・本体を見てみる
本体を見ていくとファインダーが無いだけにコンパクトでダイヤルなどの質感がよく回した時のクリック感などが心地よいです。ボタン類も他のキャノンのカメラと同じようなレイアウトなのでキャノンのカメラを使用している方は操作に慣れやすいかと思います。
・ホットシューカバー付き
Canon EOS RPには付いていなかったホットシューカバー付きでした。これはEVFが外付けアクセサリーとして用意されていてホットシュー内に接続端子があるためと思われます。
・さすが老舗のカメラメーカー
三脚の取り付け穴がレンズの中心にありこれはうれしい配慮です。アルカスイスのプレートで動かせばと考える方もいますが、動画用のジンバルに接続する時にこのネジ穴が真ん中かどうかで大きく違ってきます。
・チルト液晶画面
完全に好みの問題なのがこのチルトかバリアングルかまたは固定がとなる液晶モニターのタイプです。動画中心の方はバリアングルでしょうし、静止画やセルフィー好きの方はチルトでしょうし、軽量なガジェット好きな方は固定を好むでしょうし難しいところです。EOS M6の液晶パネルはチルト式で前に向けるとセルフィーが撮れるようになっています。
・ストラップがリング式
キャノンと言えばストラップの取り付けがスリットに通すタイプの事が多いですが、EOS M6はよくあるリング式で大体どのストラップも取り付ける事が出来ます。ただ、キャノンファンには不評だったのか後継機のEOS M6 Mark IIではスリット式に戻っていました。
・ストロボ内蔵
デジタルカメラが好感度化されて手持ちで夜景が撮れる時代でフラッシュ自体を光らせる人がどれだけいるかわかりませんが、本体に内蔵されています。自動で使用出来るわけではなく本体横にあるスイッチでフラッシュをトップカバーからポップアップさせると使用可能になります。NEXのように本体と別売りも考えたのでしょうが、ホットシューにEVFが取り付けられるので内蔵としたのでしょう。
・スマホ接続機能
スマートフォンに接続する機能がついていてリモートでシャッターを切ったり撮影した画像を転送する事が出来ます。EOS RPと同じアプリなので接続方法はわかりづらいですが、日本メーカーのアプリへの軽視は変わる事はないでしょう。
・バッテリー
バッテリーはLP-E17となりKiss X10iなどと同じ型で、フルサイズだとEOS RPとバッテリーを共有出来ます。発表されたばかりのCanon EOS R10も同じLP-E17を使用するので揃えて使用するのもありでしょう。
・バッテリーを入れる
底面のフタを開けてバッテリーを入れます。どのカメラにも言えますが、バッテリーの向きがすぐにわかって、SDカードの向きも合ってすんなり入るカメラは作れないものなのでしょうか。
・SDカードを入れる
使用するSDカードはサムスンのマイクロSDカードPro Plus 128BGです。価格の割に高スペックでUHS-Iの限界近くまでスピードが出て、専用リーダーを使用するとUHS-I以上の速度が出るマイクロSDカードです。
・計量する
液晶ファインダーがない事もあり非常にコンパクトで計量です。バッテリーとSDカードを入れても400gを切るので軽量なレンズと合わせて気軽に使いたいところです。
・充電器
キャノンEOS M6で残念なのはUSB-Cでないのはまだよいとして、本体充電が出来ないところです。キャノンらしく出し惜しみと言うか機能を削除してくる傾向は変わっておらず、毎回バッテリーをはずして充電器で充電する必要があります。出先でモバイルバッテリーで充電出来ないのは非常に不便で、バッテリーを追加するにも純正は高すぎるので相変わらずユーザー目線ではなくよい判断とは思えません。
・電源を入れる
バッテリーを充電してから電源を入れカメラの設定をします。完全にこの状態で設定は完了しませんが、基本部分を設定しておき撮影する際に細かい部分を煮詰めていきます。
・2ヶ国語のみ
ソニーは日本語のみでキャノンは英語と日本語のみのお粗末な多言語対応です。この点は多言語対応しているオリンパス、フジフィルムを見習うべきでしょう。
・オリンパスOM-2Nと比べてみる
フィルムカメラのオリンパスOM-2Nと比べてみます。APSサイスと言う事もありますが、一回りコンパクトでトップカバーがフラットなのでより小さくみえます。
・カメラを買ったらまずする事
デジタルカメラを購入したら撮影前に必ずプロに液晶保護フィルムを貼ってもらっています。今回はエツミの超高級液晶保護フィルムのZEROにしました。9Hとガラス並の硬さがあるフィルムでSONY a7Cでも使用した同じフィルムです。大型家電量販店やカメラ専門店などであれば液晶保護フィルムを貼るサービスを行っているので自分で貼れるか不安な方はどうせ何度も貼るものでもないのでプロに頼んでしまいましょう。
・実際に撮影してみて
EF-M 28mm F3.5 Macroを使用して撮影して操作に慣れてくるとこんなに簡単に何でも撮れるのかと思うほど楽に撮れてしまい小型軽量なのもあり気軽に使えます。晴天時の液晶のみの撮影はさすがに厳しいですが、この軽さとバランスは非常に素晴らしいです。
・タンデムダイヤルが回ってしまう
使い勝手や操作面で一番残念なのは露出調整のダイヤルを回すとタンデムで配置されている下のダイヤルが勝手に回ってISOオートだったのがISO12800などに知らずに変わっていて晴天でもノイズだらけの写真になってしまう事です。この部分は不評だったようでEOS M6 Mark IIでは変更されています。
・ISOオート時の低速限界設定がない
設定で唯一残念なのはIOSオート時のシャッタースピードの低速限界設定が無い事です。Canon EOS RPで素晴らしいのはこの低速限界設定を速めなど特定のシャッタースピードにしない設定がある事ですが、残念ながらEOS M6にはありませんでした。ただ、解決策としてはAモード(絞り優先)の時にISO6400以下などにしておいて暗がりなどシャッタースピードが遅くなりすぎる時にMモード(マニュアル)モードに1/125、最大ISO12800などにしておいてダイヤルでその都度切り替えると似たような事が可能になります。
・4K動画非対応
機能で残念なのは動画はHDのみと言うところでしょう。最新の機器ではないので写真を撮る事のみで考えると十分過ぎる性能のカメラです。
・デジタルレンズオプティマイザ非対応
キャノンのカメラで素晴らしいのはデジタルレンズオプティマイザー(DLO)でこの機能をオンにするとレンズに合わせて非常にシャープな写真になります。EOS M6ではカメラ内にこのDLOの機能がなく現像ソフトで対応する必要がありますが、Jpegですぐ良い結果が得られる機能だけに残念です。EOS M6 Mark IIではカメラ内DLOの機能が入っています。
・使ってみて
ボディの質感も高く普通に写真を撮るだけならこれほど気軽に使えて写りが良いカメラもなかなかありません。何より価格が下がっているのでコストに見合う以上の写真のクオリティと使い心地です。4K動画は撮らないと決めているならEOS M6を候補に入れるのも面白いと思います。