・オールドレンズをデジタルで楽しむ
ミラーレスデジタルカメラの最大の進化は古いフィルム時代のレンズをメーカー問わず使えるようになった事でしょう。レンズを取り付けるには専用のマウントアダプターが必要になりますが、今回はRFマウントであるCanon EOS RPにオリンパスOMマウントのレンズを取り付けられるようにしました。
・ヘリコイド付きOM用マウントアダプター
今回購入したのはPixco(ハシュポ)のCanon RFマウントをオリンパスOMマウントへ変換するヘリコイド付きマウントアダプターです。オンラインストアで購入すると中国からの発送で到着まで1ヶ月以上かかったりする事もあり今回は国内のストアで購入しました。ただ、箱には入っておらず厚みも3cm以上なのにメール便的なので送られてきました。
・マウントアダプターを見てみる
箱には入ってませんでしたが、開封すると新品のようで特に高い物でもないので気にせず使うことにしました。ハシュポは格安で作りはそこそこですが、今回のヘリコイド付きのように他が出していないような面白い商品を出しています。
・ヘリコイド機能付き
本体のダイヤルを回すとヘリコイドが動作してマウントアダプターの全長が伸びます。これはフィルム時代のマクロリング(デジタル用でもありますが)を使用するのと一緒で最短撮影距離が短くなります。マクロリングとの違いはレンズを取り外す必要なく長さを調整出来てしまう便利なところです。マクロ状態にした時は無限が合わなくなるので通常撮影の時に戻し忘れないようにしましょう。
・計量してみる
計量すると100gちょっとなので軽めのオリンパスOMレンズであれば重くなる事はなさそうです。
・作りはいまいち
Eマウント用の同じハシュポのヘリコイド付きマウントアダプターを所有していますが、ヘリコイドの回した感覚などは金属が擦れるようで、しかもオイルが常時滲み出ているのでおもしろアイデアグッズくらいの気持ちで使うのが正解です。レンズ後ろ玉とカメラのイメージセンサー部にオイルが飛び散らないように見える部分は脱脂してから使用するとよいでしょう。
・Eマウント用との比較
同じハシュポのオリンパスOM用のマウントアダプターと比べてみるとフランジバック(マウントからセンサーまでの距離)がキャノンRFの方が2mm長いためにマウントアダプターの全長が2mm短くその分ヘリコイドの繰り出しが短くなっています。実際に撮影でもEマウント版の方がより寄れるのでマクロ倍率をよくしたい方はソニーかニコンを使用すると良いでしょう。
・マウントの大きさ比較
ソニーのEマウントはAPS-C用なので経が小さいと言われるので2つのマウントアダプターを比べてみると確かにキャノンRFマウントの方がかなり大きくなっています。これはキャノンはフルサイズセンサー用に開発したマウントで、ソニーはAPSからフルサイズへ移行したためでしょう。Eマウント初代であるNEX-5はマウントが本体から飛び出ていましたし当時では大きなマウントでした。
・前後にキャップを取り付ける
格安のマウントアダプターとは言えカメラ用なのでホコリ対策はしておきたいので前後キャップを取り付ける事にしました。保管や移動時にはキャップを取り付けておいた方がカメラバッグ内のホコリやゴミなどからマウントアダプターを守る事が出来ます。
・レンズリアキャップを取り付ける
取り付けるのはキャノン純正キャップで、なぜかキャノンはサードパーティ製があるにはありますがそれほど安くなく純正キャップを選びました。
・ボディキャップを取り付ける
オリンパスの純正ボディキャップは厚みがあるので、非常に薄型の謎のサードパーティ製キャップを取り付けます。この辺のキャップ類はカメラ店のジャンク箱などでまめに探すと見つかります。
・Canon EOS RP
RFマウント用のマウントアダプターなのでCanon EOS RPに取り付けます。実はまだキャノン製AFレンズを所有していないので初めてのレンズ取り付けになります。
・レンズをマウントアダプターに取り付ける
使用するのはOM Zuiko 50mm F3.5 Macroとすでにマクロの名がついているマクロレンズです。元々ハーフマクロなのでマクロアダプターを付けて等倍マクロ前後にするために今回のマウントアダプターを使用します。このレンズはデジタルで使用しても非常に色乗りがよく何でも撮れてしまい低価格なので最初のマウントアダプターで使用するレンズにおすすめです。
・カメラに取り付ける
ミラーレスカメラにオールドレンズをマウントアダプター経由で取り付ける場合はまずレンズをマウントアダプターに取り付けてそれからカメラに取り付けましょう。
・マクロ機能を使ってみる
実際に撮影してみるとハーフマクロでも手持ちで撮影するのは大変なのに(RPにボディ内手ぶれ補正機能は付いてません)ヘリコイドまで伸ばすとブレずに撮影するのは難しくなりますが、ハーフマクロ以上に寄れまくるので面白い写真が撮れるようになります。Eマウント用と比べると最大マクロの倍率は下がりますが気軽に撮影するには十分だと思います。