
目次
– ついに半田づけ
自作ケーブル作りの華となりハンダ付け作業です。最近の3.5mmステレオプラグは設計がどれもよくどのプラグも半田がつけやすかったです。今回の銀線はコーティングされてなさそうだったので火であぶらずそのまま使用します。初めてヘッドホンやイヤホンの自作ケーブルを作る方で半田づけに自信が無い方は、ワイヤー取り付け用の穴が大きめにしてある今回使用したAmphenolやNeutrikのプラグをおすすめします。
– メインのケーブル作成
●Amphenolの3.5mmステレオストレートプラグから始めます。ワイヤーストリッパーでケーブルから長めにワイヤーを出し各端子の穴に通します。コールド(アース)側は長めに1周させておくと断線の心配もなく安心です。赤いパーツは耐熱用のチューブですが、これはほとんどのプラグが4〜6mmの太いケーブルを使用出来るように作られているので、ケーブル側がぶらぶらしないようにするため使用します。これは無くてもいいですしテープなどでも代用出来ます。
●絡めたワイヤーに半田を流し込みます。このやり方の方が楽につけられ断線の心配も減りますが、半田の量での音質などを気にする方はピンセットなどつかってポイントでつけるのもありだと思います。ちなみに半田は昔からNASAで使われてると書いてある半田です。理由は購入してからいつまで経ってもなくならないからです。鉛無しの半田も以前使ったのですが、あまりに半田のノリが悪く端子を焦がしてしまうので普通の半田に戻しました。鉛は水に流すと環境に問題が出るので、いないと思いますが失敗してもケーブルを海に投げたりするのはやめましょう。
●プラグの出口側との太さを調整する為の断熱チューブと共ににプラグをかしめ、端子の接触防止にプラグに付属していた透明チューブをかぶせます。これもかしめ用の工具があるといいですが、なくてもこれくらいであれば100均のプライヤーやラジオペンチなどでも十分です。黒いチューブはおすすめされた新商品の接着剤付き熱圧縮チューブで、ストレートプラグ側はヘッドホンに使用して取り回しをよくするためL字側より短めに使用します。
●熱圧縮チューブを赤い断熱チューブ部分にかかるようにしてを熱します。前の写真と大差ないですが比べると収縮しています。確かに内側に接着剤があるのでくっつきはいいので曲げた時などの追従性がよくなります。私は熱圧縮チューブを熱する時にヒートガンは使用せず普通にヘアドライヤーで熱しています。特に問題はないと思いますが熱がかなり出るので、周りに火のつきやすい物などないかに気をつけましょう。
●これでケーブルの両側が閉じるので半田をする前に熱圧縮チューブなど必要なパーツを通しておき、それからNeutrikのL字プラグのハンダ付けをします。Neutrikはギターシールド用でお馴染みのメーカーで、ギター用の6.5mmのL字ブラグと同じような作りでした。ただギター用とは違い半田づけは必要です。
●メインのケーブルはこれで完成しました。最初は赤の熱圧縮チューブで目立つ様にしようと思ったのですが、この黒で正解だったかと思います。プラグの向きは再生機側はL字でヘッドホン側がストレートになります。ストレートプラグを使用したヘッドホン側は取り回しとケーブル自体が曲がる事を考え熱圧縮チューブを短めに使用したのがわかるかと思います。
– サブケーブルの作成
元々オーディオテクニカ ATH-A9Xについていたケーブルも編んだ布で非常に高級感があり3メートルの長さがあり、映画やゲームをやる時などに使えそうなのでプラグ類を一新して生まれ変わらせる事にしました。せっかくヘッドホンをリケーブル可能にしてケーブル1本だけなのもさみしいですし。
●Neutrik Reanのストレートプラグにハンダ付けをします。この辺はメインのケーブルのプラグと一緒です。
●端子側です。ワイヤー自体がコーティングされてそうだったので、熱してから半田づけをしています。ケーブルが焦げ気味なのはそのせいです。こちらもかしめます。
●サブケーブルには赤い熱圧縮チューブを使用しその上に付属の透明チューブをかぶせます。
●プラグを取り付けてストレートプラグ側は完成です。3.5mmステレオプラグは6mm経まで使える物がほとんどですが、持ち運びや使いやすさも考えて4mm前後用のが増えてきて欲しいところです。
●と思ったら一気にサブケーブル完成です。銀色のプラグはオヤイデのロジウムメッキの3.5mmステレオL字プラグです。このL字ブラグですがジャック刺した感じが硬めで昔のUS製のスイッチのようで気に入っています。少し重量がありケーブルも6mmまで使えるタイプだったので今回は取り回しを考えメインのケーブルには使用しませんでした。家でのんびり使うには全く問題なく高級感もあっていいと思います。
次は最後のまとめのリケーブル対応させるヘッドホン側の半田づけに入ります。