– Minox 35用クイックオレンジフィルター
ロモLC-A+に作ったモノクロ用のクイックフィルターが面白かったので、Minox 35GT用にも作ってみました。LC-A+用よりはちょっと時間がかかりますが、簡単に作れるので使用方法を含めて書いていきます。
– 用意する物
前回のロモ LC-A+(LC-A+)と同様にカメラ、今回はMinox 35GT(35GT)と現像したフィルムの感光していない部分、マスキングテープを用意します。LC-A+用と同様にマスキングテープで作成して動作確認が出来たら透明のテープやメンディングテープにするとよりテープが目立たなくなります。
– フィルターを作成する
LC-A+と違いMinox 35はレンズカバーがありレンズが沈胴するので、クイックフィルターを貼り付けるのに工夫が必要です。レンズカバー内にクイックフィルターがおさまるようにフィルターを合わせて切り出します。
レンズカバーから取り外しやすいようにマスキングテープの端を折り込んでフィルムに貼りつけます
レンズカバーにフィルターを貼り、レンズ前面にぴったりと合うようにします
– レンズカバーと合わせる
– 少し改良
テープがフィルムの下側だけだと撮影時に前側に倒れてくるので、固定出来るように横にもテープを貼る事にしました。
– 更にちょっと改良
屋外で使用したらレンズカバーに貼ったフィルターが風が吹くとめくれてしまうので、LC−A+と同様に使用しない時はケースの裏蓋に貼る事にしました。
ケースの裏側に貼ると無くす事もありません
– フィルターの効果など
モノクロ撮影用でよく使われるのカラーフィルターはイエロー、オレンジ、レッドのコントラストを強調するためのフィルターでしょう。今回のオレンジフィルターはコントラスト強調のフィルターでは中間の効果となります。
モノクロ撮影のフィルターに関してはLC-A+用のフィルターを作った時に書いてあるのでそちらを参考にして下さい。
LC-A+用クイックフィルターの記事はこちらです
– 露出などに関して
露出も1段ほどアンダー側にずれますが、Minox 35はレンズ沈胴に露出を測光するCdSがあるので、ISOの設定を変える必要もなくそのまま撮影が出来ます。ただ、1段ずれるとシャッタースピードがフィルター無しの時の半分になりますので、手振れには気をつけて下さい。あとは、貼ったりはずしたりする時にフィルター自体に指紋がつきやすく写りに影響するので使う時はクロスなどで拭いてから使用しましょう。
– ロモLC-A+用
– まとめ
Minox 35はレンズ性能もよくモノクロでもとてもよい描写をします。フィルターを使用するとモノクロ撮影の幅も広がりますし、余ったフィルムを使用するだけですので、是非クイックフィルターを作ってみて下さい。シャッタースピードの低下が気になる方はイエローのフィルムや、グレーのフィルムでNDフィルターにするなどいろいろと自作フィルターを作ってみるのも面白いと思います。