・ノイズキャンセリングイヤホン
ワイヤレス完全独立イヤホンにもノイズキャンセリング機能が付くようになり最近では低価格な商品にも搭載されてきました。今回サウンドピーツから最新のAir4 Proをお試しできる機会を得たのでいろいろな状況で使用してみました。スマホと接続して室内や外を歩くときだけでなくPCと繋いでZoom会議などにも使用してみたので使用感など含めて書いていきます。
*この記事はメーカーより商品を提供されたうえで書かれてます
・Sound Peats Air4 Pro
今回使用するのはSOUNDPEATS Air4 Pro（サウンドピーツエアフォープロ）でカラーはブラックで他にはホワイトとベージュが用意されています。
メーカー名表記がなくシンプルで良いパッケージデザインです
裏面の基本部分は英語表記のみです
・スタイリッシュなイメージ
パッケージからわかるように表にメーカー名を記載せずとてもスタイリッシュです。小さいサイズのパッケージにもかかわらずメタリックの金の特色印刷までされて高級感があります。
スローガンの横に小さくメーカー名があります
Sマークのみの表記で好感が持てます
・機能満載
ノイズキャンセリング機能搭載かつハイレゾ転送可能で最大連続再生時間は26時間とワイヤレス完全独立イヤホンとしては全ての機能が搭載されているというほどに機能満載です。音質の方も大型13mmドライバー搭載で妥協なくこれで価格が1万円以下とは驚きしかありません。
機能は英語表記になっています
・静かとにかく静か
ノイズキャンセリング機能の正式名称はアダプティブアクティブノイズキャンセリングでパススルーモード（オフ、日本語表記ではヒアスルー）、ノーマルモード、ノイズキャンセリングモードの3つで切り替えが出来ます。aptX Voice対応で設定をノイズキャンセリングモードに変更してANC ON（アクティブノイズキャンセリングの略かと思いますが記載がありません）と声が聞こえたら環境音系のノイズが一気に減ると共にすごい静寂となりこのイヤホンの機能の高さを感じます。ノイズキャンセリング機能はオンにした時の静かさにも驚かされますが、オフにした際の普段聞こえているはずのノイズの多さにびっくりするので是非試してもらいたい機能です。
・期間限定で割引
・開封する
開封すると小さなイヤホンケースと冊子のみが入っています。付属品が下に入っているので、この2つだけ取り出して箱を捨ててしまわないようにしましょう。
開封しました
左が本体や付属品、右に説明書が入っています
・説明書は必ず読みましょう
サウンドピーツの完全独立ワイヤレスイヤホンの操作はタッチで行い装着しただけではまず使い方はわからないと思うので必ず説明書を熟読するようにしましょう。基本操作は左右のどちらかのSマークの部分（ブラックであればブロンズカラーの部分）をタップ、長押しをしてモードや音量などを切り替えます。
開けると説明書とアプリの説明が出てきます
・イヤホンケース兼充電ケース
ケース前面に小さいインジケーター用のLEDがあります
後ろ側のヒンジ部分にメーカー名があります
・長時間再生
気になる連続再生時間はイヤホン単体で6.5時間、ケースを使用して最大約26時間です。ノイズキャンセリング機能などを使用したり音量を最大にし続けたりすると再生時間は短るなると思われますが、実際に通常の外を歩いたり通勤などで使用してみたところ全く問題ないバッテリーライフです。
ケースに入れる事でイヤホンが充電されます
・充電を忘れずに
ワイヤレス完全独立イヤホンはケースが充電ケースになっておりイヤホン本体をケースに入れるたびに自動で充電されるので、外す際にはかならずケースに入れる癖をつけるのが重要です。注意としてはケースの充電が切れると本体も充電されなくなるので、帰宅時や学校オフィスに付いた際にはケースの充電を忘れないようにしましょう。
USB-C対応なのはうれしいポイントです
・充電ケースを開けてみる
本体は最初から充電ケースの中に入っているのでまずはケースを開けてみます。充電ケースからの取り出しも取り付けも簡単で、イヤホン本体の先端が金属になっておりケースとマグネットでくっつき不意に傾けたりしてもイヤホンがケースから落ちづらくなっています。
蓋をあけるとイヤホン本体が現れます
上から見ると収まりがよいのがわかります
・蓋を開けたら自動
ケースのふたを開けると自動に電源が入りイヤホンも自動で接続（スマホなどとペアリング済の場合）されます。これがBluetooth 5.0以降の素晴らしさで気軽に使うことが出来ます。
ケースの蓋を開けたら自動で接続します
・左右の向き
ケースを開けて左側が左耳用、右側が右耳用となっているので毎回どちらが右用かなど左右を気にする必要はありません。本体の伸びた部分にLとRの表記もあるので安心です。しいて言えばドットなどの突起で左側がどちらかがよりわかりやすければ最高でした。
取り出したらそのままの
・アクセサリーは箱の底にあり
上に箱を捨てないようにと書きましたが、本体を取り出した後のトレーを開けるとケーブルと交換用のイヤーピースが出てきますので、箱を仕舞う場合は付属品の全てを取り出してからにしましょう。
一見何もなさそうです
開けると左に充電ケーブル、右にイヤピースが入っています
充電ケーブルと交換用イヤピース
・付属品
本体以外に付属するのはUSB-C対応の充電ケーブルと交換用のイヤーピースです。充電ケーブルは短いので持ち運び用にも便利です。イヤピースは元からイヤホン本体に装着してあるのがMサイズ、付属品として袋に貼っているのがSサイズとLサイズです。
USB-A to USB-C充電ケーブル
サイズ違いのイヤピース2種類
本体と付属品の全てです
・完全独立ワイヤレスイヤホン
以前ワイヤレスイヤホンといえば左右がアームやケーブルで接続されていましたが、その後に左右が別れたワイヤレスイヤホンが出てきたので、完全独立イヤホンとわかりやすいようなそうでもない名称が付けられています。
全体的にマットな質感です
・高級感のある本体
イヤホン本体はマットな質感でおちついていて指で触っても指紋が目立たないようになっています。ユニットに近い側（イヤピース側）はピアノ調で光沢があり高級感のある作りになっています。
ユニットに近い側はピアノ調でツルツルです
・タッチ操作
Sマークがあるブロンズカラー部分は金属製でここを触る事でタッチ操作をします。なれないと最初は装着時に触ってしまいモードが勝手に切り替わってしまうのでマットな部分を持って装着するようにすると設定などが変わらずに使用を開始出来ます。本体には耳に装着しているかのセンサーもあるので外した際に音が止まったりするのは正常です。
黒とブロンズメとのツートンカラーです
細かい穴は集音用マイクです
伸びてる部分の内側の丸い部分にLR表示があります
・Bluetoothでペアリング
Bluetooth 5.3対応でほぼ全てのスマートフォンなどの機器と接続が可能です。以前とは違いリセットしたりする事なく複数の機器とペアリング接続する事が出来ます。ペアリングモードにするにはケースを開けたままUSB-C端子の横にあるボタンを3秒惜します。
ケース底面の横によく見るとスイッチがあります
ケースの蓋を開けてLEDが白く光るとペアリングモードです
・マルチポイント接続
SOUNDPEATS Air4 Proは2台までBluetoothで同時に接続できるマルチポイント接続対応です。通勤や通学時はスマホに接続して音楽を楽しみ、オフィスなどではPC用と接続して会議で会話などをシームレスに使い分ける事が出来ます。これまでの接続を切ったりペアリングを消したりしてから他の機種と再度接続などせずに複数の機器で使用する事ができるようになりとても気軽に便利に使えます。
ペアリングモードになると下にSOUNDPEATS Air4 Proが表示されます
BluetoothでAir 4 ProをiPhoneに接続しました
・SOUNDPEATSアプリ
SOUNDPEATS用に専用アプリが提供されていて、本体とスマホを接続した状態で細かいイコライジングの設定や本体ファームウェアのアップデートをすることが出来ます。
・空間オーディオ
iPhoneの空間オーディオやAndroidでも3Dオーディオ的な機能が搭載されているならば設定するとよりイヤホンを楽しめるのでおすすめです。
・イヤピースは3サイズが付属
イヤピース（イヤパッド）はSとLサイズの2つ（左右で4つ）が付属品として付いています。出荷時には中間のMサイズが取り付けてあるので、サイズがキツかったり緩いと感じたら付属のイヤピースと交換してみましょう。
左がLサイズで右がSサイズです
イヤホンに装着されているのがMサイズです
・イヤピースは十分なクオリティ
ワイヤレスであろうとケーブル接続の有線イヤホンであろうと身体（耳）に直接接触するのはイヤピースなので、ある意味イヤホンで一番重要なパーツがイヤピースでもあると言えます。Air4 Proに付属するイヤピースは以前あった厚みがあってゴムが硬めで装着してもすぐに耳が痛くなるようなのとは違い最近のトレンドを取り入れてとてもソフトな素材で薄く作られていて装着感は良いです。ただ、これが最高級のと同等かと言うと難しいところで十分なクオリティではあるものの合わないと思ったら社外製に取り替えるのもありでしょう。
イヤピースは簡単に取り外せます
左からS、L、Mとサイズです
取り付け側です
・エイジングのすすめ
最初に勘違いが無いように書いておくと音質は繊細な部分まで表現可能で分離もよくとてもこの価格帯ではありえないクオリティである事は間違いないです。ただ、開封して最初に音楽を再生して聴いたときは腰高で音はスカスカでこれで大丈夫なのかと思いました。説明書を読んだり設定していると急に音質が良くなり、これはエイジング（慣らし）足りないと感じきちんとエイジングしてから使用する事にしました。
手前の金属の部分がユニット（スピーカー）部です
・エイジングとは
新車のエンジンも今では慣らしなどいらないと言われますが、スピーカーやイヤホンのユニットは振動するパーツなのでど、新品時はどうしても動きが渋く（特にエッジが硬い）これが古い製品の方がよく鳴ると言われる所以です。（イヤホンやヘッドホンの場合は現在の商品の方がスマホなど内蔵のアンプで鳴るように開発されているので音が良いです）大手メーカー製であれば出荷前にある程度の時間音を流してから梱包しているでしょうが、どうしても誤差は出てくるのでエージングをすると効果が出る事があります。
・エイジングの仕方
イヤホンなどのエイジングは難しいものでもなくラジオやCDを連続再生して慣らしておくだけです。今であればSpotifyなどのストリームで数時間かかるようなプレイリストを流しておけばよいでしょう。Air 4 Proは装着しているかのセンサーがあるので急いではずすと音が止まってしまうのでゆっくりうまくはずすと音が再生されたままテーブルなどに置いておけます。
・ハイレゾ対応
Qualcomm Snapdragon Soundが採用され通信状態に応じてビットレートを自動調整するコーデックaptX Adaptive対応して状況に合わせて最適化されるようになっています。最大96kHz/24bitのハイレゾ音楽も伝送もロスレスコーデックであるaptX LosslessもサポートしてCD品質（44.1kHz/16bit）のロスレス再生も可能になっているので幅広いユーザーが楽しめる製品になっています。
対応コーデック：aptX Voice, aptX Classic, aptX Lossless, SBC, AAC
大口径ダイナミックドライバー搭載です
・合計6つのマイク
この小型な本体にマイクが3つ（左右で6つ）も搭載されており多方向からの音を集音してノイズキャンセリング機能がかかるようになっています。ノイズキャンセリング機能が優秀なだけではなく、その静寂性の良さでとても快適に音声通話をする事が出来ます。
ピアノ調の部分と下へ伸びてる上の方に小さい穴があり先端の金属部分の横にマイクがあります
・通話機能
マイク機能があるので通常の電話での音声通話はもちろんiPhoneのSIRIやAndroid Googleなども対応しています。ノイズキャンセリングを効かせて通話をするとまるで何もつけていないような不思議な感覚で電話で話す事が出来てしまいます。
・ウェブ会議で使用する
会話用のマイクが搭載されているので電話だけでなくZoomやTeamsなどを使用したWeb会議でも使用する事が出来てしまいます。実際にZoomとTeamsを使用するWeb会議で使用してみたところ雑音が消えた中でとても話しやすく最初はマイクが入ってないのかと勘違いするくらいに自然な状態で発言が出来てしまいます。これまでの機材（特に有線）から交換する際は必ず新しく接続する機器の動作の確認を十分してから本番に臨みましょう。
・音楽以外の楽しみ方
音楽を聴くことがメインだったヘッドホンやイヤホンがノイズキャンセリング機能が出てきた辺りから使い方が変わってきました。それは部屋でゆっくりする時や通勤通学時の電車の車内で音楽を聞かない状態でのノイズ低減、そして一番効果があるのが飛行機の機内で使用した際の静かさです。飛行機のゴーっと言った耳障りな音が聞こえなくなるほどに静かになり快適かつ眠りやすくなります。飛行機も国内線ならバッテリーは十分にもちますが、欧州行きなどは10時間以上かかる長距離フライトなのでケースに入れて充電しながら使用する事になります。
集音機能は本当に優秀です
・ゲームモード
メーカーのウェブにも説明書にも大きく記載されていませんがゲームモードが搭載されています。ゲームモードをオンにするとイコライジングで音のバランスが変わるので、ゲームをよくプレイする方には便利な機能です。
・モバイルバッテリー
旅行などスマートフォンを長時間使用する時に欠かせないものとなったのがモバイルバッテリー（モバイルブースター）でしょう。さすがにワイヤレスイヤホン用だけに新しいモバイルバッテリーを揃える事はしないと思うので、スマホ用に使用しているのを共有する事にしました。
付属のUSB-A to USB-Cケーブルです
AukeyのUSB-CとUSB-Aの両方に対応したモバイルバッテリーです
・モバイルバッテリーで充電してみる
まずはAir4 Proに付属してきたUSB-A to USB-Cケーブルを使用してみます。付属のケーブルは片側がUSB-Aになっているので多くのPCやバッテリーチャージャーに接続して充電する事が出来ます。
付属の充電ケーブルをUSB-Aで接続しました
USB-C端子にケーブルを接続します
・USB-C対応
micro-USB端子の機器は減らしているのもあり、とにかく嬉しいのがUSB-C対応な事です。USB-C端子搭載のバッテリーチャージャーやPCはまだ普及が完全ではないのでUSB-A経由の場合もまだまだあると思います。
ケーブルを充電ケースに接続しました
全く問題なく充電されました
・USB-C to USB-Cで充電してみる
使用しているのがMacBook ProでモバイルバッテリーもUSB-C対応なのもありUSB-C to USB-Cケーブルを使用してみる事にしました。AukeyのモバイルバッテリーにAndroid用（現在ではiPhone 15以降も）付属していたUSB-C to USB-Cの短いケーブルを使用してみました。これも当たり前ですが全く問題なくイヤホンケースを充電する事が出来て持ち運ぶケーブルの数を減らすことが出来ました。
USB-C to USB-Cケーブル
USB-C端子はコンパクトで両面接続対応です
・JVCワイヤレスイヤホン HA-A10T
これまで使用していたイヤホンはJVCの完全独立ワイヤレスイヤホンのHA-A10Tです。カラーはネイビーで音質もフラットで非常に聞きやすく気にいっていたイヤホンです。はっきり言ってしまうと今回使用したSOUNDPEATS Air4 Proと比べてしまうと音質も数段落ちとにかく今まではそれほど細かい音が出ていなかった（聞こえていない音が多かった）事に気が付いてしまいました。
JVCはヘッドホンも含めてオーディオ的な音質の商品が多いです
この頃にはすでに完成されているケースでの充電方式です
AirPods Proなどとは本体の形状がかなり違います
タッチ式ではなくボタン式なので不意に触ってもご動作はありません
見た目以上に軽く使いやすいイヤホンです
今となっては残念はmicro-USBでの充電です
・JVCイヤホンと比べてみる
世代が違うとは言えそこまで古くないJVCのイヤホンですが、さすがに最新型と比べるとケースの大きさと本体の形状の古臭さを感じます。Air4 Proは何よりケースも含めてここまで小型化されているのに高機能なノイズキャンセリング機能が搭載されてハイレゾ音楽対応になり進化しまくっています。しかも価格はそう違わない（JVCの方が若干安いです）のがまた素晴らしいです。
Air4 Proのケースは厚みがなくポケットに気軽に入れられるサイズです
ケース自体が薄くちょうどよいサイズです
全体的に小型化され持ち運びが楽になっています
形式は同じで蓋をあけると電源が入り接続されます
イヤホンを取り出すと時代の違いを感じます
Air4 Proは現在主流の形状になっているのがわかります
・Air4 Proを使ってみて
今回SOUNDPEATS Air4 Proを使ってみてとにかく驚いたのがノイズキャンセリング機能の高さです。ノーマルモードでも十分なところにそこから更に先を行くノイズキャンセリングモードの静寂性が本当にすごいです。これが音楽再生だけではな通話やウェブ会議での話しやすさに繋がりこの価格帯では考えられないほどの高機能イヤホンになっています。まずは完全独立型でノイズキャンセリング機能付きを低価格で探している方には本当におすすめの商品で当分メインで使って行こうかと思っています。
