電子工作やカメラ修理などをするにはまずワイヤーストリッパーを揃えましょう

・電子工作の前に

電子工作だけでなくアンプ、ギター、カメラ、バイクの修理などで半田づけやワイヤー類の延長など必要になってくる事が多いです。そこで半田ごてなど持っているのにワイヤストリッパーを持っていない方が多く居るようなのでここではワイヤストリッパーの重要性を使い勝手などと共に書いていきたいと思います。

・ワイヤストリッパーとは

ワイヤストリッパーは各ワイヤーの太さの直径に合わせて刃が切られていて簡単にワイヤーのゴムの部分を裂いて取り外す事が出来る工具です。カッターを使用してゴムだけを切ろうとしてワイヤー自体も切り落としてしまった経験は誰にもあると思います。ワイヤストリッパーはそのストレスからあっさりと開放してくれるツールです。

フィルムカメラの修理やメンテに必要な工具や液体と電池類などをまとめました

・今回のワイヤストリッパー

手に入れたワイヤストリッパーはVessel(ベッセル)No.3500E-2です。店舗で買われる場合はベッセルの黄色と伝えればお店の方もすぐわかるかと思います。0.25mm~1.0mmまでのワイヤーに対応するのでカメラ修理など細めのワイヤーや単線を使用場合にこれ1本あれば足りるワイヤストリッパーです。通常の真空管アンプ制作やバイク整備などにはこれより一回り大きい赤いNo.3500-1がおすすめです。特にホームセンターや工具専門店に行かなくても大手の量販店でも最近は扱っている事が増えました。

カメラ修理と工具の記事はこちらです


パッケージ


パッケージ後ろ側

・ワイヤストリッパー本体

ベッセルのワイヤストリッパーはシンプルで非常に使いやすくゴム部分を剥ぐ必要があるワイヤーのサイズに合わせて穴を選んでワイヤーを挟み横に引っ張るだけです。よくあるニッパーの根本にある小さい穴が実はワイヤストリッパー機能部分です。ベッセルのワイヤストリッパーはワイヤーを剥ぐ以外に根本部分でワイヤーなどを切断するハサミ部分があります。このハサミ部分は本体にCUT COPPER ONLYとあるように撚り線のワイヤーを切断する程度にしてニッパーとして使用すると刃が欠ける事があるので気をつけましょう。先端部分は小さなプライヤー形状になっているのでネジを掴んだりする事が可能です。金属で出来ているので半田するパーツの放熱用にもなります。本体は閉じた状態でロックする機能があるので工具入れの中で他の工具と触れて刃がこぼれたりする事を防げるようになっています。


ベッセルの黄色No.3500-2本体


先端に表記のサイズのワイヤーを挟んで使用します

・ベッセルの赤

以前からメインに使用していたワイヤストリッパーは同じベッセルのNo.3500-1でこれは同じ赤でも古くなったので買い替えた2本目です。対応するワイヤーサイズは0.5mm~2.0mmまでで黄色のNo.3500-2(0.25mm~1.0mmのワイヤー経に対応)より太めのワイヤーを剥ぐ事が可能です。特別細いワイヤーを必要としないのであれば対応のワイヤーサイズも被っているので大体の場面でこのベッセルの赤1本で足ります。


ベッセルの赤No.3500E-2


対応ワイヤー経は0.5mm~2.0mm

・黄色と赤を比べてみる

ベッセルの黄色No.3500E-2と赤No.3500E-1を比べてみるとそれほどサイズの違いはありません。私はワイヤーを剥ぐ必要がある時は真空管アンプやギターなどそれほどワイヤー経が細くない時(アース線は太い方がよいのもあり)は赤をメインに使用しヘッドホンの改造やカメラの修理の時など細めの銀線などを使う時は黄色をメインに使用しています。

ヘッドホンの魔改造の記事はこちらです


左がベッセルの赤No.3500E-1


横から


AWGとMMなどワイヤー経の変換表

・ワイヤープライヤー

もう1本工具入れに入れているのがこのEngineer(エンジニア)のワイヤープライヤーPA-04です。これはワイヤストリッパーと切断機能だけでなく端子の圧着、小ねじの切断まで出来る便利物です。ワイヤストリッパー部分も0.75mm~5.5mmと太めのワイヤーまで対応します。普段メインでは使用しないとしてもワイヤーのカシメが必要になってくるバイクや車の修理や改造用の工具箱には入れておきたい1本です。


エンジニアPA-04


多機能が1本に


カシメ機能がうれしいです



・テスターも手に入れよう

ワイヤー類を剥ぐと言う事はその後に半田付けもしくは端子を使用して接続する必要が出てくると思います。そこで断線していないかきちんと半田付けや接続が出来たかを確かめるにはテスターが必要になってきます。テスターと聞くと難しそうと思うかもしれませんが、実は非常にシンプルで一番使う機能は通電しているかのチェックになるので安いのでよいので電子工作の時には1台用意しておく事をおすすめします。テスターが1台あるとギターのピックアップの抵抗を測れたり断線していないかのトラブルシューティングが確実に簡単に出来るようになります。最初の1台になるテスターは断線チェックが特にわかりやすく使いやすいデジタルよりアナログテスターをおすすめします。テスターの先端を2本の手だけで両方同時に固定するのは難しいのでテスターを手に入れる際はワニ口クリップを用意しましょう。

テスターを使用した電池の記事はこちらです


アナログテスター


ワニ口クリップ


右側はデジタルテスター

・ワイヤストリッパーを比べてみる

持っている3本のワイヤストリッパーをワイヤーを剥ぐと言う機能でみてみるとやはり普段何をメインに使用するかで手に取る工具が変わってきます。普通サイズのワイヤーを使用する電子工作であればベッセルの赤、細い単線などを使用するカメラ修理やヘッドホンなどの改造ではベッセルの黄色、バイク、車やカーオーディオなどの配線をしてカシメが必要な場合はエンジニア青でしょう。


3本の比較


先端側から

・まとめ

ワイヤーストリッパーはあると無いではあまりにも作業効率が違うので、電子工作では一番最初に手に入れるべき工具かと思います。ニッパーやカッターですと撚り線の何本かが切れてしまったりします。切り出したワイヤー自体を使用する場合はカッターなどで失敗してもやり直せばよいですが、本体から出ているワイヤーの長さを維持したい場合はワイヤストリッパーの使用が確実です。一度ワイヤストリッパー使ったら無しには戻れないので、ぜひこの機会にワイヤストリッパーを手に入れてみてください。





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