
ページ1:クリーニングと特殊工具
ページ2:ワイヤーストリッパーと便利な工具(このページ)
ページ3:カメラ用電池とアダプター
目次
・あったら便利な工具など
レンズ分解に必要な特殊工具をまとめてきましたが、ここからあったら便利な工具をまとめていきます。パーツの取り外しに必要な逆作用ピンセットや通電チェックに必要なテスターなどをまとめました。
・精密ピンセット
カメラやレンズのパーツは極小の事が多いので精密用のピンセットを揃えておくとパーツを無くすリスクをかなり減らせます。通常の押したら閉まるピンセットもよいですが、逆の押すと開いて通常では閉まっている逆作用ピンセットがあると力を入れずにパーツを取り外せて便利です。おすすめは半田ごてなどを出しているGoot(グット)の逆作用ピンセットで、半田づけの際のパーツ固定にも使えます。精密機器用のピンセットは電子工作専門店やプラモデルやラジコンを扱っているストアなどで手に入ります。
ピンセット3本、右はタミヤ製のプラモデルやラジコン用ピンセット
・ルーペ
スライドフィルム(ポジ、リバーサル)で写真を撮ったらルーペで見て楽しむフォトグラファーもかなり減りましたが、カメラ修理でルーペを1つ用意しておくとパーツを拡大するだけでなくフォーカシングスクリーンでフォーカス(ピント)調整する際にもとても便利なので1つは用意しておきましょう。ルーペはPeak(ピーク)の10倍が明るくて歪もすぐなくとても見やすいのでおすすめです。
・ワイヤーストリッパー
古いクラシックカメラだとICではなく太いワイヤーで半田づけされているパーツが多くあります。4〜50年前のカメラの配線はゴムも固くなり半田部分も外れやすくなっているので、どうしてもワイヤーの引き直しや半田の付け直しが必要になってきます。そこで絶対に使った方がよい工具1位はワイヤーストリッパーです。ワイヤーストリッパーは一度使ったら便利過ぎてカッターでゴムを剥がしていかに時間を無駄にしていたかがわかるのでまず最初に揃えてしまいましょう。こちらもドライバーと同様にベッセルがおすすめでまずベッセルの赤が1本あれば真空管製作でもギターの回路でもなんでもこなせてしまいます。
ベッセルの赤と黄(赤の方が対応するワイヤーサイズが大きいです)
・アナログテスター
EEやAEカメラには電池が使われていて、カメラ修理の基礎は電池ボックスの腐食との戦いでもあります。特に古い水銀電池を入れっぱなしにしていたカメラは電池の液漏れで電池ボックス自体の腐食から青いサビの発生と毎回決まったトラブルがつきまといます。ここで清掃した電池ボックスや引き直しや半田を付け直した配線の通電チェックに必要なのがテスターです。これは安いもので問題なくアナログテスターの方が使いやすく値も見やすいです。テスターには電池のチェック機能がついているので、使いかけや混ざってしまったボタン電池が使えるかの確認にも使用出来るのでこちらもカメラ修理のために揃えておいた方がよい品の1つです。
・ワニ口クリップ
テスターの先端は接触させるだけで固定する事が出来ないので、場所によっては使いづらい時があります。そこでワニ口クリップを1セット用意しておけば通電チェックなども楽になります。こちらも格安なもので十分です。