・帰国後の隔離
隔離の義務がある時期に海外へ行きホテルでの滞在がどのようだったか記録しておきます。
・ホテル待機
出国や帰国の規則はどんどん変わりますが、帰国後の空港でのPCR検査の検疫からホテルでの隔離を体験しました。
*現在はワクチンの3回摂取の証明があればそのまま帰宅出来るようになっています
・とてつもなく長い列
羽田着の便でしたが、空港を何周かしたんじゃないかと思うくらいに歩かされます。やっと到着すると面談型式でどこからの帰国かなどが聞かれ隔離される日数などが決まります。家族の場合はホテルを別室にするか同室にするか選べますが、ホテルでは部屋の行き来どころかドアを開けるのも禁止なので、家族やパートナーとは同部屋にしておいた方がよいでしょう。
・陰性確認
唾液によりPCR検査で新型コロナウイルスに感染していないかを検査します。結果まで1時間ほどかかるのでこの時点ではテストのみで先へ進めます。
・アプリのインストール
GPSでの場所の確認や待機確認のためCocoaなどのアプリをインストールして設定する必要があります。これは現地で係員の方がマンツーマンで確認をしてくれますが、アプリだけは事前にインストールだけ済ませておく事をおすすめします。
・待合所
バスの振り分け前に待合所で陰性かどうかの確認を待ちます。これは入国する人数によると思いますが、待合室が混んでいたのもありかなり待たされました。
・バスへ並ぶ
グループ分けされバスの組ごとに並ばされます。ここからは比較的早いのですが、ここからやっとスーツケースなど荷物を受け取りに行くことが出来て、そこで最後のセキュリティを通って入国自体は終了します。
・バスに乗る
グループ分けされてバスに乗り込みますが、ここでは席はお互いに離れて座る必要があります。大きな荷物はバスに預ける事が出来てホテルでピックアップします。(たぶん表面を消毒していると思われます)
・ホテルに到着
ホテルは空港からすぐなのですが、ホテルに到着したとしてもすぐにバスを降りる事は出来ず、割り当てられた番号を呼ばれてから一人ずつバスを降ります。
・ホテルの裏口から入る
検疫の隔離用のホテルだからか一般のフロントは通らず裏の搬入口から入ります。入るとスーツケースがあるので受け取って先に進みます。
・面談
待合室の様な場所で一人ずつ担当者と話をして細かいルールなどの確認をします。要はホテルの部屋に入室後はドアを開けてどこにも行けないと言う事です。
・弁当を受け取る
到着の時間によるでしょうが、弁当を受け取って先へ進みます。
・エレベーターも隔離
エレベーターへの誘導も専門の職員が付き人との接触を避けてホテルの部屋へと向かいます。
・ホテルの部屋へ
ホテルは出来たばかりなので部屋も綺麗で通常のビジネスホテルでした。風呂、トイレ、ベッドにテーブルとくらいでテレビは一応備え付けてあります。
・冷たい食事
隔離が始まった頃は食事がひどくSNSなどにあげられていましたが、普通の弁当で1日3食が部屋の入り口に置かれて提供されゴミはまとめて同じ場所に出す必要があります。ただ、食事は冷え切っているのに部屋に電子レンジもないので温める事も出来ません。お湯はわかせるので、おまけの味噌汁は温かくいただけるようになっています。
・SNSに共有しないよう
各SNSでひどい環境なのがバラされたのもあり、隔離中の写真などはSNSで共有しないよう言われます。写真も撮るには撮りましたが、ただの弁当なので載せない事にしておきます。
・Uberが頼めるようで頼めない
あまりに食事が酷く出前が頼める様になったと報道がありましたが、これは真っ赤なウソで無いに等しいです。それはなぜかと言うと出前で温かいピザなどの食事が頼めるわけではなく、生活用品や食べるにしても日持ちのするお菓子などが認められているだけに過ぎないからです。(報道は都合のよい部分だけ切り取ってと言う事です)
・家族の差し入れ
これも出前と同様で家族が食事を差し入れたり出来るわけではありません。融通のきかない日本らしいですが、毎度これなら無しでも同じだろと思う事をよく考えつくと思います。
・最終日のPCR検査
隔離の日数が過ぎ最終日になると部屋に電話があり午前中にPCR検査をするための検査キットが配られます。検査結果が正確に出るように朝食は遅めになったはずです。唾液による検査なのでキットを使用して待っていると担当者が受け取りに来るのでキットを渡します。
・退所の時
陰性が確認されると午後に退所のための電話がかかってきますが、相変わらず時間通りに事を進められない国ですので結局予定時間を大幅に過ぎてから呼び出されました。
・ホテルか空港へ
ホテルからそのまま家に帰れるわけではなく同じ空港に戻されます。空港の駐車場で放置され帰り方を決めてない方は路頭に迷うでしょう。
・公共交通の利用は不可
陰性だったとは言え隔離中(合計で7〜14日でホテルの滞在日数が含まれる)なので、公共交通期間を使用する事が出来ません。タクシーも不可なので自分で車を運転するかハイヤーを使うしか方法がありません。地方滞在や運転免許を持っていない方、もしくは北海道へ戻る方はどうやって帰宅するのか、そもそも家路につく方法すら無いと思える馬鹿げた規則です。
・家に帰るには
事前にシェアカー(レンタカー)を予約していたので、空港へピックアップしてもらうサービスを利用して車を運転して家に帰りました。しかし公共交通の利用は不可だけどレンタカーのピックアップサービスには乗り込んでよかったりと規則はどうなっているのかと思える適当さです。
・よい体験
テレビの電源も入れずに静かな日々をホテルで過ごしてみましたが、なかなかよい体験でした。ホテル側も電子レンジを各部屋に置けとは言いませんが、弁当を温めるサービスくらいはしてもよいのではと思える食事の冷たさでした。実際に海外からの旅行者を入れたらすぐパンクする様な隔離方法なので、状況と共に規制緩和されてホテル滞在自体がなくなるでしょう。(もうないですが)