【レビュー】SONY α7Cにマウントアダプターを取り付けてオリンパスOMレンズで撮影をする

・オールドレンズをミラーレスカメラで楽しむ

SONY a7Cにマウントアダプター経由でLeica L39マウントのレンジファインダーカメラのレンズを付けていましたが、フィルム一眼レフカメラのOlympus OMレンズでも撮れるようにとマウントアダプターを追加する事にしました。OMマウントをEマウントに変換してa7Cで使用してみたので、使い勝手などを含めて書いていきます。

・OMマウントアダプター

今回選んだのはK&F ConceptのオリンパスOMレンズ – NEX Eマウント マウントアダプターです。これはレンズ側がオリンパスOMマウントでボディ側がソニーEマウントになり、オリンパスOM-1などのレンズがa7などのEマウントのデジタルカメラで使用出来るようになるアダプターです。電子接点などは無いので絞りも自分で決め、マニュアルフォーカスのみになります。

・オリンパスOM

オリンパスM1から始まったフィルム一眼レフカメラカメラです。OM-1が機械式カメラでOM-2は電子式シャッターになりました。OM-3で機械式に戻りOM-4はまた別の形で進化しています。OM-2Nを2台とM1を1台を所有していて、そのOMレンズをa7Cで使うためのアダプターが今回のOMマウントアダプターです。


オリンパスOMマウントアダプター

・オリンパスOMマウント用

このOMマウントアダプターは作りもよく価格とのバランスがよいです。オリンパスOMレンズはフィルム一眼レフカメラのレンズなので、ミラーレスデジタルカメラに使用する時には本体にミラーが無い分(だからミラーレス)レンズをボディよりかなり前の方に固定する必要があります。そのためOMマウントアダプターはRF(レンジファインダー)カメラ用のアダプターよりはかなり厚みがあります。OMレンズはフランジバッグが長いのでCanonのフィルムカメラや5Dなどの一眼レフデジタルカメラでも使用する事が出来ます。


OMマウント側


Eマウント側


OM-NEXと記載されています

【レビュー】オリンパスOMマウント用のマクロアダプターをSONY α7Cで使うとあり得ないほどに寄れまくります

・OMレンズ28mmと85mm

OMレンズは数多く揃えたのですが、今回はその中でもお気に入りのOM 28mm F3.5とOM 85mm F2をa7Cに取り付けてみたいと思います。クラシックレンズではキャップ類も当時のオリジナルロゴのもので揃えたいものです。


オリンパスの前後キャップ付きです


OM 28mm F3.5とOM 85mm F2

・マウントアダプターにレンズを取り付ける

OMレンズはどれもコンパクトですが、マウントアダプターを取り付けるとかなり全体の長さが気になってきます。やはりミラーレスに一眼レフカメラのレンズを取り付けるアダプターの厚さは少し気になりますので、本当に使いたいレンズならと割り切るべきでしょう。どうしてもマウントアダプターを含めてンパクトにしたいのであれば、ライカなどのRF(レンジファインダー)用のレンズを使用するとよいでしょう。


OM Zuiko 85mm F2


マルチコーティングのMCマーク無しの後期型


Eマウント側


横からみると長さが少しあります

・a7CにOM 85mm F2を取り付ける

OM 85mm F2を取り付けると少し長さはあるものの、元のレンズが軽いのもありバランスは崩れていません。このOM 85mm F2はMC(マルチコーティング)の方で初代の銀縁のモデルでSC(シングルコーティング)からはレンズの構成が変わり少し全長が長く重量も重くなっています。このレンズは非常に気に入っていてSCとMCを合わせて3本所有していてMCの方が色は鮮やかに出ますが、SCの方がレンズとしては好みです。シャープに写りまくる系ではないですが、モノクロで増感などを駆使してフィルムカメラでも一度使ってみてください。


OM 85mm F2を取り付けました


マウントアダプターを入れると少し長さがあります

・a7CにOM 28mm F3.5を取り付ける

OM 28mm F3.5をa7Cに取り付けるとレンズが元々非常にコンパクトなだけにマウントアダプターを付けてもそれほど長さを感じません。28mmと言う自然な画角で写りも最高のレンズです。フィルム用に限らずOMレンズで一番お買い得でコストとのバランスがいいのがこのOM 28mm F3.5(とOM 50mm Macro F3.5)なので是非これも機会があったら使ってみて欲しいレンズです。ちなみにOM 28mm F3.5は初期のOMレンズでSCしかないので選ぶの楽です。


OM 28mm F3.5を取り付けました


マウントアダプターを入れてもそれほど長くないです

・最高のフィルム一眼レフカメラ

様々なメーカーのカメラを使いましたが、最終的にフィルム一眼レフカメラでメインにしたのはオリンパスOM-2Nでした。決め手は28mm F3.5で撮った画をみてあまりの凄さに引き込まれたからです。もしOM系のカメラを持っている方、もしくはマウントアダプターで楽しみたい方は是非OM 28mm F3.5を試してみて下さい。



・オーバーインフ

ほとんどのマウントアダプターもそうですが、どのレンズでも無限遠がでるようにレンズの無限マークの手前で無限に合うようオーバーインフに設定されています。これはマウントアダプター側の精度もありますし、レンズのどれもが完全に整備されているわけではないからです。マウントアダプターを手に入れたらまず無限がどこで合うか確認しましょう。そして撮影の時は遠景だしと無限にせずどの距離でもフォーカスを合わせてから撮りましょう。このOMマウントアダプターもオーバーインフになっていました。

【レビュー】SONY α7CにMマウントアダプターを使ってLeicaのL39オールドレンズで撮影をする

・TAMRONのズームレンズ

TAMRON(タムロン)のズームレンズ80-210mm F3.8-4でモデル名は103Aですアダプトールマウントでオリンパス専用ではありません。テレ端の210mmで1/4マクロになる面白いレンズで十分写りもよく遊べますが、とにかく不人気なのでとてつもなく安いです。もし1本ズームをメインには使用しないけどたまに運動会や動物写真などを撮りたい方にはよいと思います。写りのよいアダプトール対応レンズならば90mm Macro F2.5のモデル名52Bか52BBが楽しめると思います。


TAMRONズームレンズです


レンズの程度はとても良いです


マウント側


フードもあります



・アダプトール

アダプトールはタムロンが自社のレンズをどのメーカーでも自動絞りが動くようにマウント部を交換式にした面白い機構のマウントです。キャノンにもニコンにも付くのでこれもある意味マウントアダプターで、アダプトールOM用で変換してオリンパスOMで使用出来るようになっています。今のレンズは電子接点などがあるので気軽に交換というわけにはいきませんが、SIGMA(シグマ)などはレンズのマウント交換サービースなどを現在もしていて面白い試みだと思います。アダプトールでもし


アダプトールが付いています


アダプトールのOMマウント側


アダプトールマウント側

・OMマウントアダプターに取り付ける

OMマウントアダプターにタムロンのズーム80-200mmを取り付けるとさすがにかなりの全長になります。


OMマウントアダプターにズームレンズを取り付けました

・a7Cに取り付ける

タムロンズームレンズ80-210mmをa7CにOMマウントアダプター経由で取り付けてみました。a7Cがコンパクトなのもありますが、かなりすごい見栄えになりました。


ズームレンズを取り付けました


さすがに長いです

・フードまで取り付けてみる

タムロンズームレンズ80-210mmの純正フードもあるので更に取り付けてみました。ここまで来るとかなり豪快なので使用する場所はかなり限られそうです。


フードを取り付けました


より長くなりました

・OMレンズをa7Cで使ってみて

OMレンズはどれもコンパクトに作られていてマウントアダプター込みでもそれほど全長も長くならないので、フィルム時代から使っている方もクラシックレンズをミラーレスデジタルカメラなどで使うにはとてもよいレンズです。OMレンズは製品のクオリティと写りの素晴らしさもありますが、価格がかなり下がってきているので往年のクラシックレンズを試すのであればとてもおすすめのレンズです。





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