ミノルタSR-T101シルバーとMD Rokkor 28mm F3.5のジャンクカメラセットを修理する事にしました【フィルムカメラ】

・ジャンクカメラを修理する

ミノルタXEとXE-1を整備修理して完動品となり、次はミノルタの機械式一眼レフカメラにしようとSR-T101とMD Rokkor 28mm F3.5の組み合わせを選びました。ジャンクカメラなの整備をして完動品として完成させる事にしました。

・minolta SR-T101

手に入れたのはミノルタSR-T101とMD Rokkor 28mm F3.5のジャンクカメラセットです。ミノルタXEとXE-1にはMC Rokkor 50mm F1.4を組み合わせていて、最初はMD Rokkor 28mm F3.5のレンズだけ使用出来ればよいかなと思いましたが、結局SR-T101も修理して使えるようにしました。(修理の記事は別途まとめます)


minolta SR-T101とMD 28mm F3.5

【カメラ修理】ジャンクカメラのミノルタSR-T101を使用可能にするためにクリーニングする

・機械式カメラ

これまで使用していた電子シャッターカメラのミノルタXEとXE-1とは違いシャッターも含めて機械式のカメラになります。ミノルタXEとXE-1でも絞り優先AEではなくマニュアルで撮影する事が増えてきたので、同じミノルタの機械式カメラにする事にしました。マニュアルカメラですが、電池を使用するCdS露出計内蔵で開放測光での自動絞り機能があります。電池はなくてもフルマニュアルカメラとしても使用可能です。露出を測り絞りとシャッタースピードを自分で決めて撮影する方が、写真を撮ったと言う充実感をより得られますし、やはり機械式カメラのシャッター音などは素晴らしいです。


古いマニュアルカメラでかなり汚れています

・呪いのフィルム

ジャンクカメラによくありますが、フィルム室を開けると使用途中のフィルムが出てくる事があります。確認方法としてはシャッターをチャージする時に巻き戻しクランクが回るかでフィルムが使用中なのがわかります。もし巻ききっていてシャッターをチャージ出来ない時は巻き戻せばフィルムを取り出せます。ただ、他の家族が撮った写真であり何が写っているかわからないので、フィルム質を開けてフィルムを感光させ現像はしない事にしています。この感光したフィルムはジャンクカメラや新しいカメラの動作確認用の練習用フィルムのストックにします。


現像はやめておきましょう

・TTL測光

PENTAX SPなどから一眼レフに露出計が内蔵されTTL測光(レンズを通した測光)が可能になり一気に一眼レフの時代に入っていきます。ビートルズが愛用しカラヤンの楽団が来日の際に空港に到着してすぐ全員でペンタックスSPを買ったほど人気が出ました。M42マウントなのでレンズはZeissを使っていてSPのボディだけ欲しかったと言われています。(実際は当時の海外の為替からみたら全てが激安なのでレンズもまとめて買ったでしょうけど)ペンタックスSPはTTLでも絞り込み測光で実際の絞りの状態にして露出計を使用しますが、ミノルタSR-T101では進化して開放測光でファインダーが明るい状態のまま絞り込んだ状態の露出が得られるようになりました。

・M42マウント

もしマニュアルの機械式カメラを初めてみたいのであれば、PENTAX SPもおすすめしますが、M42マウントはレンズが多すぎてハマり過ぎてしまうかもしれません。その点ミノルタのSR-T101は使用できるレンズも限られていて、かつレンズもそれほど高価ではないのでおすすめです。と言いつつも、この後SR-T101にM42マウントアダプターをつけてM42レンズを使用出来るようにしてしまいました。

ミノルタSR-T101をM42マウントにしてCarl Zeiss Jena Pancolar 50mm F1.8を取り付ける【フィルムカメラ】

・面白い測光方法

ミノルタSR-T101はTTL測光がより進化する時代に生まれたカメラで、平均測光(マルチになるのはかなり先です)をどう工夫するかを考えられています。その工夫方法はプリズムに2つのCdSを取り付けて上下に振り分けた2つの値を平均化する事によってより正しい露出を得ようとした事です。これで遠景を撮影する際に空が明るく地面が暗いなど明暗の差が大きい時に露出がどちらかに引っ張られる事がなくなりました。とは言いつつ結局平均化されているなら1つのCdSでも一緒じゃないのとか、カメラを縦位置に構えたら意味がないとかありますが、各メーカーがライバルに差をつけようと面白い事をしようとした時代のカメラとして貴重です。


CdSがプリズムの上下に付いています

・測光方法の進化

TTLの次の測光方法の進化はオリンパスOM-2で取り入れられたフィルム面での測光でしょう。これによってより正確な測光とミラーが上がった状態で連射している間に露出が変わっても対応出来るようになりました。この後オリンパスOM-2Nを手に入れて愛用しています。

・電池の消費

ミノルタSR-T101の露出計は底カバーにスイッチがありますが、実際CdSはそれほど電池を使用しない(Rollei35などは電源が入りっぱなしです)ので出かけたら露出計はつけっぱなしで全く問題ありません。もし電池の使いすぎが気になるのであれば移動中にレンズキャップを取り付けてミラーボックス内を暗くすれば電池の消費を抑えられます。電池はMR-9(H-D)アダプターにSR43を使用すますが、SR44かLR44をそのまま入れて電池蓋を少し深めに閉じると使えてしまいます。

・カメラの状態

肝心のカメラの状態ですが、ミノルタSR-T101はシャッター幕が緩みまくりシャッターは切れない状態で、モルト等かなり傷んでいて整備と清掃がかなり必要な状態です。レンズのMD Rokkor 28mm F3.5はカビ等も少なくそのままでも使用できる状態なので、まずはカメラから整備して使えるようにしていきます。(先に言うと完動品となりました)


ミノルタXEと並べてみました







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です