【カメラ修理】ミノルタSR-T101のシャッタースピードダイヤルの文字をリペイントしました

・リペイントする

ジャンクカメラで手に入れたミノルタSR-T101の清掃整備をしていたらあまりにシャッタースピードダイヤルが汚れていたので、一旦修理を止めて文字が読めるようにリペイントしてしまう事にしました。

・minolta SR-T101

機械式カメラのミノルタSR-T101は電池が必要な露出計内蔵でTTL開放測光が可能な使いやすいカメラです。ジャンクカメラでも捨て値でよく放置されているフィルム一眼レフカメラですが、筐体も大きく整備性がよいので初めてのジャンクカメラ修理にもおすすめの一台です。


ジャンクのミノルタSR-T101

【カメラ修理】ジャンクカメラのミノルタSR-T101を使用可能にするためにクリーニングする

・クリーニング途中

このミノルタSR-T101はMD Rokkor 28mm F3.5が取り付けてありレンズだけ使用出来ればと思って手に入れたのですが、カメラも動きそうだったので清掃整備を開始しました。修理調整の前にフィルム室のモルトなどを剥がして各部の清掃は終了しています。ただ、あまりにシャッタースピードダイヤルのプレートが汚れていて文字が読めなかったので、まずはリペをしてからトップカバー取り外す事にしました。


整備途中なのでトップカバーのパーツは取り外してあります


あまりに汚いプレート(1/250〜1/1000は清掃した後です)

・修正ペン

プレートの文字は掘られているので、ヘコんだ部分に液体を流し込んで文字を塗りつつ上面にこぼれた部分は剥がしやすい性質である必要があります。そこで修正ペンを使用してリペイントする事にします。修正ペンは100円ショップのもので十分です。修正ペンが1本あれば古いレンズの消えかかった文字などもまさに修正が出来るのでカメラ修理で用意しておきたいグッズの1つです。車のレタッチ用のペイントなども文字入れには使いやすいのでおすすめです。

100均グッズでモルト交換する記事はこちらです


100均の修正ペン


レンズの文字盤のレタッチにも使用出来て便利です

・無水エタノールで清掃する

シャッタースピードのプレートの文字部分が油などで汚れているとペイントが剥がれやすくなるので、汚れ落としと共に脱脂してしまいます。汚れは無水エタノールを使用して爪楊枝などで擦りますが、あまりに汚れが強い場合はベンジンなどを使用するのもよいでしょう。ベンジンを使用する場合は文字を剥がしたくない赤文字の1/60などにはかからないように注意しましょう。


無水エタノール、ベンジンにコスメ用のインジェクター


文字部分を可能な限り綺麗にしました

・修正ペンを塗る

修正ペンを使用してB(バルブ)〜1/8までをまず塗ってみます。はみ出た部分は簡単に削れるので塗り残しが出ないように多めに修正ペンを塗ってしまいましょう。


まずは8〜Bを塗ってみます

・はみ出した部分を削る

ダイヤルのプレートの文字に修正ペンを塗って放置して乾かしたら、文字からはみ出した部分を削ります。修正ペンは柔らかいので爪などであっさりと削る事が出来ます。はみ出した部分を削ると見事にきれいな白文字が浮き上がります。


はみ出した部分を剥がすと文字が綺麗になっています

・ISOもリペイントする

ISO(ASA)ダイヤルの文字も分解したらクリーニングして汚れを落とします。ASAの文字の元のカラーは黄色ですが見づらかったのでホワイトで塗り直してしまいました。もし色を付ける場合は修正液を乾かしてからイエローのペンで塗ると綺麗に仕上がります。(1/60の赤文字もこの後に赤で塗り直しました)


綺麗なったシャッタースピードとISOの文字

・カメラに取り付ける

このままトップカバーを取り外して整備を続けてもよいのですが、せっかくなのでトップカバーのパーツを全て取り付けてみました。やはり文字が綺麗になるだけで全体的に程度が上がったように見えます。


数字がはっきりと読めるようになりました


ジャンク状態からかなり綺麗になりました

・レンズを取り付ける

このミノルタSR-T101とセットだったMD Rokkor 28mm F3.5を取り付けてみました。トップカバー周りも綺麗になったのもあり内部の整備はまだなものの使えそうな見栄えになってきました。


MD Rokkor 28mm F3.5を取り付けました

・整備は続きます

見た目の部分はかなり改善しましが、まだシャッター幕の緩みとプリズムやフィルム室のモルトの貼り替えなどが手つかずなのでこのまま整備を進めていきます。


まだまだ続きます







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