・ロゴを塗り直す
マクロ撮影用に手に入れたミノルタのエクステンションチューブのセットですが、古いものだけにせっかくのminoltaロゴがほとんど見えなくなっていました。カメラのダイヤルとレンズも整備と共にリペイントしたので、より見栄えがよくなるようエクステンションチューブのロゴも塗り直す事にしました。
・ミノルタ延長チューブ
ミノルタ純正のエクステンションチューブはSRマウントのレンズに取り付けるとマクロ撮影が可能になる延長リングです。中間のリングの組み合わせで延長する長さを調整する事が出来ます。
・マクロリングで撮影
ミノルタエクステンションチューブはAE用の爪がなく単純なリングのため、絞りオートには対応しておらず実絞りでの撮影をする必要があります。カメラ内蔵の露出計を使用する場合の露出はそのままでよいですが、F5.6以上に絞るとフォーカシングスクリーンによっては真ん中部分が黒くなってフォーカス(ピント)が合わせづらくなります。単体露出計を使う場合には使用するリングの長さによって露出係数が変わってきます。
・MCオートエクステンションチューブ
ミノルタからはこのエクステンションチューブの他にSRマウントの自動絞りに対応したMCオートエクステンションチューブもあります。MCオートエクステンションチューブだと絞りを開いた開放測光で撮影時に絞りが動くので、絞った時でもファインダーが暗くなる事はなくより快適に撮影する事が出来ます。
*この後にMCオートエクステンションチューブも手に入れました
・修正液と赤ペンを使用
マクロ延長チューブのminoltaロゴの修正には修正ペンと赤い部分には赤いマジックペンを使用します。どちらも100円ショップにあるもので十分ですが、よりクオリティを上げるのであれば車のペイントのレタッチ用のタッチペンを使用すると、カラーも豊富でよりペイント部分が長持ちします。
SR-T101のシャッタースピードダイヤルのリペイントの記事はこちらです
・塗装面を脱脂する
ロゴをリペイントする前に塗装面の汚れや手で触った際に付いた脂など落とすために無水エタノールで洗浄します。無水エタノールはコスメ用の注射器に入れて小出しにして使用します。塗装面の拭き取りは毛羽立ちが少ないキムワイプなどを使用するとより綺麗に仕上がります。
無水エタノールとインジェクター(コスメ用注射器)を使用します
・ロゴを白く塗る
塗装面を脱脂したら修正ペンでロゴをホワイトに塗ります。修正液は乾いた後でもはみ出た部分を簡単に取り除けるので、多めに塗ってロゴを確実に塗りつぶします。
・はみ出た部分を削る
修正液を使用した場合は確実に乾くまで待ってからはみ出した部分を削ります。車用のタッチアップや塗料を使用した場合は塗ってすぐにはみ出た部分を拭き取った方が出来上がりが早くなります。
・レッドドットを塗る
レンズマウントの取り付けの赤いマークはそれほど剥がれていませんでしたが、よい機会なので塗り直してしまいます。
・リペイント完成
minoltaロゴ以外の文字部分もホワイトで塗ってエクステンションチューブの塗装は完成です。ここから実際にカメラに取り付けて撮影準備に入ります。
・マクロレンズになる
ミノルタXE-1にエクステンションチューブを最長にした状態でレンズを取り付けてみます。レンズはMC Rokkor 50mm F1.4でマクロレンズではありませんが、マクロリングを取り付けると撮影最短距離がかなり短くなります。延長チューブを取り付けて撮影をすると無限が合わなくなるので、撮影中にどちらに切り替えるか考える必要があります。
ミノルタXE-1、MC Rokkor 50mm F1.4と純正フードの組み合わせ
・電子シャッターカメラでのマクロ撮影
ミノルタXEとXE-1は電子シャッターで絞り優先のAE対応なので、エクステンションチューブを取り付けた状態でもシャッタースピードが自動で設定されて撮影しやすいです。エクステンションチューブは実絞りで撮影するので、ファインダーは暗めになるのと、最大まで延長している場合は手ブレしやすくなるので三脚を使用した方がよいでしょう。
・機械式カメラでのマクロ撮影
機械式カメラのミノルタSR-T101でエクステンションチューブを使用する場合はシャッタースピードをマニキュアで設定する必要があります。延長リングが長い状態で本体内の露出計を使用する場合は暗部だと感度も落ちるので、別途単体露出計を使用してリング分の露出係数をかけて撮影するのもよいでしょう。