・ウクレレを修理する
長い間放置していたウクレレのパーツを分解して演奏出来る状態に修理する事にしました。これからウクレレを始める方へのおすすめメーカーなども含めて書いていきます。
・Lunaのウクレレ
Luna No.160と言うソプラノサイズのウクレレを直します。現状でも弦は張ってあり音自体は出るのですが、ペグがほとんど固着していてチューニングしづらく張ってあるナイロン弦も古すぎて硬くなっています。
・新品のウクレレにする
FenderやGibsonと弾かない人でもメーカー名が出てくるギターと違いウクレレではどれを購入してよいかわからずよく聞かれるのがどこのメーカーのものが良いかです。特にウクレレはソプラノ、コンサート、テナー等のサイズにわかれていて価格もびっくりするくらい高いものから数千円で売ってるものからありこれから始める場合は確かに選びづらいです。そこでおすすめを聞かれた場合は1〜2万円で大手楽器ストアで売っているブランドがアフターサービス(ストアからもメーカーからも)もあって良いと答えています。メーカーであればFamous(フェイマス)、MAHALO(マハロ)、aNueaNue(アヌエヌエ)辺りが高価なものからクオリティも高く手頃な価格のウクレレを出しているのでこれから始めるビギナーの方には特におすすめです。(Lunaは現在は高価なのではずしています)以前はEpiphoneのLes Paul形状のコンサートウクレレを使用していましたが、現在はaNueNueのソプラノウクレレを使用しています。
・中古のウクレレを探す
ギターも9割の人が弾くのを諦めて投げ出すと言われていますが、ウクレレほど気軽に手に入れられてその後にインテリアとして放置される数が多い楽器も他にないと思います。まずちょっと弾いてみたいと思われる方は知人に聞いてみるとあっさり弾いてないウクレレが見つかるかもしれません。借りて弾く場合でも弦くらいは新品に交換するとよいでしょう。
・弦を取り外す
弦は古すぎるので交換しますが、各部を修理するにしてもまずは弦を取り外す必要があります。ウクレレの弦はサドルに結び目を引っ掛けてあるだけなので簡単に外す事が出来ます。
・ボディを確認する
弦を外したらサドル、ナット、フレット、ペグなどのパーツが壊れていないかを確認します。ボディにクラックなどもなく少し塗装に擦れがある程度で演奏には問題なさそうです。ナットやサドルに欠けなどはなくフレットもナイロン弦を使用していただけに削れていませんでした。ペグはサビていて回りがよくないので整備する必要がありそうです。
・Aquila弦
ウクレレ弦はイタリア製の高級弦であるAquila(アクィーラ、アキーラ)のナイロン弦を使用します。Nylgut(ナイルガット)はナイロン弦でガット弦に近づけた素材になっています。ウクレレも種類が多くLuna 160はソプラノサイズなのでソプラノ用の弦を選びます。入っている弦はかなり長く以前ソプラノウクレレに使用したにも関わらずまだ1本分は残っています。現在はLow-Gなど弦のゲージの種類も増えているので手持ちの楽器をよく調べてから正しい弦を選びましょう。
・ペグを取り外す
ヘッド表の六角ナットとヘッド裏側からペグのノブを締めているネジを緩めます。ペグは簡単に取り外す事が出来ます。ヘッドにはスリーブが打ち込まれていますが、木材が古く塗装も含めて割れる可能性があるのでスリーブはそのままにします。他のウクレレでも機能に大きな問題が無い場合はスリーブはそのままにしておいた方が安全です。
・ペグをクリーニングする
ペグをバラバラにする時は組み合わせと1〜4弦のどこに取り付けてあったかわかるようにしておきましょう。組み合わせが変わると相性が変わってゆるゆるになって使いづらくなる場合があるので、同じ場所にパーツを戻すのが基本です。ペグのボルトなどはパーツクリーナーなどで綺麗にしますが、サビが多く取りづらい場合は耐水ペーパーなどで磨きます。
・ボディをクリーニングする
弦を外したのでボディ全体をクリーニングしてしまいます。ボディとネック裏はラッカー塗装でも問題がなく使用出来るギブソンポンプポリッシュ(ギターポリッシュ)をで磨きます。指板はジムダンロップのレモンオイルを塗って汚れを取って潤いを与えます。フレットは指板をマスキングして金属磨きなどで磨くとピカピカになります。
・ペグを取り付ける
ウクレレ本体にペグを元通りに取り付けますが、ギア式ではなくネジが共締めタイプになっているのでネジの締める強さでペグの回り具合も調整するようになっています。ここでスムーズにノブが回るようにすると弦の引っ張る力で戻ってしまうので、ちょうど良い強さに調整します。最終的には弦を張りながら調整する事になります。
・弦を張る
Aquilaの弦を4弦から張っていきます。サドルに結び目を引っ掛けてペグに弦を巻きつけます。ヘッド裏のペグ取り付けネジの締めつけ具合が強すぎるとチューニングしづらくなり、緩いと弦の力でペグが回ってしまうのでちょうどよい張力になるように調整します。
・演奏してみて
弦も新品で音も良くペグも回しやすくチューニングも楽になりました。元々それほど弾いてなかっただけにフレットの減りなどもなく演奏はしやすく十分使えるウクレレに復活しました。ボディも指板もクリーニングしたので見栄えもよくなりこれで長期間使用が可能になりました。ウクレレは流行った時に手に入れて放置されてるものも多いと思うのでこの機会に弦を張り替えてまた弾いてみるのはどうでしょう。