
・可変NDフィルターで撮影をする
動画撮影や滝などを撮るスローシャッター撮影で必要になるのがNDフィルターです。日中の動画撮影を円滑にするために可変NDフィルターを導入しました。
・K&F Concept Nano-X Pro Variable ND Filter
今回購入したのはK&F Concept Nano-X 可変NDフィルターの67mm用です。1つのフィルターでND2からND400まで可変させられるため、フィルターを取り外す事なく撮影を続ける事が出来ます。
・高級だけど格安
激安品に比べると安くはないものの十分高級な作りです。KenkoやMarumiなどの可変NDフィルターに比べると1/4〜1/3以下の価格になるので手に入れやすい価格帯のフィルターです。
・専用ケース付き
フィルターの持ち運びに用に専用ケースが付属しています。ケースも立派な作りでフィルター保護だけでなくフィルター面に指紋が付かないように、フィルターを触らずに紐をひっぱるとフィルターが取り出せるようになっています。
・レンズキャップは取り付けられなくなる
可変NDフィルターは二重構造のためにカメラに取り付けるとそれまで使用していたレンズキャップは取り付けられなくなります。今回の可変NDフィルターは取り付け枠67mm用なのでレンズキャップは1サイズ大きい72mmのキャップが取り付ける事が出来ます。
・ハンドル付き
ND値を可変させるのに便利なオレンジのハンドルがフィルター枠についています。この取っ手部分の角度で撮影中にもND値が確認しやすくなっています。
・可変させてみる
ND2からND400までND値を可変させてみます。オレンジのハンドル部分を回して枠の左側にあるドットをND2からND400の間で調整します。ND2は薄くND400は濃く可変するのがわかります。
・格安可変NDフィルターと比べてみる
最低価格ほどの格安可変フィルターと比べてみると、ND2の時の色が薄くより幅広いNDの値で使用が出来る事がわかります。格安品の方はND4前後の濃さで表示に偽りありと言ったところでしょうが、日中にND4で撮る事はほとんどないので十分使えます。
・計量する
作りがよくハンドル付きなのもありK&F Conceptの可変NDフィルターの方が格安品より重量があります。これはガラスの質が良いのも関係していると思われます。ジンバルに乗せる場合はレンズ先端になるので影響は大きく設定し直しの必要が出てきます。
・SIRUI Anamorphic 50mm F1.8
ワイド画面で撮影が出来るSiruiのアナモルフィックレンズに取り付けました。フジフィルムX-T30 IIは4K log撮影にも対応したコンパクトでも機能満載のミラーレスカメラです。レンズはAPS-C用50mmの画角のため日中の動画撮影でND2〜400のどの値で絞りを絞ってもX状のムラは一切出ませんでした。
・X状のムラ
可変NDフィルターはガラスを重ねた二重構造になっているためX状のムラは構造上どうしても出てします。特に超広角レンズを使用してND400に近い大きな値にして絞りを絞り込むと出やすくなります。動画撮影が一般化して24mm(35mm換算)以下の超広角レンズを使用する方はND400より小さい値のみを使って撮影するとよいでしょう。
・ジンバルに載せる
フジフィルムX-T30 IIをZhiyun Weebill Sに載せてキャリブレーションをしました。可変NDフィルターはレンズ先端に取り付けるため元の設定のままだとバランスが崩れるので、再度設定しなおす必要があります。
・撮影してみて
動画撮影でもLog撮影をするとISO640以上の高感度での撮影になるためより日中に遅い動画向きのシャッタースピード(1/50-1/120)に収めるのは大変になります。K&F Conceptの可変NDフィルターを使うと逆光を含めた晴れた日中でも狙った露出で撮影を続ける事が出来ます。ハンドル付きなので撮影時に後ろから見てもND値が把握できるのもとても便利で撮影に集中する事が出来ました。