【レビュー】Gibson Les Paul Juniorがほぼビンテージ仕様になり音も最高です

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・待ち望んだスペック

長い間なかなか出てこなかった普通のこれでいいんだよ的なスペックのGibson Les Paul Juniorがやっと発売されたので手に入れました。

・Gibson Les Paul Junior

今回手に入れたのはGibson Les Paul Junior(ギブソンレスポールジュニア)でカラーはVintage Tabacco Burst(ヴィンテージタバコバースト)です。


箱に入ったまま購入してきました

【レビュー】Gibson Les Paul Standard Blueberry Burstは仕上げの美しさか何から素晴らしいギターです

・ハードケース

ギブソンと言えばこのハードケースですが、カラーはブラウンでもロゴがGibson USAからGibsonのみに変更されていました。ハードケースは格好よいのですが、ギター販売もそろそろハードケース無しで安いオプションも用意して欲しいものです。数本のみの所有の方はよいとして何十本も所有している方のハードケースの保管方法などが気になります。


USAの文字が消えています

・ヴィンテージタバコバースト

カラーはヴィンテージタバコバーストでやっとほぼほぼ1950年代のLes Paul Juniorのカラーで出てきました。なぜかこのカラーはスペックが全然違う1990年代のLes Paul Juniorにはありましたが、近年だと差別化からかHistoric Collection(ヒスコレ)やVOS(Vintage Original Spec)でしか扱われていませんでした。ただ、このビンテージタバコバーストカラーも本物のヴィンテージからすると少しイエローがくすんでいて個体差も大きくかなり暗い色になっているのも存在します。

・実は2ピースボディ

発売された当時の雑誌やウェブにはマホガニー材で1ピースボディとありましたが、全くの嘘で2ピースボディです。単に本部との連携が悪かったか、わざと間違った情報を流してあとで謝ればいいか戦略な気がします。


ボディは2ピースです

・ノブのみブラック

ヴィンテージカラーでまとまっていると言いたいところですが、どうしてもヒスコレとは変えたいようでボリュームとトーンノブがブラックのハットノブになっています。このあとヴィンテージ風にゴールドのバレルノブに交換しました。


ノブがブラックなのだけが残念です

【ギター改造】Gibson Les Paul Juniorのボリュームとトーンノブをヴィンテージ仕様に変更する

・ブリッジに角度

以前の廉価版のGibson Les Paul Juniorは安いのは良いとして、スペックは本当にひどくコンペンセーションブリッジでブリッジが水平に取り付けられていたりしました。一番ひどかったのはロボットギターと同様のオートチューンが付いたモデルで、まさにGibsonの迷走時代の産物と言ったモデルでした。今回のGibson Les Paul Juniorはまさにビンテージなバーブリッジでイントネーション(オクターブチューニング)は合わなくてもよい潔いロックな仕様になっています。ただ、ダダリオ10-52の普通の弦でほぼオクターブチューニングは合います。


1954モデルがベースでしょうか

・ボディは無骨

1枚板(2ピースですが)をそのままコンターもトップのアーチもなく平らなだけの無骨なギターのままです。ずっしりと重く生音が大きくアンプに通さなくても弾くのが楽しくなります。


キャパシターはオレンジドロップでさすがにバンブルビーではありません

・ネックは極太

ネックはビンテージスペックだけに極太な丸太のようでクラシックギターかと思うくらいの太さです。こればっかりはまさに好みによるのでストアで見かけたら弾いてみてください。


何本か比べて一番濃くて綺麗なローズウッドのを選びました


チューナーもボタンタイプです

・P90ピックアップ

レスポールジュニアと言えばP-90ピックアップです。まさにロックンロールかパンクを弾くためにあるようなピックアップでオーバドライブをかけると最高です。P-90は本当に面白いピックアップで構造はシングルなのに大きさもあるからか音がとにかく大きくかと言ってハムバッカーとも違うまさに唯一無二な変わりものです。

・90年代は

1990年代もレスポールジュニアは販売されていましたが、時代を反映してモダンなスペックになってしまいました。スリムなネックにTOMブリッジ(Tune-O-Matic)でオクターブチューニングもずれなくなりましたが、残念ながらシンプルな良さが消え見た目はいまいちになり、しかもピックアップもスタックドハムのP-100に変更され音の切れがなくなって甘い音になってしまいました。ただ、90年代のGibson Les Paul Juniorはとても弾きやすくネックの握りは今でも最高だと思います。


P-90ピックアップ



・新生ジュニアは

同時期にLes Paul Junior Tributeと新世代のレスポールジュニアも発売されモダンかと思わせてピックアップがP-90の1発となかなか面白いギターでした。このジュニアとトリビュートを同じアンプで弾き比べましたが、同じピックアップなのにトリビュートの音には切れがなく楽器の不思議さを感じました。(人気がなかったのか現在レスポールジュニアトリビュートはディスコンのようです)

・ケースの小物入れ

ハードケースは立派な作りでネック下の小物入れ部分が大きく、ケーブルやODペダルくらいなら入ります。

・付属品など

小物入れには鑑定書や調整のための工具とストラップが入っています。


楽器は信頼おける大手のストアで本物を購入しましょう


出荷前確認の鑑定書


工具が入っています


付属のストラップ

・アクセサリーキット

Gibsonは以前の代理店を通す形ではなく日本に法人がありGibson Japanが販売をしています。Gibson Japanはショールームなどもあったのですが、本家Gibsonの経営破綻で現在はかなりこじんまりしました。今でもなぜGibsonがOnkyoとかまで買収したのか謎しか残りません。そこでさすがにGibson Japanが直接売り込むだけに、新品購入でおまけがいろいろと付くキャンペーンをやっていたりします。このGibson Les Paul Juniorを購入した時もレアなGibsonグッズを山盛りもらえてお得でした。


Gibsonトートバッグ


Gibsonピックケースリング


アクセサリーキット


スプレーと見せかけてギブソンケーブル


Gibsonロゴ入りケーブルです


Gibsonクロス


Gibsonポリッシュとレモンオイル



・パンクセット

ベースはFender Japan P-Bass(プレベ、プレシジョンベース)を使用しているので、ここにGibson Les Paul Juniorが加わって完璧なパンクロックセットになりました。サブで使用しているSquier Affinity Teleも1枚板タイプでロックな組み合わせになりました。


P-Bassとのパンクセットです


Squier Affinity Tele

・弾いてみて

1990年代のギブソンレスポールジュニアも弾き込んでいただけに、やはりジュニアはいいなと言った感じです。P-90の音の切れと無骨な極太ネックがすぐ手にとって弾きたくなる素晴らしギターです。生音も大きいのでアンプに通さなくても楽しめてしまうのがまたよいです。現代に蘇ったまさに普通のレスポールジュニアは音も弾き心地もよいですが、ネックだけは好みがわかれる部分なので気になったらまずはストアで試奏してみましょう。





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