【レビュー】Fujifilm X-T30 IIは機能の出し惜しみがなく素晴らしいミラーレスデジタルカメラです

・APS-Cミラーレスカメラの最新式

各メーカーのフルサイズやAPS-Cのミラーレスカメラを使って撮影してみるとメーカーの違いで操作も含めた方向性など面白い部分がいろいろとわかってきます。フジフィルムのミラーレスが売れているのもありこれは試すしかないと思い新しいカメラを追加する事にしました。

・Fujifilm X-T30 II

今回購入したのはフジフィルムX-T30 IIのボディのみカラーはシルバーです。APS-Cサイズのイメージセンサーを採用したコンパクトなミラーレスカメラで使用出来るのはXマウントのレンズとなります。


シンプルな小さいロゴがいいです


X-T30 IIはX-T30のマイナーチェンジ版です

・世界対応

以前はアジア系の方がフジフィルムのミラーレスを使っているのを良く見かけました。本体もパッケージも多言語対応で世界で売る事を考えて作られています。


パッケージまで多言語の時代です


アジアマーケットも重視しているだけはあります


プラスチックトレー等は使っていないようです

・機能の出し惜しみなし

フジフィルムのミラーレスデジタルカメラは上位機種と下位機種の性能差が無いに等しいです。X-T30 IIの価格帯でイメージセンサーを含めた写真のクオリティ、動画も4K DCI対応でしかもLog撮影が可能で、USB-C充電対応と出し惜しみがありません。もちろん上位機種のみ付いている機能もなくはないですが、写真と動画を撮ると言う基本性能部分での上下機種での差別がありません。この辺はキャノンは真逆で下位機種のはあからさまに差をつけていて、最新のEOS Kiss M2ですらいまだにマイクロUSBでしかもボディでのUSB充電すら(2012年発売のソニーRX100ですら出来ます)出来なかったりします。


本体とアクセサリー類と説明書

FUJIFILM X−T30 IIに抗菌の液晶保護フィルムを貼りアクセサリー類も揃えてみました

・充電器は付属なし

カメラに付属しているのはバッテリー、USBケーブルとストラップで、バッテリー充電はカメラボディでUSB経由で出来るのでバッテリー充電器は付属しません。充電中にカメラを使用する必要がるなどバッテリー充電器が必要な方は別売りのを用意する必要があります。


本体と付属品


充電用のUSBケーブル


ストラップ


バッテリー

・本体を見てみる

ボディのシルバー部分の質感はよくロゴも黒になるので比較的目立たず締まった印象です。このシルバー部分の質感は決め手の1つで最初はX-E4を購入を決めて大手家電量販店に行ったのですが、X-E4の実物はシルバーもブラックもトップカバーが安っぽく残念でその時は候補に入れてなかったX-T30 IIにする事にしました。


シルバー部分の質感もよいです

・シルバーのみ

フジフィルムX-T30 IIは現在シルバーのみの販売ですが、海外ではブラックも販売されています。ブラックが欲しい方は海外版にするか(いずれ出るであろう)ブラックの販売を待ちましょう。シルバーのフィルムカメラを所有しているのもありデジカメはブラックにしていましたが、たまにはシルバーもよいかとなり購入に至りました。


カラーはシルバーのみ(今のところ)

・フィルムカメラスタイル

フィルムカメラは今でも多数を所有して中判カメラを含めて使用しているので、特別な憧れはないのですが、X-T30 IIは見た目だけでなく操作もフィルムカメラっぽくありながらデジタルと融合させているのが面白いです。


フィルムのクラシックカメラを意識したデザインです

・電子ファインダー内蔵

ペンタプリズム部(もうプリズムじゃないですが)にEVF(電子ビューファインダー)が内蔵されていてフォーカスを合わせるには問題ない程度に見やすいです。使用する前に必ず視度調整をしてはっきりと見えるように設定しましょう。この液晶ファインダーも決め手の1つでX-E4はEVFのスペックは同じものの見やすさはX-T30 IIの方が全然よくカメラを手にとってEVFを覗いた瞬間にX-T30 IIにすると決めました。


液晶は見やすくタッチ操作対応です

・ホットシューカバーは無し

特殊接点もなくシルバー地を出したかったのかホットシューカバーは付属しません。アクセサリー類を使用する予定もないので、あとでホットシューカバーを取り付けました。Nikon BS-1がちょうどのサイズなのでカバーを付けたい方は調べてみてください。


ホットシューカバーは付属していません

・三脚の取り付け穴の位置

X-T30 IIは素晴らしいカメラですが、残念なのが三脚の取り付けのネジ穴がレンズの中心にない事です。これだと動画撮影でジンバルにカメラを取り付けるとバランスがくずれてしまいます。アルカスイスプレートを取り付ければと思われるかと思いますが、それでも回転軸が中心からずれてプレート側も電池蓋に当たるので安定しません。コンパクトにするためなのでしょうが、キャノンは老舗らしくコンパクトなカメラでも三脚穴はレンズ中心にレイアウトしています。


中心からずれている三脚取付のネジ穴

・Qボタンの位置がいまいち

よく言われていわれているQボタン(手前グリップ部)の位置がよくなく撮影中に不意に親指が触れてメニューが表示されてしまいます。ただ、ボタン類はカスタマイズ出来るのでFnボタンにQボタンの機能をあてて、Qボタンには撮影中に触っても撮影を邪魔しない被写界深度確認の機能をあてています。


Qボタンの位置はX-T30から変わらず

・操作が独自だが理にかなっている

P、A、S、Mなどの何故かどのカメラにも付いていたモードダイヤルが廃止されて、シャッタースピードダイヤルがあります。Xマウントはレンズにもよりますが絞りリングが付いてるのもあり、その組み合わせによって絞りリングをA(オート)からF8などにすれば自動的にA(絞り優先)モードになり、絞りがオートのままシャッタースピードをA以外のところにするとS(シャッタースピード優先)となり、両方をオートから回せばM(マニュアル)モードになります。一応完全オートの切り替えもあるのですが、使ってみると非常に理にかなっている操作方法です。そもそも初めてミラーレスカメラで写真を撮る方はシーンオートの意味すら知らないわけですから、AやMなど必要なかった事に気が付きます。


右側にはシャッタースピードと露出補正ダイヤル、左にはモードではなく機能ダイヤル

・フィルムシミュレーションは切れない

フジフィルムのデジカメの人気の機能がフィルムシミュレーションですが、STD(スタンダード)の状態でProvia(ポジフィルムのプロビア)になっていてオフに出来ません。要はJpegで撮るならフィルムシミュレーションでしか撮影が出来ず、デジカメなのにデジタルカメラモードは無いと言うことです。ただ、これもデジカメモード自体はRawデータで撮影後に好きにすればと言う路線でこれもカメラ操作と共に理にかなっています。

・よく考えられてた機能設定

ソニーだとオールドレンズを使ったりAFレンズでもマニュアルでフォーカスをあわせる時に拡大フォーカスをしてシャッターボダン半押しにした時に拡大が戻るかの設定が出来ますが、キャノンはキャノンのAFレンズを使えと言う意思なのか設定すらなく不便です。フジフィルムはその辺も少し先へ行っていてボディ前にある切り替えスイッチをS(シングルAF)かC(コンティニュアスAF)からM(マニュアル)へ切り替えるとシャッターボタン半押しで拡大フォーカスのキャンセルになるよう設定されていて非常によく考えられています。拡大フォーカスも手前のダイヤルを押し込むのが初期設定されていますし、ダイヤルを長押しでそのダイヤルの設定が立ち上がるのも素晴らしい機能です。


マウント手前にあるのがAFとMの切り替えスイッチです

・計量する

ボディはコンパクトでとても軽量です。Xマウントはパンケーキから軽量なレンズを多く出しているので組合わせる事で小型軽量かつ写りの良いシステムを組むことが出来ます。


小型軽量です(本体のみ)


軽量ボディです(バッテリーとSDカード含む)

・Canon EOSM6と比べてみる

同じAPS-CサイズミラーレスデジタルカメラのキャノンEOS M6と比べてみます。EOS M6の方がファインダーもないため一回り小さいですが、実はからくりがあってキャノンのイメージセンサーはフジフィルムなどのAPS-Cセンサーより小さいため小型で当然なのです。センサーの面積を比較するとかなり違うので画質や高感度撮影で差が出てきます。


右はCanon EOS M6


EOS M6の方がファインダーも無いため小さいです


横幅がかなり違います

・ストラップリングをはずす

完全に好みの問題でメーカーも困っているであろうストラップの取付部です。X-T30 IIのストラップ取付部はリング式ですが、三角環とカメラを傷つけないためリングガードが付いています。付属のストラップを取り付けられるように三角環が付属しているのでしょうが使わないのではずします。同じフジフィルムのX-E4などはそのままストラップが取り付けられるようにストラップの取付部がスリット式になっています。


三角環が付いています


取り外すのはかなり大変です


三角環とストラップガードを取り外しました


1.2gです


フィルムケースに入れておくとなくしません


約1.5gの軽量に成功(0.5gモードになるため)

【レビュー】Fujifilm X-T30 IIの最初のAFレンズには旅行やストリートフォトに最適なXF 18mm F2 Rを選びました

・APS-Cセンサー

フジフィルムはフルサイズはやらず(中判はあります)にAPS-C専用でカメラを開発しているためにマウントもAPS-Cサイズに最適化されていて本体もコンパクトです。AFレンズはXF 18mm F2を使用してコンパクトなセットにして画像のクオリティに満足していますがいます。ただ、撮影中に本体はここまで小さくなくてもいいかなと思う事もあるので、同じフジフィルムの手ぶれ補正機能付きX-S10などもよいかと思います。


センサーに合わせてマウントも小型化されています



・チルトモニター

これも完全に好みで片付けられてしまう、チルトかバリアングルか問題ですが、動画専門でもない限りは軽量コンパクトなチルト液晶モニターがシンプルで使いやすいかと思います。動画が主でSNS用などに縦型動画や写真を撮る方はバリアングル液晶の方が使い勝手はよいでしょう。


ウェスト位置やローアングル撮影するには


カメラを持ち上げて撮影するなら

・4K Log録画対応

フジフィルムのミラーレスカメラは最上機種でなくても動画のLog撮影が可能になっています。ハリウッド映画などで使用される録画後にカラーグレーディングと言われる手法でよりダイナミックレンジが高い映像が得られます。しかもAtomos Ninja VなどをHDMI接続すると4:2:2 10bit動画の録画が出来てしまいます。現在ではZhiyunのジンバルにSIRUIアナモルフィックレンズを取り付けたX-T30 IIを載せてLogモードで動画撮影を楽しんでおりこれが素晴らしい動画性能です。

【レビュー】Siruiアナモルフィックレンズ50mm F1.8で映画的ワイドフォーマットな撮影をする

・USB-C対応

なにより便利なUSB経由でのボディ内充電で、X-T30 IIではUSB-C対応になっているのでスマホ用等の充電器やPD対応のモバイルバッテリーの使用が出来ます。マイクロUSB機器はどんどん排除しているのでこれはうれしい機能です。Canon RPだとUSB-Cの充電器の相性なのかW数の制限があるのか充電を受け付けない充電器がありましたが、X-T30 IIは今のところどの充電器でも充電が出来ました。


USB-CとHDMIとマイクが接続可能です

・バッテリーを入れる

バッテリーはNP-W126Sで機種にもよりますが他のフジフィルムのカメラと共用する事が可能です。フジフィルムはそれほどバッテリー管理を厳しくし過ぎてないので、互換バッテリーでも電池残量表示がされます。キャノンはバッテリー監視が厳しいので純正バッテリーしか電池残量表示がされませんが、フジフィルムの純正バッテリーはあり得ないほどに高いです。アジアで売れてるだけにバッテリーは互換品を買えって事だと受け取っています。


バッテリー蓋を開けました


バッテリーを入れました



・SDカードを入れる

X-T30IIにはSamsung(サムスン)のマイクロSDカードPro Plus 128GBを使用する事にしました。サムスンPro Plusは高速で安定していてしかも安価なのでおすすめのマイクロSDカードです。
*このあとに同じサムスンPro PlusのマイクロではないSDカードに入れ替えました


サムスン Pro Plus 128GBです


SDカードを入れました

・便利なショートカット

ゴミ箱ボタンを長押しした状態で手前のダイヤルを押すとSDカードのフォーマットの画面が開きます。メニューからだとフォーマットの項目の階層が深いので覚えておくと便利な機能です。

・多言語対応

電源を入れると言語の設定になり言語は多言語対応です。アジア方面でよく売れているフジフィルムのミラーレスデジタルカメラだけに当然だと感じる安心の多言語対応でした。


世界で売れていて当然です

・ストロボ内蔵

一見フラッシュ無しかと思ったらミラーレスだけにプリズムがないペンタプリズム部分にフラッシュが隠れていました。液晶側からみて左側の機能ダイヤルの横のレバーでフラッシュをポップアップさせる事が出来ます。ボディからかなり高めにフラッシュがくるので長めのレンズを使用しても影になりづらい考えられた作りになっています。NEX-5で一度もフラッシュを取り付けなかったので、高感度性能がより上がった今ではまず使用はしないと思います。


左のダイヤル横のレバーを引くとフラッシュが開きます


フラッシュが開きました


かなり上から発光するのでレンズに被らず安心です



・驚愕のレリーズが使用可能

フィルムカメラ的な路線のフジフィルムなのは知っていて、シャッターボタンもデザインかと思ったらまさかケーブルレリーズが使用可能でした。シャッターボタンにネジが切られているのでねじ込み式のソフトシャッターレリーズボタンが使用出来るのも面白いです。


シャッターボタンの中心にネジが切られています


ケーブルレリーズ


ケーブルレリーズで撮影出来るか試してみます


冗談抜きにシャッターが切れました

・アプリが優秀

ソニー、キャノンとオリンパスに比べるとフジフィルムのアプリはカメラとスマホの接続と連携は楽に出来ます。他が酷過ぎると言えばそれまでですが、フィルムシミュレーションで撮った写真をすぐにSNS等に上げたいユーザー向けに力を入れているを感じました。

・アプリ経由でファームウェアアップデートが可能

中国メーカーが多いジンバルなどはアプリ開発に力を入れていて細かい設定はアプリからだけだったりして、その1つにアプリからファームウェア更新が出来る素晴らしい機能がありあます。フジフィルムのアプリは開発が日本ではないのか日本カメラメーカーでは珍しくアプリからのファームウェアアップデートが可能で素晴らしいです。キャノンは特許を取っているSDカード経由のファームウェアアップデートですが、フジフィルムは遙か先に行っています。


ファームウェアがあると教えてくれます


ファームウェアをダウンロードします


ダウンロード中です

・お気に入りのカメラ

今までいろいろなメーカーの様々なカメラをフィルム、デジタルと問わず使ってきましたが、操作も含めてここまで驚きがあり素晴らしいカメラもなかなかありません。人気なのはおしゃれなX-E4と手ぶれ補正機能X-S10に分かれるようですが、このX-T30 IIは写真好きの方なら最高のカメラだとわかってもらえる本当に素晴らしい1台です。






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