独自ドメインをムームードメインに移管してhttpsに対応しました

・ドメインを移管する

会社やブログに独自ドメインを使用している方はたくさんいるかと思いますが、そこで悩むのがどのドメイン管理会社にするべきかです。価格だけで選ぶの場合もありかとは思いますが、使用している環境や目的に合わせて管理がしやすさも大事になってくるので実際の移管の方法やHTTPSへの対応などを含めて書いていきます。

・ドメインの管理

独自ドメインの取得は以前より気軽になり取得に関するコストもかなり下がりました。ドメインは単に所有の権利だけで大した管理など必要ないのではと思われる方も多いかもしれませんが、このブログも含めウェブサイトやメールの設定などはドメイン会社側が提供しているウェブサイト上やツールで行うので、ここで設定や管理のしやすさなどで大きく差が出てきます。今回はムームードメインに移管したので、それを例に取り移管した理由や特徴など含めこれからドメインを取る方や移管先の参考になればと思います。

・格安でいきたい

海外などではドメイン管理が数百円であったり、日本でもサーバーを提供している会社とサーバー契約をすればドメイン管理は無料などいろいろと格安なサービスもあります。もしドメイン取得とウェブサイト運営や独自ドメインでブログを始める方はドメイン取得とサーバーを同時に契約するのもよいと思います。ドメインを取得してすぐに使用する予定がない方はウェブサイト構築の便利さなどは必要ないでしょうから、最初から格安のドメインを取得してそのまま使用するまで放置でもよいでしょう。



・古いドメイン

まだドメインがそれほど安くなかった頃のドメインですと管理にかかる金額もその頃のままだったりする事があります。私もかなり前に取得したドメインの管理費が現在の相場からはかなり高値でドメインを取得した際に利用したお名前ドットコムに管理にかかる料金を他のドメイン管理と同等の価格に下げてもらえないかとサポートに相談した事がありますが、あっさりと却下されました。これも今回ドメインを移行した理由の1つになります。

・ドメイン移管は実はお得

ドメインには契約している期限があり、ドメインを持っている方は管理画面に残り180日などと表示されているかと思います。ドメインを移管するする前に気になるのは移管した場合にこの残りの期間はどうなってしまうのだろうと言う事でしょう。これは新しく契約する移管先にもよるとは思いますが、ムームードメインに移管の場合は移管する料金でドメインの有効期限が現在ある残りの契約日数+1年間となるので、実際は移管料と言うよりは単純な1年契約で残りの契約日数が無駄になる事はありません。



・ドメイン移管は非常に簡単

ドメインは以前はお名前ドットコムで管理で、そこからムームードメインに移管しました。これは非常に簡単で、携帯電話番号の移管であるナンバーポータビリティと同様に現在使用しているドメインの管理画面から発行されるコード(認証コードであるAuthCode)をドメインの移管先に送るだけです。数日かかるなどと記載されている事もありますが、私の場合はウェブ上だけで数時間であっさりとドメイン移管が終了しました。

・使用する環境を考える

ドメイン移管先を決めるには現在どの様にドメインを活用していてこの先どう使用していくか明確にする事が重要です。例えばウェブサイトの構築の必要はなく独自ドメインのメールのみをGmail(Popの転送ではなくG Suiteにて)で使用したいなどです。

・ウェブサイトを構築する場合

ウェブサイトの運営をする場合にはドメインを取得するだけでは動かず別途サーバーの契約が必要になってきます。ドメインの管理側ではDNSの設定が必要で、所有しているドメインがどこのサーバーを利用しているかを指定して外部から来る方への道標のような役割を果たします。これはどのドメイン管理サービスでも対応しているはずで、ウェブサイトが見られればよいだけであればそれほど機能に拘わる必要もなく簡単に設定が完了します。サーバーに関してはウェブサイトやブログなどを本格的に構築、運営したい場合はWordpressなどデータベースの機能が充実しているサーバーが便利なのでそこを重視してサーバーを選ぶとよいでしょう。


・Gmailを使用したい場合

会社やグループでG Suiteなど外部のサービスを自分の所有するドメインで使用する場合はドメイン管理会社選びが重要になり、実際に私がドメインを移管する最大の決めてとなったのがこの部分です。例えばこのブログのドメインであるanimalracer.comのメールをG Suiteを使用したGmailで管理したい場合は、ドメインの管理画面でMXレコードなど様々な設定を変更しないといけません。要は設定したDNSでウェブサイトへの道標はこちらで、メールではあちらだよと振り分けが必要になってきます。これ自体はそれほど難しくないのですが、G Suiteを利用しつつ同じドメインでウェブサイトも利用する場合の設定がお名前ドットコムでは(出来るのだとは思いますが)わかりづらく、ムームードメインではDNSをカスタム設定にするとクリック1つでメールとウェブサイトのDNSの切り分けの設定が出来ます。この違いは非常に大きく、例えばG SuiteでGmailを使用出来るように簡易的に設定するとwww.animalracer.comではウェブにアクセス出来るのにanimalracer.comではアクセスが出来ないと言った事が起こります。試しに下のリンクをクリックすると無事www.無しでもウェブサイトにアクセス出来てかつ自動でwww.付きのURLに変換されているのがわかると思います。

animalracer.com

・HTTPSへの対応

HTTPSに関してはウェブサイトなどを運営している方は聞いた事はあるかと思いますが、これはSSLを使用した以前のHTTPより安全なウェブサイトの接続方法です。最近ではブラウザー上でもHTTP接続では安全では無いと表示され、検索エンジンから除外され検索ランクが落ちるとも言われているので、早い段階でHTTPS対応はしておいた方がよいでしょう。SSLの設定時にもムームードメインの設定のしやすさが効いてきます。それは上に書いたwww.animalracer.comのみウェブサイトにアクセス出来る状態のままだとSSLの設定が出来ないからです。サーバー側にもよるとは思いますが、SSLの設定にはanimalracer.comでのウェブサイトへのアクセスが必要でドメイン管理側で確実に設定する必要がありG Suiteを簡易的に設定しただけではHTTPSに対応出来ない事になります。このブログではSSLを使用してHTTPSに対応しているので、お使いのブラウザーのツールバーに鍵のマークなどが表示されているはずです。

・HTTPSのみにしたい

現在使用しているウェブサイトでHTTPSに対応したものの以前のHTTPのままでもブログなどにアクセス出来てしまう事があります。これをHTTPSのみのアクセスを可能にし、かつHTTPのアドレスを自動でHTTPSに変換する方法があります。要は古いリンクのhttp://www.animalracer.comからブログに来たとしても自動でhttps://www.animalracer.comに変換される設定です。これには.htaccessを書き換える必要があり、大体のサーバーでこのファイルの設定方法がサポートページなどに記載されているはずですので、そこに下の文を追加してください。サーバー側やWordpressなどでは自動で様々な設定が書き込まれている事が多いので、書き込む場所などよく調べてアクセス出来なくなった場合に備えてテスト用のサブドメインなどで一度お試しするかバックアプしておきファイルを元に戻せる状態で進めましょう。

# httpをhttpsに変換
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R,L]

上の文が正常に動いていると下のリンクのように古いHTTP経由でも自動でHTTPS、かつwww.付きのURLに変換されます。

http://animalracer.com

そしてこのwww.も付けるかもしくは無しの形式のURLに統一したり/index.htmlを表示するしないなど様々な設定方法があります。セキュリティ的にもこの.htaccessの設定は重要で今お使いの特定のプロバイダー経由や現在のIPアドレス以外からのログインが出来ないようにする事なども可能になります。この辺の細かい設定のサポートからも信頼出来るサーバーやドメイン管理会社を選ぶ価値は非常に高く、このアニマルレーサーブログではロリポップのサーバーを使用しています。ロリポップ内のウェブサイトの設定などは非常に簡単でムームードメインと同じグループだけに連携もされておりサイトの管理は非常に楽になっています。


・ログインページを変更する

HTTPSに対応した場合はログインページもHTTPSから始まるリンクからログインする様にブックマークなどを変更しておきましょう。そうしないとログイン出来ないか設定画面を開きっぱなしの場合にが表示されない事などがあります。もしWordpressを使用している方はプラグインなどでwp-login.phpでログイン画面が表示されない様に変更もしておきましょう。

・ドメインの有効期限

ドメインは期限が切れて一定期間が経つと所有権を失ってしまいます。もし会社や大事なブランド名のドメインの場合に所有権を失うとダメージが大きすぎるので、ドメインを移管したら必ずドメイン期限の自動更新の設定しておきましょう。基本的に登録したメールアドレスにもうすぐ期限が切れますとメールは着ますが、ジャンクメールに振り分けられて気が付かなかったなどとならないよう、自動更新は忘れないようにしておくのが鉄則です。


・ドメイン取得

ドメインは先に登録した方が優先となっているので、取ればよかったとなる前に押さえてしまうくらいの気持ちで取得してから考えるくらいがよいでしょう。非常にユニークなドメイン名だったり、ブランドとして大きくしたいと考えている方は.com以外に.netや類似品とされてしまう似たドメインや拡大予定がある場合にドメイン+Musicなども含めて取得しておくとよいでしょう。日本国内の企業であれば.co.jpは会社登録していないと登録出来ないので若干取得に余裕がありますが、それでも何かを立ち上げる時にまずドメインを抑えるのは今どきの基本ではあるでしょう。

・まとめ

ドメインは一度取得してしまうとなかなか管理会社を変更しなくなってしまいますが、細かいウェブサイトの設定や管理を確実にするためによいドメイン管理会社を選ぶのは非常に大切になってきます。サーバー契約と同時だと管理費用が安くなるなどいろいろなサービスがあるので機能的な面も含め調べてからドメインを移行するとよいでしょう。





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