【レビュー】ダダリオNYXLをGibson Les Paul Juniorで弾くと弦の進化を感じます

・新しい弦を探す

エリクサーやダダリオのコーティング弦などをギターに張っていましたが、新しい弦であるNYXLが良さそうなので試してみる事にしました。

・D’Addario NYXL1052

今回使用するダダリオNYXL1052はエレキギター用の弦でゲージは010-052の4〜6弦が通常より太いヘビーボトムになっています。NYXLは新素材で新しい製法で作られたより強度がありチューニングの安定度が高くなった高級弦になります。

メーカによるNYXL弦の詳細はこちらです


NYXL1052


ギターと言えばアメリカです


弦は個別包装ではありません


2弦ずつまとまっています

・使用する工具など

ギターの弦交換にはストリングワインダーとストリングカッターを使用します。弦をはずした時は絶好のクリーニングの機会です。指板はジムダンロップレモンオイル、ボディとネック裏はギブソンのポンプポリッシュを使用します。ポンプポリッシュはギブソン純正だけにラッカー塗装でも使用可能でボディがピカピカになるだけでなく、ネック裏がツルツルで滑りがよく弾きやすくなります。


レモンオイル、ワインダー、カッター


ギブソンポンプポリッシュ(ギターポリッシュ)

・Gibson Les Paul Junior

使用するギターはギブソンレスポールジュニア、カラーはヴィンテージタバコバーストです。P90ピックアップ1つのみのまさにロックなギターです。今回はよりパワーコードなどが迫力が出るようにヘビーボトムの弦に交換します。


レスポールジュニア

【レビュー】Gibson Les Paul Juniorがほぼビンテージ仕様になり音も最高です

・弦をはずす

弦を交換するには元に張られている弦をはずします。新品弦が何セットもあればいきなり弦を切ってしまってもよいですが、新品弦でも錆びていたりする事があるので新しい弦で演奏して問題ないとわかるまでは元の弦はそのまま保管しておきましょう。


ヘッド側のペグをゆるめます


ブリッジはボディを傷つけないように丁寧に扱いましょう


弦をはずしました

・ボディを磨く

弦とブリッジをはずしたら普段手の届かい部分まで磨きます。いきなり磨くとホコリなどで傷がついてしまうので、まずはエアダスターやカメラ用のブロワーなどで細かい部分のホコリを飛ばしましょう。ギブソンポンプポリッシュを専用クロスなどで磨いて最後に乾拭きします。クロスもギブソン純正を使用した方が気分が上がります。

・指板クリーニング

レスポールジュニアは指板がローズウッドなのでレモンオイルを使用してクリーニングと共に潤いを与えます。コットンパフ(なければキッチンペーパーなど)にレモンオイルを染み込ませて指板全体を拭き取ります。フレット横は細かくて磨ききれないので綿棒を使います。レモンオイルも塗りすぎは木材によくないので乾拭きをしてきちんと乾かします。


レモンオイルを使用します


コットンパフがなければキッチンペーパーで


細かいフレット横は綿棒で

・ナットの滑りをよくする

せっかく弦をはずしたのでナット側も弦の滑りをよくします。専用のナットグリスなどもありますが、他で使用しているミニ四駆用のシリコングリスなどで代用が出来ます。モリブデングリスはグリスがついてる部分が黒くなりグリスの度合いがわかりやすいのと乾きづらいので使いやすいです。シリコングリスは乾くとカスになるものもあるので水っぽいグリスの方が向いています。


モリブデングリスを使用します


ナットにグリスを塗りました

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・ブリッジに弦を通す

ギブソン系ギターはフェンダーのテレキャスターやストラトキャスターなどと違って1本ずつ張るよりはブリッジに弦を先に通してしまった方が楽になります。ダダリオのギターやベース弦のボールエンドはどの弦なのか色分けがされているので間違える事はそうないと思いますが、確認しながら弦を張りましょう。


先にブリッジに弦を通します


ブリッジに弦を通しました


ボールエンドの色を確認します

・古い弦の管理

はずした弦は新しい弦を取り出したパッケージに入れて管理します。日付を記載しておくとどれくらいの期間弦を使用したかわかり便利になります。もし新しい弦に問題が合った時にも元の弦に戻す事が出来ます。(ギブソンは弦の張り直しも楽です)


古い弦をまとめました

・弦を張る

弦の張り方はいろいろありますが、レスポールジュニアはロックペグではないので最初にポストに通した部分をはさみ込みながら2〜3巻する方法で弦を張っていきます。


通すポストの1.5ポスト先で折り曲げます


折り曲げたところまでポストに通して挟み込みながら巻き取ります


1〜6弦まで全てを巻きました

・チューニングする

全ての弦を張ったら少し強めに弦を引っ張りペグとブリッジ側のゆるみを取りながらチューニングをします。チューニングにはTC Electronic PolyTune(ポリチューン)が反応もよく細かく合わせられて最高です。チューニングしてペグもブリッジ側もゆるみなどがなく演奏して安定してそうだったらヘッド側の弦の余りをストリングカッターで切り取って弦の交換は完了です。


TC Electronic PolyTune Clipでチューニングします


弦の余りを切りました

・NYXLで弾いてみて

弦を張り替えてNYXL弦で弾いた瞬間に音のブライトさだけでなく弦の滑りの良さに驚きます。エリクサーNanoweb(Optiwebではなく)のAnti rust処理されたプレーン弦に似たヌルヌルっとした手触りです。しかも滑りがよいままコーティング弦では無いので音はよりブライトです。ヘビーボトムゲージなのもありコードを鳴らした時の迫力がより上がりました。これで長持ちすれば最高と引き続けたらダダリオのEXLと違い数ヶ月弾いてもほぼ状態が変わりませんでした。唯一残念なのはエリクサーと同等の価格な事で頻繁に取り替えるにはコストがかかり過ぎます。ダダリオはバランスドテンションと言う素晴らしいゲージもあるのでNYXLのバランスドテンションを張るのもおすすめです。






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