平泳ぎ25メートル3ストロークチャレンジ その5 ひとかきひと蹴り篇

– 最後の追い込み

その1から読む方はこちら(リンク)

ここでの目的は平泳ぎの25メートルのストローク数を3まで減らす事ですが、今回までの練習でどれほど減ったでしょうか。まだ5ストロークの方もいると思います。ひとかきひと蹴りは見よう見真似でよいと言いましたが、ストローク数を減らすのはこれからが本番と言ってもいいです。

– ひとかきひと蹴りとは

そもそもこれ何って感じですよね。それが普通です。競泳の大会やオリンピックのビデオなどをみると飛び込んでからドルフィンキックそして手を一気に後ろに引き込み、水面に浮上すると共に手を前に戻しつつ1回キックを蹴るのを見たことあると思いますがこの動きです。ドルフィンキックは今年正式に潜水中に1回してよいルールになったので思いっきり蹴りましょう。

– 単純な話

プールの端に立って平泳ぎを始めるのと真ん中に立って平泳ぎを始めるのでは、どちらがストローク数が少なくゴールできるでしょうか。当たり前な話プールの真ん中のゴールに近いところから泳ぎ始めた方がストローク数が少なくすみます。もうわかったと思いますが、とにかく重要なのはひとかきひと蹴りで出来る限り遠くへまで到達する事です。ひとかき一蹴りは見よう見真似でいいと言ったのはこれで1ストローク分貯金が出来てるようなものですので、今こそパワーリストとアンクルをはずす時です。

– まずは確認から

これもまずやってみて1回目のストロークの時に25メートルプールの中間にあるの線のどの辺りにいるか確かめて下さい。確かめると言っても前を向くと一気にブレーキがかかるので下を向いたままです。大体の方が中間にある線の手前ではないでしょうか。3ストロークで25メートルを泳ぐにはこの中間の線を身体1つ分は越える必要があります。女性の方は頭がほぼ中間の線まで来られればよいと思います。ここで距離を伸ばしてしまえば、フォーム矯正でストローク数を減らすよりかなり楽になります。

– 手は前で肩はすぼめる

蹴伸びで伸びたら手をかくわけですが、ポイントは横にかかず肩幅くらいで真っ直ぐ後ろにかく、そしてかいた手はものの前で脚に触らず間隔を開けて(ここを水が通ります)キープする事です。そして手をかいた後に肩を前側にすぼめてとにかく抵抗を減らしましょう。もちろん前は見ずに自分が魚雷にでもなった感覚でとにかく前に進んでる間隔を身につけましょう。

– ドルフィンキックはどうするか

水中でのドルフィンキックのタイミングは手をかく時と同時が一番簡単かと思います。ただビート板や水中でドルフィンキックのみをやってみるとわかりますが、思ったより全然進まなくてビックリすると思います。ドルフィンキックは実はこのストロークチャレンジの中でもかなり時間をかけないとうまくならないので、ここでは見よう見まねでよいです。ドルフィンキックの練習をするのであれば、ビート版の有り無しを問わず平泳ぎのキックと交互にやると効率よく速度も維持しやすいです。

– 戻るのが大変

ひとけりひと蹴りも含めて平泳ぎで一番難しくスピードが出づらいのはひと蹴りの動作の時でしょう。手は前に戻しているので推力にならないどころか後ろに進む力ですし、足の動きだけで前に進んでいるのでスピードが出づらくて当然です。そこで手を前に戻す時はなるべく抵抗にならないように手のひらで身体を触らない程度になぞるように戻しましょう。ここまでくるととにかく抵抗を下げて効率との戦いです。練習するとその時によって進む距離が違うと思います。長く潜ると息も切れ疲れますし、3ストロークチャレンジはひとかき一蹴りが成功した時だけにして、思ったより潜水で距離が伸びない時はキックの練習などに切り替えていく方が効率的です。

– チューニング

ここまでくると車やバイクのレースのチューニングに近くなってきます。シリコンキャップをかぶっている人は、3ストロークチャレンジの前に息を整えると共にキャップを深くきっちりとかぶり直しましょう。キャップをきっちりかぶるだけで水の抵抗がかなり減りますし、ひとかきの後の頭が先になっている時の水の動きをより感じる事が出来るようになります。

その1発篇 その2伸篇 その3蹴篇 その4上篇 その6終篇 その7加篇





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