【レビュー】ASUSのワイヤレスルーターRT-AC1200HPはNAS機能とスマホアプリが充実しています

・ルーターを入れ替え

インターネット接続のためのワイヤレスルーターは超小型のシンプルな機種とNASは別に機材を組んでいましたが、両方共に調子がいまいちになり高機能かつ安価でNAS機能が充実しているASUS RT-AC1200HPに入れ替えました。スマホとの連携も含め使い勝手などを含めて書いていきます。

・ASUS RT-AC1200HP

今回購入したのはASUS RT-AC1200HPと言うワイヤレスルーターです。見た目も攻撃的なデザインでとてもよく、iOS、Android共にアプリ経由でのコントロールが可能な機種です。

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パッケージ


パッケージ後ろ側

・どうしてこの機種に

以前よりPogoplugと言う大容量なハードディスク(HDD)を繋いでインターネット経由でクラウドディスクとして使える機器を使用していました。ただ、さすがに数TBを使用するにはスピード的に満足する事が出来ず今回NAS機能を重視して入れ替える事にしました。以前ワイヤレスルーターはBUFFALO(バッファロー)製を何代も続けて使用してましたが、NAS機能を重視するとバッファローのNAS機能で満足した事がないのと同じメーカーを使い続けるのも変わり映えがく、ASUSのルーターは特にNAS機能が充実してしてるのでASUS製の中から選ぶ事にしました。ルーター部分は基本機能が付いていればよいので、フラッグシップモデルではなくスタンダードなこのASUS RT-AC1200HPを選びました。あとちょうどアンドロイドスマホも同じASUSのZenfone 2 Laserにしたので合わせました。

ASUS Zenfone 2 Laserの記事はこちらです


本体と付属品(本体のビニールは剥がしてません)

本体を寝かせた状態

・ルーター機能

インターネット接続に必要な基本機能は全て揃っています。接続の安定を重視した有線接続用のEthernet(イーサネット)の接続部も4つあり、通常の家庭で使うには全く問題ないのではないでしょうか。そしてスイッチのが付いてない機種が多い中、この機種にはオンオフのスイッチがありリスタートするのにケーブルを抜く必要がなくさりげなく便利です。


有線LANとUSB接続部分

・接続時はケーブルのスペックに注意

ネットワーク接続でケーブル(イーサネットケーブル、LANケーブル)を使用する場合はケーブルの対応スピードに注意が必要です。ケーブルの色やデザインが気にっているからと古いケーブルを使用するとケーブルが最新のスピードやスペックに対応しておらずボトルネックになり最大のスピードが出なくなってしまいます。さすがに10Baseや100Base用のケーブルを使用している方は少ないと思いますが、今一度使用しているケーブルのスペックを確認しましょう。ワイヤレス接続のみで使用する場合でもNTTのルーターにぶら下げて接続して使用する場合は付属のケーブルを使用すると確実です。この機種であれば1000Base-T か 1000Base-TX(1G Base)対応なのでカテゴリー6(CAT6と表記されます)もしくはカテゴリー5e以上のケーブルであれば1G Baseの最大スピードが出ます。いずれ機材のアップグレードを考えているのであれば10G Base対応のカテゴリー6Aかカテゴリー6e、もしくはカテゴリー7のケーブルにしておけば当分買い替えの必要はありません。ただ、カテゴリー7以降のケーブルはシールド線でアースがあるSTPケーブルのみなので対応していない機器を使用する場合、特に古い機器も混在している状態ではお使いの機器が対応してるかの注意が必要です。もし心配な場合はカテゴリー6Aか6eを選んでおけば確実でしょう。ケーブル自体はそれほど高価な物でもないのでその時の最大スペックの物で揃えてしまう事をおすすめです。


本体、ACアダプターとLANケーブル

・置き方が選べる

縦置き用のスタンドが付いていますが、壁掛けなどにも対応しているので部屋にあった置き方が選べます。非常に薄型なので置き場には困らないと思います。


壁掛け用の穴が開いています

・実際に使ってみて

今まで国産問わずワイヤレスルーターを設定した事がある方であれば簡単に設定が可能かと思います。完璧なセキュリティと言うのは存在しませんが、パスワードをかけるのはもちろんですが、SSIDのステルス化、MACアドレスでの接続機種のフィルタリングと振り分けるIPアドレスの固定化、家族の機種を含めた最大で接続できる機種数などは設定しておくとより安心です。ゲスト用には家族と同じネットワークを使用しない設定もあり、ゲストが来た時だけゲスト用ネットワークを開ける事も可能です。これは例えば家族の写真や共有しているデータやプリンターなどの機器から隔離してインターネット接続だけをさせる事が可能と言う事です。


使用するのはこれだけです



・NAS機能

肝心なNAS機能ですが、これはお好きなHDDをUSB接続して設定するだけです。設定も非常に簡単で、FTPでの接続も含めあっさりと終わります。外部からのインターネット経由での接続は少し知識を必要としますが、通常家庭内でHDDを共有したりデータのバックアップ用に使うのであればあっさりと設定は完了します。データの転送スピードも安定度も高くPogoplugや以前使用していたNASに比べると格段によいです。この機種はUSB2.0接続とWindows系のフォーマットをしたHDDだけを認識するのでUSB3.0やMAC系でフォーマットしたHDDを使用したい場合は上位機種が必要になります。実際にワイヤレス経由であるとUSB3.0のフルスピードは出ませんし、通常使用で困る事はないと思います。

ASUSのワイヤレスルーターの他の機種の詳細ページはこちらです

・アプリが充実

今回ASUSの製品を購入した理由の一つにiOSとAndroidスマホのアプリに対応していた事です。アプリの使いやすさや充実さなどはやはり海外メーカーの方が先を進んでいて、今どきスマホでの接続機能は無視出来ません。iOS、Android用アプリの両方を試しましたが、ほとんどの設定や再起動、ゲスト用ネットワークの開放などの機能が全てスマホから行えます。何よりも便利なのがスマホにルーターの設定をバックアップ出来る機能で、PCのWeb上などで面倒な操作事をせずタップするだけでバックアップが完了します。NAS用にも専用のアプリが出ていて、スマホ内の写真データなどを簡単にHDDに転送したりする事が出来ます。家庭内ネットワークに接続しているASUSのルーターを探すだけのアプリまで出ていたりとかなりの数のアプリ(もちろん無料)がリリースされています。


ビニールをはがすと輝きがありスリムでデザインもよいです

・安定性はどうか

基本的な接続設定とNAS機能の設定を終わらせて長期間使用したところ接続の安定性は問題く特にNASの機能は安定しています。ただ、ワイヤレス接続をする場合に2.4GHz帯と5GHz帯を混合させると安定しづらい傾向があるので、安定しない場合はどちらかにまとめると良いと思います。この辺も日々ファームウェアで安定度などが上がっていくので解消されているのかもしれません。ファームウェアの更新もスマホのアプリからタップ1つで出来ますので、使い始めたら細かい事をするにもPCに座る必要もなく非常に楽に使えます。


・まとめ

ASUS RT-AC1200HPは小型でスリムでありながらセキュリティやNAS機能を含めて基本機能は全て備わっており、スタンダードで安価なワイヤレスルーターを探しているのであればとてもおすすめ出来る機種です。特にネットワーク経由でデータを保存したりするNAS機能はこの価格帯で考えると非常に高速で安定しているので、大容量なデータを確実にバックアップしたり共有したい方にはとてもよいでしょう。スマホをメインに使用している方であるとより便利に使えるのでもしご自宅のルーターを長い間買い替えてない方はセキュリティとスピードの面も考えて新しいルーターに入れ替えてみるのもよいと思います。

・追記(2020年2月)

使用していると5GHz(11ac)と2.4GHz(11n)の混合で使用するとどちらかが落ちてしまうトラブルが出ました。その後2.4GHzのみの使用に制限していたのですが、無線が落ちてリスタートするかそのままだと半日復活しない状態になってしまいました。ルーターをリセットして保存した設定でセットアップし直しても変わらず、最終的には出荷状態にリセットして最初からセットアップし直したら5GHzと2.4GHzの両方が混在で長期間ネットも落ちずにとても安定するようになり現在でも使用しています。もしお使いのルーターの調子が悪い場合は現状の設定で復帰させず出荷状態から再度設定し直すとよいでしょう。

・追記(2020年6月)

5GHzか2.4GHz帯のどちらかもしくは両方が落ちてしまうトラブルの原因がわかりました。これはNAS用のUSB3.0のHDDをRT-AC1200HPのすぐ隣に置いていたからで、USBケーブルを伸ばした状態でHDDを離した状態で置いている現在は5GHz、2.4GHz共に非常に安定しています。もしUSB3.0系の機器を背面のUSB端子に取り付けていてWIFIが安定しない方は一度USB機器を外してから設定してみるとよいと思います。USBメモリーをどうしても使用したい方はUSB延長ケーブルで本体から離すなりした方がよいでしょう。USB3.0の機器は元々無線機器との相性がよくなく、以前PS4にUSB3.0のメモリースティックを挿したままにした状態で無線接続のコントローラーが操作出来ない状態になった事があります。





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