・競泳トレーニング用のプルブイ
普段のトレーニングでプルブイを使用して姿勢や上半身の動きなどを鍛える方も多いかと思います。プールに備え付けのプルブイも良いですが、自分専用の物があるとより細かいトレーニング内容に合わせられるのもありスピードのエリートプルブイを購入しました。長期間使用してみて他のプルブイとの比較も含めて書いていきます。
・スピードのエリートプルブイ
今回選んだのはスピードのエリートプルブイです。既にアリーナの軽い浮力のプルキックプロは所有していたので、通常のひょうたん型に近い形状のスピードのプルブイにしてみました。型番はSD91A07で色はレッドの1種類のみになります。
・上半身を鍛える
プルブイは競泳のどの種目にも使用出来ますが、主にクロールでスカーリングのトレーニングに使用する事が多いかと思います。プルブイを使用する事により、より正しい姿勢と腕の掻きに集中する事が出来ます。より綺麗な姿勢を意識しながら腕のみで泳ぐと普通に泳ぐより上半身特に肩周りが一気に鍛えらたと言うのがトレーニング後に実感出来ます。パッケージ後ろ側には鍛えられる部位が表記されており、これにも肩から上半身と書いてあります。
・上下非対称
スピードエリートプルブイの特徴はよくプールに置いてあるひょうたん型のプルブイと違い上下の形状が非対称な事です。これにより向きによってバランスが変わり効果が違ってきます。基本的にはロゴがある側を上にして使用します。
・姿勢の補正
プルブイはビート板や浮き輪のように泳げるまでの補助具ではなく、普段の泳ぎで足が沈む方の足を浮かせるためにあるわけでもないので、あくまも姿勢の補助くらいの感覚で使用すべきです。プールでたまにプルブイを付けて足が沈みまくってる方を見かけますが、その様な状態だと逆に泳ぐ姿勢をよりよくするのに遠回りになってしまうと思います。
・実際に泳いでみました
浮力は通常のひょうたん型のプルブイと同様で泳ぎやすいです。ビート板と兼用タイプのプルブイと違い足の狭い部分のみに浮力がかかるので、足や身体はよりブレやすくなるのでより丁寧に泳ぐ必要が出てきます。ビート板と兼用のタイプより上半身への負荷が大きく泳ぎ終わった後の鍛えられた感が違います。通常はロゴを上にして泳ぎますが、上下を切替えてロゴの無い方を上にして泳ぐと浮力によって身体を真っ直ぐを維持する力が弱まるので、身体がブレやすくなりより丁寧に泳ぎたい場合に向いています。
・タイムと泳ぎやすさはどうか
実際のタイムは他のひょうたん型のプルブイと大差はないですが、ビート板型のプルブイに比べて足に挟んだ状態の安定性がよく、長距離を泳いでもターンなどでズレる事なくより泳ぎに集中する事が出来ます。
・気軽に速く泳ぐなら
プールよく置いてあるひょうたん型のプルブイは実は速く泳ぐためには作られていません。プルブイで速く楽に泳ぎたいなら小型なビート板型のプルブイと兼用出来るタイプがおすすめです。これはビート板の様な形状のまま足に挟むので膝の近くまでを一気に浮かしてくれるので、下半身の姿勢をより楽に保つ事が出来てかつ水の抵抗も少ないので普段ひょうたん型を使ってタイムが上がらない方は一度試してみて下さい。ならなぜこの形状のプルブイにしないのかと言うと、このビート板と兼用のタイプは足ではさみづらいので非常にターンがしづらく泳いでいる時にもズレやすく、ターンの度にプルブイを挟み直したりターンでの無駄なタイムと泳ぎに集中しづらいデメリットがあります。
・Arenaのプルブイと比べてみる
以前から使っているアリーナのプルキックプロと比べてみました。形状も違いますがアリーナのプルキックプロと比べると質量がありより浮力があるのがわかります。実際に泳いで比べてみてもアリーナのプルキックプロの浮力の小ささに驚かされます。浮力が無い分より丁寧に姿勢を維持しないと泳ぐのが難しく、上半身への負荷もものすごくスピードのエリートプルブイの倍は疲れると言ってもいいほどです。浮力や泳ぐ感覚が全く違うので、鍛えたい個所や負荷の状態で選ぶとよいでしょう。私は数キロ連続で泳ぐ長距離の時はスピードののエリートプルブイ、500メートル前後で中距離をゆっくりと姿勢を正しながら泳ぐ時はアリーナのプルキックプロを使用しています。
・海外メーカー
商品には簡単な注意書きなどが書いてある説明書が同封されています。これが同封してる状態から折れてる海外メーカーらしい状態でした。スピード自体は海外のメーカーで競泳のハイエンドなレース用水着など以外は日本企画の独自の商品できっちりしていますが、世界共通の競泳用のキャップなどの商品はかなり適当です。この辺は気にせず商品さえ使えればいいくらいで構えていた方がよいでしょう。
・謎の言語
各地域向けに多言語で説明書が書いてありますが、日本語訳が適当で意味を理解するだけで難解で英語を読んだ方が簡単と言ったまさに海外の商品と言った感じです。日本に正規代理店があるのだし、日本語のチェックくらいするかしてあげればいいのにと思わせる適当さです。
・スイムバッグに入れてみる
せっかくなので同じスピードのスイムバッグ(プールバッグ Mサイズ)に普段の水着セットと共に入れてみました。水着、キャップ、ゴーグル、そして今回のエリートプルブイを入れて問題なく入りました。普段持ち運ぶ物とエリートプルブイの全部を入れてもスイムバッグが満杯になる事もなく3/5くらいの状態で折りたたむ事が出来ました。当たり前ですがプルブイは軽いので重さを感じる事はありません。
・まとめ
普通のプールには無料貸出として大体通常の四角いビート板、小型のビート板、ひょうたん型のプルブイ、小型のビート板兼用のプルブイが置いてあるかと思います。それで十分とも言えますが、やはり自分専用の道具を持ってトレーニング内容に合わせて道具を揃えるのもやる気を出すには重要かと思います。せっかく自前でトレーニンググッズを揃えるのであれば、プールに置いてないタイプで自分のトレーニング内容に合う物を選ぶのがよいでしょう。