レザークラフトに必要な道具を100均商品と合わせて揃えてみました

– レザークラフトを始める

カメラやギターのストラップなどは長さ調節が必要ですが、一度調整すると動かさなかったりします。自分用に長さを合わせたストラップなどは非常に使いやすく無駄な金具類もないので軽量になります。革製の商品は値が張りますが、自分で作ると格安に他には無い一品が出来上がります。ここでは最初に必要な道具や工具類と共に100円ショップで手に入る商品などを含めて書いていきます。

– 道具を用意する

レザークラフトで必要な事はシンプルに言うと革を切って縫うだけです。基本的にはこれだけでほとんどの物が作れるので、そうなると革を切る道具と縫う道具があればよいと言う事になります。そして好みの革を用意したらすぐに作り始められます。


今回用意した革と基本セットなど


セットには基本的に必要な物が揃っています

– 革をどうするか

道具の前に1番重要なのが革(レザー)をどうするかです。始めてのレザークラフトで同じ素材で同じカラーの物を大量に作る人はそう居ないと思いますので、単品で十分な量の切れ端を使用する事にします。私はカメラとギター用の長めのストラップを作るので長い革の切れ端をアウトレットでまとめて手に入れてその都度デザインに合いそうなのを手持ちの中から選んでいます。アウトレットは安いものの好きな色と厚みの革が毎回店にあるわけではないので、よさそうなのは先にまとめて手に入れておいた方がよいと思います。


アウトレットのレザーの切れ端

– 基本セット

全て別売りで揃えてもよいのですが、縫う事に関してはセットで揃えた方が悩まずケースもついていて便利です。特に針と糸と菱目打(革に穴を開ける工具)は決まったサイズがあるので、セットの方が間違いがありません。縫うための糸の色は好みがあると思うので、糸は別に揃えた方が出来上がりの満足度は高いでしょう。他の工具などは必要になってから1つずつ追加していけばよいと思います。


基本セットの中身、菱目打やボンドもついています


革に穴をあけて針で縫うまでが全部揃っています

– たちナイフ

革をスパッと綺麗に切るには”たちナイフ”(別たち)を使用します。包丁のように自分で磨いで使うタイプもありますが、OLFAの刃を付け替えられるたちナイフが便利です。これも絶対に必要なわけではなく、100円ショップのカッターやロータリーカッターなどでも革自体を切る事は出来ます。


OLFAのたちナイフ

– 仕上剤

革は切ってそのままも格好よいのですが、端や裏側が毛羽立っていてしまいます。そのコバ(端)や床面(裏側)を毛羽立たないように仕上げるのが仕上剤で、木工用ボンドを水で溶いたような液体です。有名なところだとトコノールと言う商品がありまずはこれの無色があれば十分でしょう。はっきり言うとレザークラフトは仕上げが全てなので、ここではきちんとした物を揃えておきましょう。


トコノール無色

– 糸を用意する

縫うための糸には麻糸や化学繊維を使用しますが、これにロウを塗るかもしくは最初からロウが付いてる糸を使用します。麻の糸である必要もないのですし、手順を増やしてもしょうがないのでまずはロウ付きの糸の好きな色を用意するとよいでしょう。今回はオレンジの太めの糸とそれより若干細めのネイビーの糸を揃えました。この糸の太さも使用する菱目や針によるので、サイズを合わせましょう。


ロウ付きの糸各種


少し細めの同じカラーも用意しました


左側の糸が1番太く、右側のは標準的な太さです

– 太さの違う糸と針

糸は革に穴を開ける菱目のサイズに合わせますが、針も糸が太い場合と細い場合で違いますので、サイズにあった針と糸を用意しましょう。


左から細い糸で右のが1番太い糸です


細い糸には専用の針があります

– 100円ショップの商品

今は100円ショップでかなりの物が揃うのでレザークラフトに使える道具も揃えてみました。特に全てが必要なわけではありませんが、あれば便利な品も多いです。

・サンドペーパー:革の処理などをします

・クランプ:革を平面に接着する時に使用します

・ストーンヤスリ:革の処理に使用します

・目打ち:革に目印を付ける時に使用します

・小さいガラスの入れ物:革の仕上げでトコノールなどを塗り込む時に使用します

・裁ちばさみ:革の細かい部分を切るのに使用します

・もんじゃ用のヘラ:トコノールを革に塗る時に使用します


100円ショップで揃えた道具


トコノールを塗るためのヘラを追加しました


クランプも大きいのを追加しました



– あると便利な道具

ここまで揃えば革を切って縫う事は出来ますが、せっかく作るのであれば便利な品も沢山あります。仕上げが重要なのでコバを磨くスリッカー(コーンスリッカー)はとても便利ですし、細かい穴あけにはハトメ抜きが必要です。その他にもレザークラフト専用の工具などがあるので少しずつ揃えていくと楽しみも増えてきます。

・スリッカー:革の端(コバ)を仕上げるために使用します

・ハトメ抜き:サイズごとに革に違う大きさの穴をあけます

・コバワックス:革の端(コバ)を焼き入れるために使用します

・裁ちばさみ:専用の物で100均のより切れがよいです

・デザインナイフ:革の細かい部分を切るのに使用します

・電動リューター:ヤスリで革の側面などを処理します

・木のハンマー:ハトメ抜きを打ち込むために使用します(ゴム製の方が音も小さく使いやすいです)

・まつげ用ヒーター:コバワックスを溶かして焼き込むのに使用します(これは半田ごての方が使いやすいです)


革の端(コバ)を仕上げるためのスリッカー


穴をあけるハトメ抜き


コバワックス、裁ちばさみ、細いサイズの違うハトメ抜き


様々な工具や道具類


まつげ用ヒーター



– 細かいパーツ

カメラ用のストラップを作るので革以外に必要なアクセサリーも揃えました。携帯につけるようなリング付きのストラップですが、これでは太めの革にリングが小さくて入らないので、大きめの12mmサイズのリングを別途揃えました。

このリングを使用したカメラストラップ製作の記事はこちらです


ストラップ用のパーツとリング


12mmのリングがカメラ用ストラップにはちょうどよいです

– まとめ

レザークラフトを始める場合はまず革を切り縫う道具だけを揃えれば十分です。それでほとんどの事が出来るので、まずはアウトレットの安価な革で小さい物を作ったりして試しながら必要な道具を1つずつ揃えていくとよいと思います。縫うキットとアウトレットの革だけであればそれほど高くないので、この機会にレザークラフトを始めてみてはどうでしょうか。





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